5年間王座を保持している絶対女王ロドリゲスが4度目の防衛戦(C)ONE Championship
2025年6月7日(土)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Fight Night 32』(U-NEXT配信)にて、ONE女子アトム級ムエタイ世界王者のアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)が連勝の新鋭シール・コーエン(イスラエル)を挑戦者に迎え、4度目の防衛戦に臨む。

まだあどけなさが残る面影で“ベビーフェイス”のニックネームを持つロドリゲスは26歳。ブラジルで初期のキャリアを積んだ後、タイへ渡り試合経験を重ねてきた。2019年7月にはプーケットのバングラスタジアムでタイトルを獲得。オープンフィンガーグローブ着用のムエタイ大会『ムエ・ハードコア』で2試合を行った後、2020年8月からONEに参戦。いきなりスタンプのONEアトム級ムエタイ世界王座に挑戦すると、判定勝ちで王座を奪取した。

その後はコロナの影響で試合から離れていたが、2023年3月に暫定王者となっていたジャネット・トッドを判定で破り王座を統一。同時2階級制覇を狙って9月にスミラ・サンデルに挑戦したが、TKO負けでONEでの初黒星を喫した。2024年3月、クリスティーナ・モラレスの挑戦を退けて2度目の防衛に成功、2025年3月はマリー・マクマナモンにTKOで圧勝して3度目の防衛に成功している。戦績は34勝6敗。

挑戦者のコーエンは2023年にONE初参戦して以来、センセーショナルな活躍を見せている24歳。『Road to ONE: Thailand』で優勝し、本戦契約を果たすと現在3戦全勝中。ムエタイの名門フェアテックス・トレーニングセンターでスキルを磨いたコーエンは2024年10月の前戦でスコットランド強豪のエイミー・ピルニーを撃破し、ONE4戦目でタイトル挑戦を手にした。
当初、両者は3月の『ONE Fight Night 29』で対戦する予定だったが、コーエンが練習中の負傷で欠場していた。
破壊力あるミドルキック、強力な首相撲からのヒザ蹴り、ヒジ攻撃と伝統的なムエタイスタイルで勝ち続けるロドリゲスに対し、コーエンはボクシング技術が高くインファイトを得意とするタイプ。ロドリゲスが“絶対女王”としての地位を不動のものとするか、それともコーエンが新女王の座に就くのか。
ロドリゲスはタイトルマッチへ向けての日々のトレーニングの様子を自身のInstagramにて公開しているが、世界中のファンを驚かせたのは、バーベルを担いでスクワットをしながら、男性選手がそのボディへパンチを入れるというまるでスポーツ根性漫画にでも出てきそうな特訓。

【写真】驚異的な腹筋で知られるロドリゲスはこうして屈強な肉体を鍛えている(C)@allycia_phuketfightclub



