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【RISE】リベンジに燃える志朗「最低でもダウンは取り返さないといけない。殴り合って勝負をつけたい」、玖村将史は「今までと違う覚醒した姿をリングの上で見せられたら」

2025/05/28 22:05
【RISE】リベンジに燃える志朗「最低でもダウンは取り返さないといけない。殴り合って勝負をつけたい」、玖村将史は「今までと違う覚醒した姿をリングの上で見せられたら」

志朗(左)と玖村が『THE MATCH 2022』以来3年ぶりの再戦に臨む

 2025年8月2日(土)東京・大田区総合体育館『RISE WORLD SERIES 2025』の記者会見が、5月28日(水)都内にて行われた。


 これまでK-1で活躍してきた玖村将史(999)の参戦が決定。RISE世界バンタム級タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)に挑戦する。

 伊藤隆RISE代表は「いろいろな声が聞こえると思います。いきなりタイトルマッチかよ、とか。ただ今までRISEの世界タイトルは過去にロッタン(2018年6月、那須川天心と初代RISE世界フェザー級王座決定戦)、ディーゼルレック(2023年3月、志朗と初代RISE世界バンタム級王座決定戦)、先日のコーリー・ニコルソン(2025年5月、大﨑一貴と初代RISE世界スーパーフライ級王座決定戦)と、実績を考慮して対戦相手を選ばせていただいております(※通常のRISEタイトルとは違い、世界タイトルにはランキングがない)。その経緯をもちまして志朗に勝っている玖村将史を挑戦者として迎え入れました」と、玖村が挑戦者になった理由を説明した。


 会見に出席した玖村は「RISEファンの皆さん、初めまして。玖村将史です。まず初めにRISE初参戦にも関わらずいきなりタイトルマッチを組んでいただいた伊藤代表を始めRISE関係者の皆様、あと志朗選手には感謝しています。初参戦でいきなりタイトルマッチということでいろいろな意見があると思うんですけれど、そういったことも踏まえて団体やファンの皆さんに認めてもらえるような試合をして勝ちたいと思います。自分がRISEに来ることによって新しい展開も生まれてくると思うので、RISEの皆さんと一緒に格闘技界を盛り上げられたらいいなと思っています」と、初参戦の挨拶。


 迎え撃つ志朗は「みんな驚いていると思いますし、自分自身RISEでリベンジマッチが出来ると思っていなかったので、RISE関係者と玖村選手には感謝しかないです。3年前に負けてからいつリベンジ出来るんだろうって。最悪K-1に1試合契約でもいいから行けるのならリベンジしたいとの想いもありました。今回RISEのベルトも懸かっているので3年前のTHE MATCHと違ってさらに自分が負けたらRISEがナメられるという覚悟があるので、しっかりリベンジするので皆さん期待してください」と、玖村とのリベンジマッチが実現したことで気合いのコメント。

 玖村はK-1ジム五反田チームキングスから、999(スリーナイン)に所属名が変わり、これは「今までと変わらずトレーナーは元々やっていた秋元僚平トレーナーとチームでやっていく」とのこと。


 K-1との契約満了が発表されたところで志朗が再戦を呼びかけ、玖村は「俺が勝負がついた相手とやる意味はあるのか?」と返答していたが、なぜ試合を受けたのかとの質問には「僕自身も再戦を受けてもらったことが今までありますけれど、その時は再戦できるところまで自分が持って行ったので。そういう意味のある試合をして勝って再戦まで辿り着いたので。今回はそういうストーリーがないなと思っての発言でした。でも志朗選手が持っている世界タイトルを懸けてまでやりたいと言ってくれるなら、そこは迷わずOKしました」と、志朗の心意気に動かされたという。

 RISEの印象を聞かれると「3月のRISEも観に行かせていただいたんですけれど、みんな強くてレベルの高い試合で、RISEはガチだなって見てて感じました」とし、「今回から第二章だと思っているので、そこで今までと違う覚醒した姿をリングの上で見せられたらと思っています」とした。


『THE MATCH 2022』で戦って以降の互いの印象について、玖村は「トータル的に何でも出来て変わらず上手いし、強いなって印象はあります。でも3年前より自分は成長しているのでその差を試合で見せられたらいいかなと思っています」、志朗は「速い。スピードと55kgの中では鈴木(真彦)選手からもダウンを取っていますし、一発はあるなって思います。3年前の負けから自分は全て出来るようにっていうのがテーマだったので、3年かかってやっと全部できるようになったのがあるので、そこは8月2日に見せられると思います」とそれぞれ評する。

 志朗の呼びかけがあって実現したことだが、志朗は「してやったりはないけれど、上品な煽り方だったので(笑)」と言い、「RISEの世界タイトルを懸けて、自分は負けた立場なので、そこで受けてもらうのは…K-1に行くしかないかくらいの覚悟があったので。負けたらRISEの55kg王者を背負う資格がないので、タイトルマッチでやるのが一番ベストだと思って自分は載せました」と、その意図を話した。


 RISEルールに関して玖村は「今回5Rでワンキャッチワンアタックありのルールなので、そこへ向けて今は練習しているし、自分自身やったことないルールなので新たな挑戦かと思ってワクワクしています」という。首相撲は「出来ます。ヒジまで出ちゃうかも分からないですけれど。それは冗談です(笑)」と、キャッチにも対応できると自信を覗かせた。

 志朗はRISEルールに慣れているアドバンテージがあるのでは、と聞かれると「そこで勝つって選択肢もあるんですけれど、前回ダウンを取られているのでダウンは取らないといけないですし、中途半端に1ポイント差で勝ったとか2-0とかは誰も望んでいないと思うので、しっかりと激闘で。5Rあるので、5R有利な点は自分が活かせると思うので、そこは気を抜かずにやっていきたいと思いますし、首相撲で勝とうという気持ちは一切ないので、しっかり殴り合って勝負をつけたいと思います」と、最低でもダウンは奪うと宣言。

「映像で見た時に思い出しますし、3年前に負けてからいい試合をして勝っても、やっぱりK-1の玖村には負けたじゃんって声があるわけじゃないですか。そういう声がずっと残っている感じだったので、声とかを覆す、今回はみんなの期待や想いを背負っているので、最低でもダウンは取り返さないといけない気持ちはあります」


 志朗は玖村へのリベンジを果たしたら次はどうするつもりかと聞かれ「勝った場合、55kgもあと1人か2人しか戦う相手はいない。RISEの中でも最近1人炎上してる人がいますし。多分今回もなんか文句いいそうですけれど(笑)。そこは、ちょっと待てよと。55kgであと2人くらい戦わないといけない相手がいるので、一人ずつ相手していこうと思っています」と、国内で55kg最強を証明したいとする。

 玖村にも志朗に勝った後のプランはあるかとの質問が飛び、「どうしたいという具体的なものはないけれど、今まで出来なかった試合、ファンのみんなが見たい盛り上がるような試合をしていけたらいいと思います。でもまずは今回の8月に勝つことが大事だと思っているので、今はそこへ向けて集中してやっています」とした。

 今後に関しては「国内でレベルの高いRISEに継続的に参戦できたら嬉しいですけれど、今回はとりあえず志朗選手とやることしか考えてないです」と、継続参戦の意思もあるとした。


 この件について伊藤代表は「55kgは激戦区なので次の挑戦者が控えている。大﨑孔稀、鈴木真彦、大森隆之介…たくさんいますし、53kgから上がってくる選手もいます。彼が関わることによっていろいろな化学反応というか、面白いカードが組めると思います。だから私としてはこの試合に勝つ・負けるもありますが定期参戦していただきたいと思っています」との見解を示した。

 玖村にはK-1を離れた理由についての質問もあり、「金子(晃大)選手にやり返したいと思っていたけれど、今やってもファンの皆さんも前にやった時ほど盛り上がるカードじゃないなって。次やっても僕自身が納得できる再戦になると思うので。いつかはやり返したいけれど、だからこそ自分自身が世界最強になることを目標にやるために、ちょっとK-1を抜けて今までと違う形で世界最強を目指そうと思って抜けましたね」と説明。

 また、RIZINに参戦してMMAに挑戦した田丸辰について言いたいことはあるかと問われた志朗は「炎上したくないのでアレですけれど(苦笑)。これでキックに戻ってきたらふざけるなと思いますね。一戦だけ東京ドーム出たかったからMMA参戦しましたは許されないですし、龍心へのアンサーで『MMAでもキックでもどちらでもいい』みたいなこと書いてましたが、誰がその2人のMMAを見たいんだ、みたいな考えはみんなあったと思うので。MMAに行くなら頑張ってくれと思うけれど、二刀流とかK-1やRISEやりながらMMAやるならそれは違うと思いますし、戻ってくるなら龍心とキックルールで見たいなっていうのはあります」と返答。

 自身のMMA挑戦はあるのかと聞かれると「MMAは井上直樹とふざけて組んで、絶対に無理だと思ったので。UFCがあるじゃないですか、この感じでUFC無理だなと思ったら、国内は興味ないので自分のMMAはないです」と語った。

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