▼フライ級 5分2R・延長1R
椎名 渉(総合格闘技津田沼道場)
後藤浩希(reversalgym 新宿Me,We)
経験か、勢いか。後藤浩希はプロ4戦目を迎える28歳。派手さはないが、試合ごとに確実に自分の型を構築してきた技巧派ファイター。打撃でリズムを取りつつ、得意のアームロックへとつなげる流れはスムーズで、グラウンドでも冷静に対処できるのが強み。
「自分の型にハマれば強い」という自己分析の通り、展開を作り出す力には定評がある。『Grachan 73 X Brave Fight 35』の前戦ではBRAVEのテムにリアネイキドチョークで一本負け。
対するは、千葉・津田沼道場の古参・椎名渉。40歳で迎えたプロ初戦の『POUNDOUT 1』で見事な1R KO勝利を挙げた。キャリア20年。総合格闘技一本に絞り、ひたむきに培ってきた“津田沼道場スタイル”は、まさに無駄のない近距離戦の完成形といえる。リズムを乱さず前進し、テイクダウンからのパウンドを打ち込む姿勢には、年齢を超えた凄みがにじむ。
試合の鍵は、後藤がどこまで自分のリズムを維持し、椎名の圧力をコントロールできるか。一方の椎名は、自身のフィジカル的な衰えを経験と判断力で補い、試合を制する冷静さを持っている。





