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【KNOCK OUT】“格闘技界のガーシー”大沢文也の暴露に祖根寿麻が動揺、試合は両者とも堂々の判定勝ち宣言

2025/05/27 17:05
【KNOCK OUT】“格闘技界のガーシー”大沢文也の暴露に祖根寿麻が動揺、試合は両者とも堂々の判定勝ち宣言

大沢(左)がMMAファイターとの対戦を望み、友人でもある祖根が受けて立った

 2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『THE KNOCK OUT 2025』(U-NEXT配信)の記者会見が、5月27日(火)都内にて行われた。

 すでに発表されていた、KNOCK OUT-UNLIMITED -63.0kg契約3分3Rで対戦する、KNOCK OUT-BLACKライト級王者・大沢文也(ザウルスプロモーション)と祖根寿麻(ZOOMER)が出席。改めて会見を行った。


 今回が2度目のUNLIMITEDルールとなる大沢は「UNLIMITEDめちゃくちゃやりたくて。12月にバズーカ選手とUNLIMITEDだったけれど周りの格闘家とかに結構ムカつくこと言われていて。キックボクサーにUNLIMITEDでキックボクサーが勝っても別に…みたいなこと言われて。MMAファイターに勝たないと意味がないと言われてイライラしたので、じゃあMMAファイターとやりたいと思って直談判しました。MMAファイターにしっかり勝ちたいと思っています」と、自らUNLIMITEDでMMAファイターと戦いたいと望んだという。


 2022年7月に『RIZIN.36』で引退式を行ったが、約3年ぶりに復帰する祖根は「山口代表、正解です。僕にオファーありがとうございます。僕、大沢選手じゃないとこの試合受けていないです。仲もよくて。だけど試合だと本気で行くので。僕はジムが大きくなって仕事も忙しくなってきて、現役の時よりさらに背負うものが出てきて、スタッフとか会員さん、友だちや何やらに頑張る姿をもう一度見せようと思ってこの試合を決めました」と、復帰した理由を話す。


 互いの印象を聞かれると、大沢は「祖根くんは何でも出来るオールラウンダーってイメージ。打撃も強いですし。でも正直、今回の試合が決まった瞬間にMMAの選手と総合の練習したんですけれど、改めてMMAファイター凄いなって思って。打撃だけでやる時は正直余裕で勝つけれど、タックルや四つの展開がある時は凄いもらっちゃうので、しかもあんなグローブでやって。改めてMMAファイターは凄いなって。そのMMAで祖根くんはかなりやっていると思うので、こんなグローブでこんなに長くやってるのはすげぇなって改めて思いました」との評価。


 祖根は「上手いなと。打撃は。だけど僕のぐちゃぐちゃした打撃と、正直、僕は打撃だけでもイケると思っているので。そこからプラスアルファ、MMAのタックルやヒジ、ヒザ、昔いっぱいやってたサッカーボールキックをしっかり見せて頑張ろうと思います」と自信を見せる。

 どういう戦いを見せたいかと聞かれた大沢は「12月は本当にヤバい試合だったので、もっとUNLIMITEDっぽい試合を出来ればと思っていますね。祖根くんには仲良くしてもらっていて、ポーカーもやってるけれどボロクソに負けたこともあったので。お金は賭けてないですよ(笑)。試合でリベンジですね」と、ポーカーで負けた雪辱を試合で晴らすとした。


 祖根はUNLIMITEDルールについてどう思うかとの質問に「このルールを見た時に、なんで俺が現役の時にやってなかったのかなと。俺が一番得意なやつじゃん、とめちゃくちゃ思っていて。いいなと思っていて、僕のめちゃくちゃ得意なルールですね」と、自分のためのルールだとする。

 理想的なフィニッシュについて大沢は「祖根くんに打撃で来てもらって僕がその打撃をディフェンスして、それに対して祖根くんがタックルしてきて、そのタックルをMMA選手ばりにしっかり切って、上になってUNLIMITEDっぽくパウンド落としたり、ヒジを打って勝てれば。あ、でも、もちろん判定勝ちです」と、UNLIMITEDらしい戦いを見せたうえでの堂々の判定勝ち宣言。これに祖根も「全局面で抑えつつ判定ですかね」と、きっぱりと判定勝ちを宣言した。


 5月18日に大谷翔司との再戦を判定3-0で制して第4代KNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いたばかりの大沢は、王者になった感想を聞かれると「マジで言っていいですか。Krushで王者になった時より、KNOCK OUTで王者になった時の方がビビるくらいモテます。ビックリしました。元々モテるんですけれど。Krush王者になった時もチヤホヤされたんですけれど全然違いましたね。反響とかも。本当にビックリしました」と、さらにモテるようになったとニヤける。


 しかし、KNOCK OUT王者としてMMAファイターを迎え撃つ気持ちは、と問われると「これ本当によくない考えだと思うけれど、何かを背負ってというのがないんですよね。初めてKNOCK OUTに出た時もK-1背負ってとかそういうの本当になくて。どの団体の選手にも全ての格闘家を本当にリスペクトしているので。王者ではあるけれど、KNOCK OUTを背負う選手でもないので。KNOCK OUTを背負うのは龍聖選手とか久井選手とかいい選手がいっぱいいるので、そんな背負える選手じゃないと思っています。祖根選手はMMAを引退しているけれど、キャリアも長いのでちゃんとしたMMAファイターだと思っているので、MMAファイアーにこのルールで勝つってことに意味があると思っています」と、今回も背負う気持ちはないとした。

 MMAの練習に関してはバズーカ戦後も「打撃はやってました。ジムに総合の選手が来られるので。これみんな言うんですけれど、キックボクサーの人と打撃でやる時よりMMAの人の打撃の方がもらうんですよ。空間も違うし、距離も違うし。階級上の選手とばかりだったんですけれど、阿部大治とか。打撃の練習はMMAの選手とめちゃめちゃやりました」と、継続してやっていたという。


 祖根は引退後も練習を続けていたのかと聞かれると「仕事ばかりしていましたね。だいぶ急ピッチで仕上げているので、体重も65kgでどうかと言ったんですが、絶対にダメだと言われて。いま死ぬ気で練習しています」と、大沢に65kgの契約体重を断られたと暴露。

 大沢は「いや、違う。65kgでビビったわけじゃないです。僕は全然いいですよ」と言うも、祖根は「65kgでビビったんでしょ?」と追い打ち。大沢は「違う、違う、65kgでいいですよって言ったんですけれど、ジムの会長とマネージャーが絶対ダメだって言うから。これ本当です」と弁明した。


 祖根は1試合だけの復帰なのかとの問いには「とりあえず勝つ前提ですが、正直みんなに夢を与えてあげたい。いろいろな人たちが見てくれているので。今は目の前の試合だけ、とりあえず全力で勝ちに行くってことだけを考えていますね」と、この試合のことしか今は考えていないとする。

 MMAファイターとしての強さを見せつけたいか、と聞かれると「僕がなぜMMAをやったかと言うと、男として道端でやった時に誰が強いのかと。それでMMAをやりだしたので。今回のルールはUNLIMITEDだし、全てを出し切って勝ちます」と強さを見せたいと語った。


 するとこれに大沢が「いい発言しているけれど、祖根くん、沖縄のただのチンピラですからね。こんないい感じにやってるけれど」と暴露のお返し。

 祖根が「沖縄の話はやめてくれ!」と言ってもお構いなしに、「沖縄から名古屋に出てジムもやっていて凄いじゃないですか。でも僕の沖縄の悪い系の知り合いとか全員祖根くんのこと知っているし、全員が口をそろえて沖縄で祖根寿麻に勝てるヤツは一人もいないって、昔から喧嘩の時だけ呼ばれるくらいの人だったので」と、祖根の昔のエピソードを明かす。

「だってこの試合は喧嘩でしょ? 喧嘩だよ、この試合は。喧嘩です」と祖根が言うと、大沢は「みんな嘘だからね、このいい人ぶってるの。沖縄のただの喧嘩番長だからね」とさらに続ける。

 暴露された気持ちを聞かれた祖根は「僕は今、しっかりとした“実年青業家”です」と言い間違え、明らかに動揺していた。

 大沢は「格闘技界のガーシーなので何でも言っちゃいます」と、前哨戦の勝利に満足そうだった。

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