(C)Zuffa LLC/UFC
2025年5月22日(木)&23日(金)の2日間に渡り20時から、4階級32名の選手が出場するトーナメント、『ROAD TO UFC シーズン4』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)オープニングラウンドが開催される(※2日目のシーズン3&4計量結果)。
日本からは8選手がトーナメントに出場。また、非トーナメント戦のワンマッチで2選手が参戦する。初日の22日のフライ級トーナメントでは、山内渉(FIGHT FARM)と吉田開威が出場。
▼第2試合 フライ級(56.7kg以下)5分3R
山内 渉(7勝1敗、日本)124.5lbs/56.47kg
ナムスライ・バトバヤル(7勝1敗、モンゴル)126lbs/57.15kg
山内は、修斗で6連勝後の2023年11月の修斗世界フライ級王座決定戦で、新井丈と年間ベストバウト級の死闘を繰り広げるも3R TKO負け。怪我とダメージを抜いての11カ月後の2024年10月に髙谷裕之が旗揚げした『POUNDOUT』第1回大会で松場貴志に判定勝ち。そこから半年を経て、いったんは諦めかけていたROAD TO UFC出場が決まった。
次、対戦する相手がビビるぐらい、しっかり強さを出したい
自身初の国際戦に向け山内は、「緊張しますが、ここから一気に上に行けるチャンスなので楽しみでもあります。日本人の強さを出せたらなって」と意気込む。
対戦相手のナムスライ・バトバヤルも山内と同じ7勝1敗の24歳。モンゴル人として初めてROAD TO UFCのトーナメント戦に出場する。唯一の黒星は、現UFCファイターで同じモンゴルのニャムジャルガル・トゥメンデムベレルに2R リアネイキドチョークで一本負けしたもの。
とはいえ、バトバヤルも7勝中4つの一本勝ちをマークしており、コンバットサンボ世界王者のガントゥルム・バヤンドゥーレンと練習するナムスライは、寝技に持ち込むレスリングの強さにも自信を持つ。
山内は、ナムスライのフィジカルの強さ、バック奪取の速さを十分警戒しているが、一方でスタンドでは荒々しくも粗さも残るナムスライに対し、蹴りも含めた精緻な技術では上回っているという。
そして何よりも大切なのは「攻める気持ち」とする。「攻めすぎてもらっちゃうこともあるんですけど、面白い試合はできるのかなって思うんで、アグレッシブな試合をしたいです」と公式インタビューでも語っている。
高谷裕之、田村彰敏といった修斗の先輩たちにジムで指導を受け、「毎試合そうなんですけど、ファイトファームみんなで作戦考えるんで。高谷さん、田村さん、チームのみんなと、結構作戦はしっかり考えてあります。それを試合でちゃんと出せるように練習を積んできました」と、ナムスライ攻略の道筋は見えているようだ。
UFCチャンピオンになることが目標で、MMAを始めた。
「格闘技始めた時からUFCチャンピオンになることが夢だった。いまやっとチャンス来たんで、絶対に掴み獲りたい」と、3試合を勝ち抜けば、確実にUFCとの契約を勝ち獲れる過酷なトーナメントに挑む。
そのためにすべきこと、そのための準備をしてきた。
「苦しい試合でも最後まで気持ち切らさないで戦う心構えはできています。次、対戦する相手がビビるぐらい、しっかり強さを出せたらなと思ってます」
25歳の山内渉は、1回戦を突破し、8月22日(金)に上海開催が決定した準決勝に駒を進めるか。






