2025年5月18日(日)大阪府立体育会館・第2競技場(エディオンアリーナ大阪)『Krush.175~in OSAKA~』(夜興行)の前日計量が、17日(土)大阪市内にて12:00から行われた。
メインイベントのKrushスーパー・ウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・小田尋久(TEAM3K)は69.75kg、挑戦者アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)は69.9kgでそれぞれ計量をパス。
続いての会見ではタイトルマッチ調印式が行われ、アビラルは「明日はKrush、HEAT、ISKAのチャンピンになります」と三冠王になると宣言。小田は「今回Krush大阪大会で地元大阪のメインイベントで、最後いい感じで締めくりたいと思ってるので応援よろしくお願いします」と挨拶した。
アウェイで試合をする気持ちを聞かれたアビラルは「僕からしたら、日本のどこでやってもアウェイなのでそこは関係ないです」と、意に介さないとする。
小田は地元で初防衛戦を行うことに「僕はずっと大阪で生活してきて、ここで地元でやれるっていうのはめちゃめちゃ、しかもメインイベントで大阪大会を締めくくれるっていうのはめちゃめちゃ嬉しいことです。ここでしっかり僕が倒し切って勝って締めくくるのが大事だと思っています」と意気込む。
アビラルは、小田の自慢の筋肉について聞かれると「別にです。筋肉はあると思いますけど…」と特に感想はないとし、「戦ったことないのでパンチ力があるかどうか分からないです。小田選手よりもっとパンチ力がある選手と試合してるんで、そこは大丈夫だと思います」と、小田のパワーは怖くないとした。
小田はリーチ差について聞かれ、「計量で対面した時はアビラル選手もめっちゃ仕上がってるなと思ってたんですけど、今回僕は“インテリジェンス・マッスル”で、学んだマッスルでアビラル選手を倒したいと思います」と謎の発言。
インテリジェンス・マッスルとは何かと問われると「それはちょっと試合を見てもらって。インテリジェンスなところを見てもらえたらと思います」と答えるにとどまった。
ベルトへの想いを聞かれたアビラルは「僕がK-1に初めて出た時、K-1チャンピオンと試合したんですけれど、その時勝ってたらタイトルマッチもやれてたかもしれないし、K-1で結果も出せてないのにこうやってKrushのタイトルマッチを組んでもらえて本当に嬉しく思ってます。今回Krushのベルトを獲れば次K-1のタイトルマッチも近づくと思うんで、そこは明日の試合は大事に勝ってネパール人初のKrushチャンピオンと、その後K-1のチャンピオンになりたいって感じです」と、Krush王座を獲ってK-1王座も獲りに行きたいとする。
一方、小田は「今回ここでベルトをしっかり守らんことには次に進めないと思ってるので、ここをしっかり倒し切って。僕もK-1に出て2連敗してる中で今回復帰戦っていう形でもあるので、しっかりKrushのベルトを防衛しつつ、今年K-1 WORLD MAXがあるっていうのを聞いてるので、そこにもう1回出てチャレンジして、そこでトップになって最後は自分もK-1のベルトを獲りに行く気持ちです」と、今年も開催が予定されている70kgトーナメント制覇、そしてK-1王座へと駆け上がっていきたいと話した。
外国人選手との連戦が続き、その連戦から学んだことは何かと聞かれた小田は「自分のフィジカルであったりとか、そういった部分は外国人選手にも通用するっていうことをしっかり分かったけれど、それだけじゃなくてテクニックであったりとか、それこそさっき言ったマッスルが学んだことで外国人相手にもただフィジカルで立ち向かっていくんじゃなくて、考えて攻めていける、戦っていけるようになりました」と答える。
勝敗のカギを握る部分は何か、と問われると小田はやはり「筋肉です」と即答。
このマッチメイクに関して、運営側の意図はどう捉えているかとの質問には「Krush大阪っていうこともあって、絶対お前がしっかりと防衛して次もう1回K-1に戻ってこいって言われてる気がしたんで、そのためにもここでしっかりアビラル選手は強い相手ですけれど倒し切って、僕もK-1にまた乗り込んでいきたいなと思っています」とした。
アビラルはKrush初参戦でタイトルマッチに臨む心境を聞かれ、「別にそんなに何もないです。ただ自分はファイターなので、試合することが仕事なので、それはどこであろうがやるだけです」と冷静だ。
前回のHEATでの試合で圧勝した理由を聞かれると、「練習環境を変えたことですね。今まではずっと日本だけで練習してきてたんですけど、2024年からは試合が決まったらすぐタイの方にタイガームエタイで。志村道場所属だけどタイガームエタイも所属みたいな感じで、今試合前はファイトキャンプはそっちでやって、日本では最終調整してる感じみたいなので」と、タイガームエタイでの練習の成果だとする。
「日本だと自分の階級のスパーリングパートナーが少ないので。例えば県外とかに行ってやろうとしても、同じ階級の人とはいつか戦うかもしれないので、それで今はタイに行って同じ階級とか自分よりもっとデカいやつらとスパーリングとかも出来てて。いい練習を出来てる感じです」
そして「僕、最後に負けたのは2023年12月のK-1大阪大会だったんで、Krushのタイトルマッチ、そしてメインでやるってことでしっかり勝って大阪リベンジしたいですね。します」と語った。
最後にアビラルは「Krush.175のメイン、タイトルマッチなので、3つめのベルトを獲って、しっかり勝ってベルトを獲って帰りたいです」と改めて三冠王になるとし、小田は「明日のKrush大会、マッスル祭り、楽しみにしといてください。押忍」と“マッスル祭り”にするとした。