10月13日(日)東京・両国国技館で開催される「ONE: CENTURY 世紀」に向け10日、ONE Championshipはパークハイアット東京で会見を行った。
会見で最初に登壇したチャトリ・シットヨートンCEO兼会長は、145カ国での放送が決定し、7,000万人が視聴するという今大会を「今世紀最大の格闘技イベントにしたかった。日本のみならず、世界の格闘技において歴史的な瞬間」と語り、出場するファイターたちに「格闘家の精神を、格闘技の力を見せつけましょう」と力強くコメントした。
また、記者陣から100回大会の感慨を求められると、「重要なのは数ではない。記憶だ。一番覚えているのはどのように変化してきたかということ。素晴らしい瞬間はたくさんあった。その瞬間を作った選手たちのために、最大の能力を使って尽くしたい。誰もがみな最後を迎えるが、そのときお金は持っていけない。だが、思い出は持っていける。その思い出が、記憶が、この8年間でもっとも大事だ」と振り返った。
さらに、未来に向け「世界中のファンに格闘技の圧倒的な試合を届けたい。世界最高の試合をスポーツとしてだけでなく、人間性を見せているんだ。格闘技はバイオレンスじゃない。私自身も練習しているから分かる。格闘技のことをわかっていないプロモーションが多すぎる。格闘技はマーシャルアーツファンだけのものじゃない。アジアの文化だ。格闘技であろうがなかろうが、私たちは人生において、英雄を作り出している。名誉を尊重すること、ONEでもっと夢を見て、もっと多くのことを達成しましょう」と熱く語った。
また、チャトリCEOは2020年のプランとして、2019年のフライ級&ライト級GP同様にGP開催を示唆。「今年のように長期にわたるGPで多額のお金がかかっている。フェザー級GPなど、ブランド戦略にかかわる部分で計画中だ」とした。
会見では続けて、秦アンディ英之日本代表が登壇。「特別な100回記念大会を迎えるまでどれほど数々のドラマが詰まっているか、勇気が詰まっているか、我々日本側もその重みを感じます」と、その軌跡の重要性を語り、続けて日本で実践している3つの取り組みとして、「より多くの人にONEを知ってもらう」「より多くの活躍の場を提供する」「世代交代」などをテーマに発信を重ねているとアピールした。