キックボクシング
ニュース

【GLORY】王者チコ・クワジvs.挑戦者ティジャニ・ベスタティの世界ウェルター級タイトルマッチ再戦をメインに全5試合=米国での新シリーズ第1回大会

2025/04/30 14:04
【GLORY】王者チコ・クワジvs.挑戦者ティジャニ・ベスタティの世界ウェルター級タイトルマッチ再戦をメインに全5試合=米国での新シリーズ第1回大会

2024年10月にタイトルマッチで対戦してドローとなったクワジ(左)とベスタティ(C)GLORY

 2025年5月1日(木・日本時間2日)米国フロリダ州マイアミにて、大手スポーツゲームおよびメディア企業であるBETRとGLORYが提携して100名限定の招待制キックボクシング大会シリーズ『GLORY UNDERGROUND: POWERED BY BETR』の第1回大会が開催される。


 メインイベントでは、GLORY世界ウェルター級タイトルマッチ3分5Rとして、王者チコ・クワジ(オランダ)にティジャニ・ベスタティ(オランダ)が挑戦する。

 クワジは2017年6月に『スパルタカス・ファイティング・チャンピオンシップ』K-1 -75kg王座を獲得。2019年11月の『KOKウェルター級トーナメント』で優勝し、同時にIKBO K-1ルール王座も獲得。2021年10月にはKOKウェルター級王座を獲得すると、2023年3月から『GLORY』に参戦。ステファン・オルザ、ロビン・シリック、ジェイ・オーバーメールに3連勝し、2024年3月に絶対王者として君臨していたエンディ・セメリアから3度のダウンを奪い、王座を奪取した。

 2024年10月に初防衛戦でGLORY世界ライト級王者ベスタティの挑戦を受け、ドローで初防衛に成功。2025年2月にはテオドール・フリストフに判定勝ちし、2度目の防衛に成功している。戦績は44勝(23KO)5敗1分。3度目の王座防衛を達成すればセドリック・ドゥンベ、ニキー・ホルツケン、セメリアと並んで、ウェルター級タイトル連続防衛記録を更新することになる。

 ベスタティは2016年からGLORYに参戦し、 ストーヤン・コプリヴレンスキー、シッティチャイ・シッソンピーノン、マラット・グリゴリアンには敗れるも高い勝率で、2021年9月には王座決定戦でエルビス・ガシを破りGLORY世界ライト級王座に就いた。同王座は2022年5月にジョシュ・ジャンシーをKO、同年10月にコプリヴレンスキーにリベンジを果たして2度の防衛に成功。2023年3月には同時二階級制覇を狙ったGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンの挑戦もKOで退け、3度目の防衛。

 8月には海人を判定で破り4度目の防衛、そして2024年3月にエンリコ・ケールに判定勝ちで5度目の防衛に成功した絶対王者。2024年7月にはウェルター級に階級を上げ、元王者で1位だったセメリアに判定勝ち。2024年10月に同時2階級制覇を狙いウェルター級王者のチコ・クワジに挑戦もドローとなっていた。27勝(9KO)4敗1分。


 日本のK-1でも活躍したステファン・ラテスク(ルーマニア)は、世界ミドル級1位マイケル・ボアペア(ガーナ)とのライトヘビー級3分3Rでの対戦を迎える。

 ラテスクはアマチュアボクシングで150戦以上を経験し、ジュニアキック時代にISKA世界クルーザー級王座に就いた。2022年12月のK-1に初来日を果たすと、マハムード・サッタリを強烈な左フックでKOして初黒星を付け、大きなインパクトを残す。2023年3月の2戦目では谷川聖哉にローキックでダウン寸前まで追い込まれるも右フックで逆転KO勝ち。7月はK-Jeeも初回KOに沈めた。GLORYには9月に初参戦を果たし、パスカル・トゥーレに判定勝ちで初陣を飾った。

 11月の2戦目ではイブラヒム・エル・ボウニをTKOに破り、2024年6月のライトヘビー級GPに出場したが、1回戦でアベナに3RでKO負け。8月にはセム・カセレスに初回KO負け、12月もセルゲイ・マスロボイエフに判定負けと3連敗中。GLORY世界ライトヘビー級6位。

 ボアペアはRINGS Holland Fighting Networkが主催する『Rings Gala』を主戦場とし、2022年3月には『Rings Fighting Network 2022』にてRINGSミドル級タイトルマッチを経験(ケビン・ヴァン・ヘッケレンに判定負け)。2022年8月からGLORYに参戦するも、2戦目でセルゲイ・ブラウンに判定負け。2023年3月には当時ミドル級3位のエルトゥールル・バイラックを判定で破り、6月にはウルリック・ボケメにTKO勝ち、8月にセルゲイ・ブラウンに3連勝を飾っていたが、11月のGLORY世界ミドル級タイトルマッチで王者ドノバン・ウィッセに判定で敗れた。

 2024年5月の再起戦でセルカン・オズカグライヤンに判定勝ちすると4連勝。前戦ではライトヘビー級に上げた初戦でイブラヒム・エル・ボウニに3RでKO勝ちした。戦績は20勝(8KO)4敗1分。普段は棺桶作りの職人。


 その他、2月にKO勝利を収めたばかりの5勝(3KO)2敗の成長株ドン・スノ(スリナム)が42勝(19KO)3敗と経験豊富なユネス・スマイリ(モロッコ)と対戦するほか、21勝(7KO)2敗1分のゲイリー・マック(米国)がフロリダを拠点とする27勝(14KO)4敗のアンドリヤ・スタンコビッチ(セルビア)と対戦。


 1勝2敗のデルビン・ニコルズ(米国)と、アレックス・ペレイラに影響を受けたアマチュア王者でプロデビュー戦のデミトリ・ライマン(米国)によるアメリカン・ヘビー級対決も予定されている。

 全5試合で、試合はGLORYの公式YouTubeチャンネルにて日本時間の朝8:00より無料配信される。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア