2025年4月12日(土)東京・後楽園ホールで開催された『SHOOT BOXING 2025 act.2』にて、今大会より新設された賞「ベストアート賞」をSB日本スーパーウェルター級4位・風間大輝(橋本道場)が受賞した。14日に発表された。
「ベストアート賞」とは、緒形健一SB協会代表が「格闘技はメンタル・フィジカル・テクニック・人生・命・魂、そのすべてを極限の精神状態で全身全霊をかけてぶつけ合い、高め合い、戦いが終われば心を通じて分かり合えるアート。そのアートを通じて世界中に夢や勇気や感動を伝えることが格闘家の使命」という想いで制定した賞。
その第1回に選ばれたのが、第8試合の70.0kg契約3分3R延長無制限RでSB日本ウェルター級1位・竜也(CRISS-CROSS)に判定勝ちした風間だった。
試合は、1Rに投げも仕掛け合う展開から風間がダウンを奪い、2Rには竜也がダウンを奪い返したと思いきや風間がさらにダウンを奪い返し、どちらが倒れてもおかしくない打ち合い。
3Rには竜也が首投げを仕掛けると風間がフロントチョークに切り返し、さらに竜也が風間の足を持って持ち上げ、後ろに投げる豪快な投げでシュートポイント、さらにスタンディングフロントチョークで絞めあげてあわや逆転の場面となったが、風間はこのピンチを逃れる。
消耗した竜也に風間が打撃で攻め込み、首投げでシュートポイントを奪うとお返しのスタンディングフロントチョークに。これは崩れたが、両者ともかなりの披露が見えながらも最後まで倒しに行き、試合終了。「This is SHOOTBOXING」というべき試合が繰り広げられ、判定は2-0で風間が勝利をもぎ取った。
打撃だけでなく投げ、立ち関節・絞め技を両者とも繰り出したため、SBがかつてキャッチフレーズとしていた「格闘トライアスロン」との言葉通り、両者とも体力の限界まで出し切っての熱闘に。
風間は、シュートボクシングの理念である「打つ」「投げる」「極める」の攻防を全て見せて勝利したことが評価されての受賞となった。
緒形代表は「これからもシュートボクシングの舞台ではアートを見せ、格闘技を通じて社会や世界平和に貢献する志高い侍を育てていきたいと思います」とベストアート賞についてコメントしている。
なお、ベストアート賞は各大会ごとに選考が行われ(※ベストアート賞に相応しい試合がない場合は選出なし)、次回6月22日(日)東京・後楽園ホール「SHOOTBOXING 2025 act.3」で誰がベストアート賞を獲得するかも注目される。