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【UFC】UFC5連勝中のディエゴ・ロペス「1度のチャンスを作る」=13日『UFC 314: Volkanovski vs. Lopes』

2025/04/13 07:04
 2025年4月12日(日本時間13日朝7時)、米国フロリダ州マイアミのカセヤ・センターにて『UFC 314: Volkanovski vs. Lopes』(U-NEXT配信)が開催されている。  同大会のメインイベントでは、イリア・トプリアが返上したベルトを、2連敗中の前王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)と、UFC5連勝中のディエゴ・ロペス(ブラジル)が争う「フェザー級王座決定戦」が組まれた。 ▼UFC世界フェザー級選手権試合 5分5Rアレクサンダー・ヴォルカノフスキー(豪州)26勝4敗(UFC13勝3敗)145lbs/65.77kgディエゴ・ロペス(ブラジル)26勝6敗(UFC5勝1敗)3位 ※UFC5連勝中 145lbs/65.77kg  前日計量では両選手ともに145lbs(65.77kg)のジャストでパス。  ヴォルカノフスキーは、ここ2試合で連敗中。階級を上げて漢気参戦したイスラム・マカチェフ戦、その4カ月後のイリア・トプリアとのフェザー級王座戦もパウンドアウトされている。  対するブラジルのロペスは、19歳からメキシコに移住中。2024年5月に直前の代役出場で無敗のランカー・モフサル・エフロエフに判定負けだったが、パンチを効かせ、寝技でもサブミッションを仕掛けるなど追い込む場面も作ってみせた。  そこから5連勝。ギャビン・タッカー、 パット・サバティーニを初回フィニュシュすると『UFC300』では、ランカーのソディック・ユサフを1R KOに下してランキング入りを果たしている。その後も2024年6月にダン・イゲに、2024年9月の前戦でブライアン・オルテガに、いずれも判定で競り勝っている。  ブラジリアン柔術がバックボーンで26勝中、10のKO・TKOと12の一本勝ちを誇る。今回の試合前には、オクラホマ州立大学レスリング部に出稽古し、2020年東京五輪86kg級金メダリストのデビッド・モリス・テイラー率いるチームでトレーニングも行っている。29歳。 ロペス「5Rの準備は出来ているけど、最速で終わらせたい。それが自分のスタイルでもあるし、フィニッシュを狙う」 ──ロペス選手の“急激な快進撃”が大きな話題になっています。2023年5月にショートノティスのオファーで無敗のモフサル・ イヴロイエフ(フェザー級4位)を相手にデビュー戦を迎えたばかりだったのに、2年経たずにベルトを懸けて戦う数日前に迫っています。率直に、このファイトウィークはどんな気持ちですか? 「本当にクレイジーな道のりでだった。でも、今週が自分の人生の中で一番大事な時間になるのは間違いない。チームのみんなもここに来てくれて、エネルギーは最高に良い。自分でも素晴らしい気分だ」 ──2024年は4月、6月、9月と非常に試合間隔が短かったですが、今回は半年ほど休養期間を挟めたようですね。フィジカル面はいかがですか? 「絶好調。今回のトレーニングキャンプは3カ月と長めに取れたし、ケガもなく健康そのものだ。体の具合は文句なしだよ」 ──アレクサンダー・ ヴォルカノフスキー(フェザー級1位)についてですが、あなたがデビューしたときにはすでに彼は王者でした。今の彼の状態をどう見ていますか? 「彼は今が“ラストラン”だと思ってるんじゃないかと感じているんだ。しばらく休養して、ここでタイトルを取り返そうとしているんだろう。万全の状態で来ると思うし、俺も最高のヴォルカノフスキーに備えているよ」 ──今日はあなたの過去を掘り下げた記事も出ていましたね。アレッサンドロ・ コスタ(UFCフライ級2勝2敗)と共にメキシコに移り住んで、お金も食べ物もない状態からスタートして、とにかく試合に出続けて……。こうしてベルトを懸けて戦う今、あの頃の仲間やチームにベルトを渡す光景を想像することはありますか? 「アレッサンドロは、自分のキャリアにおいて最も大切な存在の一人だ。10年以上、一緒に暮らして苦しいことをたくさん乗り越えてきた。『お互いが王者になろう』ってずっと誓い合っていたんだよ。彼はメキシコで2度ベルトを獲ったし、次はUFCで同じ夢を追いかけている。もし俺がここでベルトを取れたら、それは彼と一緒に手に入れるようなものだ」 ──これまでの歩みについてお聞きします。コンテンダーシリーズでの敗戦(※2021年8月のDWCSでジョアンダーソン・ブリートに負傷判定負け)や地域大会で連勝してから、ショート・ノーティスオファーでイヴロイエフと対戦した頃は、まさか数年後にUFCのタイトルマッチでメインイベントを張るなんて想像していましたか? 「当時は連敗していて、正直、誰もそんな未来を信じていなかったと思う。でもマネージャーやアレッサンドロがずっと励ましてくれて自分を見失わずに進んでこられた。そして今ここにいるんだ、と思うと感慨深いよ」 ──今回のタイトルマッチは5ラウンド制ですが、以前にあなたは他団体で5ラウンドを経験したことがありますよね。この点はトレーニングキャンプで大きく意識しましたか? 「もちろん5ラウンドを戦う準備はしている。けど、一番の目標はフィニッシュ。誰だって“5ラウンドかけて戦おう”なんて思わないだろう? みんな最速で終わらせたい。それが自分のスタイルでもあるし、フィニッシュ狙いでいく」 ──いつフィニュシュが来ますか? 「チャンスが先に来たら、それで終わりだ。彼には強烈なパンチ力があるし、僕の柔術も危険な武器だ。上でも下でもね。彼がグラウンドでフィニッシュできていないのは明らかだ。彼はグラウンドディフェンスが非常に優れているが、僕はサブミッションも仕掛けることが出来る。フィニッシュするには1回のチャンスが必要だ。それを作るよ」 ──アーロン・ピコがUFCフェザー級に参戦するとの報道がありました。あなたがもしベルトを獲ったら、彼にとってはまだ先の話かもしれませんが、参戦をどう見ていますか? 「彼はレスリングもボクシングも良いって聞いてるし、フェザー級を盛り上げる存在になると思うよ。若い世代が増えるのは良い刺激になる」 ──モフサル・ イヴロイエフについては、彼があなたと再戦したがってるという話もあります。もしあなたが勝ったら、その再戦が見たいという声もあるかもしれませんが、どう受け止めてますか? 「まずこのベルトを取ることに集中してる。モフサルが次の相手になるなら、そのときに考えるよ。まだ細かい話は何も決まってないからね」 ──あなたの英語はこの1~2年でかなり上達しましたが、オーストラリア英語はかなりクセがありますよね。ヴォルカノフスキーのアクセントはどう感じていますか? 「いろんな国を回って、いろんな英語を聞く機会があったので、だいぶ耳が慣れてきたよ。もちろん完璧に分かるわけじゃないけど、前よりは『あれ、今何て言った?』ってなる回数が減ったね(笑)。言語はやっぱり場数を踏むしかない。自分にとっていい勉強だよ」
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