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【K-1 KRUSH】初防衛戦に臨む高梨 knuckle 美穂「アトム級で倒せる選手は私しかいないと思ってる」

2019/10/09 11:10
【K-1 KRUSH】初防衛戦に臨む高梨 knuckle 美穂「アトム級で倒せる選手は私しかいないと思ってる」

ヒザ蹴りをミットに叩き込む高梨。17歳にして60勝(9KO)12敗1分の戦績を持つムエタイ女子の挑戦を退けることができるか

2019年10月13日(日)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.106』で、K-1 KRUSH FIGHT女子アトム級王座の初防衛戦に臨む王者・高梨 knuckle 美穂(Y'ZD GYM)が8日(火)都内所属ジムにて公開練習を行った。

 高梨は2018年9月の『KHAOS』でプロデビュー。福原優を左右のフックで3R KOに仕留めて注目を浴び、12月には現役女子高生ファイター・MOEからも同じくパンチでダウンを奪っての判定勝利。女子アトム級とは思えないパンチ力でデビューから2連勝、わずか3戦目にしてタイトル戦に漕ぎつけ、今年5月の第2代K-1 KRUSH FIGHT女子アトム級王座決定戦で初代NJKFミネルヴァ・アトム級王者C-ZUKAを3R1分34秒、TKOに破り王座に就いた。


 挑戦者のパヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ)は16歳(試合時は17歳)にして60勝(9KO)12敗1分の戦績を持つ、WPMF世界女子ピン級王者。これまで3度の来日経験があり、2017年11月に『M-ONE』でLittle tigerに判定勝ち。松下えみと初代KRUSH女子アトム級王座決定戦を争ったCOMACHIと2018年2月に対戦して判定勝ちでWPMF世界女子ピン級暫定王者となり、今年2月にCOMACHIと王座決定戦で再戦して判定勝ち、WPMF世界王座を手にした。ミドルキックとヒザ蹴りを得意とする。

 プロ3戦目でアトム級のベルトを腰に巻いた高梨。見事なKO戴冠だったが尊敬するタイ人トレーナーのシラー先生からは「ベルトを獲ったからと言って天狗になるな」と釘を刺され「練習量が変わりました。走る距離も伸ばしたり、練習時間・期間を長くしたり、そういうところの意識が変わりました」とチャンピオンになってから、よりストイックに練習に取り組むようになった。

 その成果もあってか「体重も順調に落ちていって、今回は7kgちょっと減量だったんですけど前よりもパワーが落ちてない感じで凄く良いコンディションです」とコンディションも充実しており「体重も勝手に増えていっちゃった感じで、身体も前より大きくなった実感がある」と練習量に裏打ちされたフィジカル面強化にもつながっている。


 初防衛戦が自身初めての国際戦、しかもWPMFの世界タイトルを持っているパヤーフォンに決まり「嬉しいのが一番ですけど、相手は戦績もあるし、タイトルも持っている選手だったので倒したら凄いオイシイと思った」と一段とモチベーションも上がったという。 「不安は全くない」と言い切り、「動画を見て蹴りも上手くて強いんだろうなと思いますけど、自分には倒せる武器があるので、そんなに怖くない」と自らの拳に絶対の自信を見せる。

 ムエタイ王者との“王者対決”を前にして「やっぱり(タイ人の)シラー先生に教えてもらってるので圧倒して勝ちたいです。絶対負けられないです」と高梨。シラー先生は元ラジャダムナンスタジアム王者の実績を持つムエタイの猛者であり、日頃から指導を受けている先生の凄さも自らの戦いで証明したいと燃えている。

 パヤーフォンが現在所属しているアユタヤファイトジムはゲーオ・ウィラサクレックがタイで練習拠点としているジムで、パヤーフォンがK-1ルールに予想以上に適応してくることも考えられる。これについて高梨は「間違ってヒジが飛んでこないといいですね(笑)」と冗談を交えながら「このルールは私の方が有利かなと思うので、そんなに心配はないです」とKRUSHでの戦いに改めて自信を示す。


 また「自分の距離で戦えるように、相手の蹴る距離にならないように気をつけてやってます」とパヤーフォン対策は万全のようで、公開練習に同席したシラー先生も「高梨は真面目に練習するから心配はしてない。相手はオトモダチが強い選手だと言っていて、蹴りも首相撲も強いけど、K-1ルールは首相撲がないから心配してない。高梨はパンチが強いから一発入れば絶対に倒れる」と愛弟子の実力に太鼓判を押す。

 この言葉通り、この日の公開練習でも近い距離でのテンポの速いコンビネーションのミット打ちや、プッシングからのパンチやミドルなどK-1ルールの利点を意識した動きを見せた。そのうえで高梨自身はこの試合のキーポイントはどこにあると見ているのか? 

「やっぱり蹴りの距離に行かないことですね。前に出て行けば絶対勝つと思ってるし、そのためにスタミナをつけて準備はしてるので万全です。相手が首相撲で対応しているような距離に入って、パンチで倒す感じです」と、距離を詰めてのインファイトが勝負の鍵を握るとイメージしている。それだけでなく「蹴りも前回より強くなってると思うので、蹴られたら蹴り返すというつもりでやってやります」と蹴り合いにも応じる気概も覗かせた。


 9月初頭、シラー先生が復帰戦を行ったことも高梨にとって大きなモチベーションになっており「凄い刺激になりましたし、衝撃的でした。私も初めてシラー先生の試合を見て、あんなにパンチで行くと思っていなかったし、私もあんな戦い方をしたいと思いました。シラー先生にはK-1に出てほしいです」と笑顔で語る。

「やっぱりアトム級で倒せる選手は私しかいないと思ってるので、バッチリ倒して次のステージに進みたいと思います」とKRUSH王者、そして初のメインイベンターとしての意気込みを語った高梨。最後に「10月13日は必ず倒して防衛するので応援よろしくお願いします。それでまたゴリラ顔を披露したいと思うんでよろしくお願いします(笑)」とファンにメッセージを送った。

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