(C)RIZIN FF
10月12日(土)エディオンアリーナ大阪で開催される「RIZIN.19」メインイベント・第13試合で、元UFCファイターのファビオ・マルドナド(ブラジル)と対戦するRIZIN初代ライトヘビー級王者イリー・プロハースカ(チェコ)が、母国チェコで俳優デビューした。
チェコでトップクラスのインターネット検索エンジンであるセズナムに公開された短編動画では、「私たちの生活はますます暴力に直面しています」という前置きのなか、プロハースカは「護身」の必要性を自身のアクション演技で説いている。
動画は、家族へのお土産を持ったスーツ姿のプロハースカが、駐車場で強盗に遭うところから始まる。
複数の男たちに囲まれたプロハースカは、得意の跳びヒザ蹴り、ソバット、スーパーマンパンチ、払い腰からの腕固めなど、空手やMMAの技で暴漢を撃退するが、路上では周囲で使える器物も使用することを推奨。打撃にビクともしない大男を相手に最後にプロハースカが選んだ武器とは……。
また、動画の途中には、RIZINでの試合映像も紹介され、プロハースカが2019年4月の「RIZINライトヘビー級タイトルマッチ」でキング・モーを左右連打から右アッパーでTKOに下した場面も挿入されている。
10月12日の「RIZIN.19」ではメインイベントに抜擢されているプロハースカ。対戦相手のマルドナドは、MMA25勝13敗。プロボクシングでも26勝3敗の戦績を誇るブラジルのストライカーは、MMAでは2018年12月のチアゴ・シウバ・バティスタ戦での1R KO勝利以来の試合に臨む。2016年6月には、EFN 50のメインイベントでエメリヤーエンコ・ヒョードルから1Rにダウンを奪いKO寸前まで追い詰めているマルドナドを相手に、ワールドクラスの実力者プロハースカは打撃勝負を挑むか。
奇しくも2019年10月9日には、Bellatorのスコット・コーカー代表とヒョードルが来日し、年末のRIZINとの全面対抗戦を発表することが決定。現在、Bellatorの世界ヘビー級&ライトヘビー級2階級制覇王者はライアン・ベイダーで、日本で3本目のベルトを狙うことを示唆している。
また、ベイダーは2018年5月に開幕したBellator世界ヘビー級トーナメント1回戦でキング・モーを1R KO。2019年1月の決勝戦ではヒョードルを1R 35秒、KOに下しており、プロハースカにとっては2016年時点のヒョードルをKO寸前まで追い詰めたマルドナドをきっちり下して、王者同士の対抗戦に向かいたいところだ。
事前取材でプロハースカは、「マルドナドはグッドボクサーでタフガイだ。でも僕にはよいフィジカルと戦略、そしてRIZINのライトヘビー級タイトルがある。キャンプで磨いてきた技の精度、強力な攻撃に注目してほしい。“この道を信じて進み、達成する”それだけさ」と、マルドナド撃破に自信を見せている。
果たしてプロハースカは、アクションで見せたような“怪鳥”ぶりを大阪で見せるか。