「Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.6」2019年10月6日(日)名古屋国際会議場イベントホール
▼メインイベント 日タイ国際戦 True4Uバンタム級タイトルマッチ 3分5R×ルンナライ・ギャットムー9(タイ/ルンピニースタジアム認定スーパーフライ級王者/王者)KO 3R 3分10秒 ※右ボディブロー〇福田海斗(キング・ムエ/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級6位/挑戦者)※福田が新王座に就く。
同大会は年に一度、毎年名古屋で開催されるムエタイのビッグマッチ。 ルンナライはブリラム出身の24歳で、過去『Suk Wanchai Muaythai Super Fight』に出場しているスーパーレックなどが在籍する名門ギャットムー9ジムに所属し、現在ルンピニースタジアム認定スーパーフライ級王者に君臨する。
昨年度は11戦9勝1敗1分けの好成績を収め、タイで最も権威が高いとされる「タイ・スポーツマスコミ協会」の選出する2018年度ムエタイMVPに選ばれたものの、受賞翌日の試合でヨーティン・FAグループ(両スタジアムバンタム級ランカー)に体格差もあってKO負けし、受賞が取り消されたことで大きな話題となった。
しかしながら、その後8月9日(金・現地時間)のルンピニースタジアムでは現ラジャダムナンスタジアム認定フライ級王者ペットソムマーイ・ソーソムマイと対戦、左フックでダウンを奪い判定勝利。あたらめて軽量級No. 1であることを見せつけた。ルンピニースタジアムの8月度月間MVPも獲得している。戦績は94勝15敗。
一方、福田は7月31日(水・現地時間)のラジャダムナンスタジアム興行「スック ワンギントーン」セミファイナルで、一度敗れたジャルンリットにリベンジを果たしラジャダムナンスタジアムバンタム級のランキング入りを確実にしている。
タイでの試合で右ボディブローを見舞う福田 過去80戦近くのうちほとんどがタイでの試合で、なおかつ結果を残してきている福田だが、関係者の話ではルンナライとは格が違いタイではマッチメイクされない(それほどの格の違いがあり、賭けが成立しないため)対戦だという。
1R、海斗の左ジャブ&右ローに対し、ルンナライはいきなり飛び上がっての脳天へのヒジ打ちを見せて威嚇する。徹底して右ローを蹴る海斗にルンナライは飛び蹴り。海斗の右ローからの右ストレートがヒットしてもルンナライは余裕なのか、またもジャンプしてのヒジ打ちを繰り出す。ルンナライは右ロー、右ミドルを蹴り、縦ヒジを放つ。海斗はすぐに右ローを蹴り返していった。
2R、右ミドルと右ローを交互に蹴る福田。ルンナライも右ローを返す。ルンナライは右ミドルを的確に命中させていくが、海斗の右ローに早くも嫌がる素振り。首相撲勝負に持ち込み、両者がヒジを打つ。
3R、ルンナライは前蹴りを多用して前へ出てくる海斗を抑え、右ミドルと右ストレート。海斗も左ミドルを蹴り返す。前に出る海斗はロープを背負ってリングを回り込むルンナライに左右フックから右ボディブロー、左ボディも打つ。下がりながら右ミドルを蹴るルンナライに、ラウンド終了直前、飛び込んだ海斗が右ボディブロー。これでルンナライがうずくまってダウン。
カウントが進み、横倒しになってしまうルンナライ。海斗がKO勝ちの大金星を手にした。ルンナライはしばらく立ち上がることができず、担架で運ばれていった。