写真は7日の会見のもの。(C)ゴング格闘技
2025年5月4日(日)東京ドームで開催される『RIZIN男祭り』のカード発表会見が26日行われ、榊原信行CEOが会見後の囲み取材で、朝倉未来の対戦相手候補に挙げられている鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)とYA-MAN(TARGET SHIBUYA)について、「審判の日が今週末」とした。
YA-MANは、3月29日(土)の『RISE ELDORADO 2025』で、GLORY1位ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)とオープンフィンガーグローブで対戦。翌30日の『RIZIN.50』香川大会で鈴木がカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)と対戦する。
この2カードを越えた後の、YA-MANか鈴木かどちらかと朝倉未来が対戦する場合、榊原CEOは条件を「何をもって(連戦が)ダメっていうのか、難しいところですよね。絶対ダメなのはKOされること。怪我があること。勝ち負け以上に肉体的なダメージが一番(問題)」とし、「(5月4日まで)1カ月ちょっとしかない中で、試合を受けるのか・行けないのかっていうところ」が判断基準になるとした。
「鈴木もYA-MANも2人ともどうなるのか分からない中で、バックアップも含めて、いろいろアイディアを練っているところなんですけど、“審判の日”が今週末に来るんで、今いろいろ考えてもしょうがないなっていう感じではある」と、いまは結果を待つのみとした。
そんななか、朝倉未来は7日の会見後に自身のYouTubeで、対戦相手が変わっても東京ドーム大会出場を決めた理由を、「よく考えたら俺、『職業・格闘家』だなと思って。格闘技が今の事業とかYouTubeも全てを始めてくれたし、格闘技が俺の人生を形成してる。だから、こんなに盛り上がる大会に出なくてどうすんだと」と決意したことを明かし、あらためて、「グラップリングも毎日やって強くなっているし、いま技術的なものもすごい成長しているんだけど、今回は初心に帰って狂気的な喧嘩っぽい試合をしたい」と語っている。
その「狂気的な喧嘩」の相手として、西谷大成のYouTubeで朝倉は、「本来は格闘ってちょっと憎しみあったり喧嘩してた方が面白いじゃん」というなかで、YA-MANについては、「俺も別にYA-MANとやりたいというのは全然ないけど、1回負けてるから、世間でMMAでもYA-MANに勝てないと思われてるなら、やる意味あるなって。燃えてくる。YA-MANにもそういう気持ちがあるなら、やるならやりたい。勝負は何があるか、分からないけど、さすがに勝つかなって」と、キックでの敗戦がMMAで再戦する理由になるとした。
また、鈴木千裕については「あっちの方が格上。ランキング1位だもんね。ストーリー性が無い。絡んだことないから。しかもいい子じゃん。全く恨みも無いし、昔、1回練習したこともある」と、戦う理由に欠けるという。
この2選手が「第一候補」という榊原CEOは、30日の香川大会に朝倉未来が「視察」に訪れる可能性がある、と語っている。YA-MAN、鈴木の試合を確認した後で、朝倉の気持ちはどう変わるか。