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【RISE】大﨑孔稀との対戦が決まった門口佳佑が大﨑兄弟から主役強奪宣言、迎え撃つ大﨑は「終わった時にどっちが勝っているのかってことが全て」

2025/03/12 20:03
【RISE】大﨑孔稀との対戦が決まった門口佳佑が大﨑兄弟から主役強奪宣言、迎え撃つ大﨑は「終わった時にどっちが勝っているのかってことが全て」

王者・大﨑孔稀にノンタイトル戦で対戦する門口佳佑

 2025年5月11日(日)愛知・ポートメッセなごや第三展示館で開催されるRISE初の名古屋大会『RISE Fire Ball NAGOYA』の記者会見が、3月12日(水)都内にて行われた。

 バンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで、RISEバンタム級王者・大﨑孔稀(OISHI GYM)と第5代RISEフェザー級王者・門口佳佑(EX ARES)の対戦が決定。


 大﨑はパンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。様々な団体で活躍し、これまでにJ-NETWORKスーパーフライ級王座、WMC日本同級王座、BOMバンタム級王座を獲得。RISEには2019年11月から参戦。2023年12月に鈴木真彦を破り第8代RISEバンタム級王座に就くと、2024年5月にはヨーブアデーンを左ボディでKOした。8月に大森隆之介を判定で破り王座初防衛に成功すると、11月に『ONE Friday Fights』初参戦でフオ・シャオロンに判定勝ち。戦績は35勝(20KO)7敗2分1無効試合。


 門口は『ABEMA』で行われた企画『VS 那須川天心』でトーナメントを勝ち上がり那須川天心と対戦したことで名をはせた空手出身の選手。その後、RISEで2018年7月にプロデビュー。2022年8月のRISEフェザー級タイトルマッチで梅井泰成から王座を奪取。SBの山田彪太朗、元Krush王者の新美貴士、SBの川上叶と他団体の強豪を次々と撃破した。しかし2024年3月、K-1との対抗戦で軍司泰斗に延長戦で敗れ6連勝がストップ。10月には2度目の防衛戦で安本晴翔に王座を奪われた。12月、56kgに体重を下げてオートー・ノーナクシンに判定勝ちで再起。戦績は16勝(2KO)4敗1分。

 55kgに初めて下げていきなり現王者とノンタイトルマッチで対戦する門口は「僕、決まったの先週知ったんですけれど、急に電話が来て。55kg初戦で現王者とやらせていただけるのは光栄なことで、大﨑選手も受けてくれてありがとう。でも、名古屋は大阪も近いので、大﨑兄弟の大会みたいになってますけれど、ただRISEが名古屋でやるってだけなので。全部大阪の僕が飲み込んで僕の大会にしてやろうと思います」と、大﨑兄弟から主役強奪宣言。


 迎え撃つ大﨑は「門口選手は1個上のフェザー級でベルトを獲っていますし、実績もあると思いますし、皆さん知っている選手なので。僕も強さを分かっていますし、認めている選手なんですけれど、今回名古屋で開催してくれるっていうことで僕たち兄弟を始め名古屋の選手たくさん出ると思います。普段、大阪とか東京で試合をすることが多くて名古屋でやることが本当になくて、そういった中で開催してもらえるので名古屋の強さを見せたいと思います。関西とか関東にいろいろな選手がいますけれど、名古屋は負けてないぞっていうところを見せたいなと思います」と意気込みを語った。

 互いの印象を聞かれると、門口は「強い。以上です」のひと言。大﨑は「何試合か生で見ました。僕の印象は一人で他団体の選手に挑んで結果も残してきている印象で。勝負強いのかなと思いますね。55kgに下げてきてやるので、僕はバンタム級にプライドを持ってやっているのでこの階級では絶対負けないと思っています」と答える。


 初めての55kgで何が変わるとか問われた門口は「あまり変わらないと思います。2.5kg軽い・門口佳佑です。この前56kgでやった時が、あれも試合が決まったのが1カ月前で、そこからの調整で56kg出来たので問題ないと思います」と、減量も問題ないという。

 大﨑には、兄の一貴と一緒に出ることで張り合う部分はあるのかと聞かれると「いろいろな試合が組まれる中で、そこで一番インパクトを残さないと印象には残らないと思うので、兄弟っていうのはもちろんですけれど大会全体でどの選手にも負けない試合をしたいなって思います。門口選手とだったらそういう試合は出来るかなって思いますね。ただ、絶対勝つのは僕っていうのは決まっています」と必勝宣言。地元・名古屋での試合は2019年5月の『ホーストカップ』以来となる。


 互いの強みは何かとの質問に、門口は「シンプルに、キックボクシングが強いなと思います。でも深みがない」と回答。これに大﨑は苦笑しながらも「よく言われることですね。今までも言われてきました。あまり気にしないけれど。言われても勝ってるのは僕なので。ベルトを持っているので、それが全てだと思います。常にKOは狙っているので行けるときは行く。KO率は高い方なんです。そういうイメージがあるか分からないけれど、倒せる技はいっぱいありますし、実際倒して来ているので。試合を見てもらえれば分かると思いますし、終わった時にどっちが勝っているのかってことが全てだと思うので、楽しみにしてもらえればいいかなと思います」と反論。

 どんな試合を見せたいか、と聞かれると門口は「もちろん試合でもそうですけれど、試合前、試合中、試合後、全て門口佳佑の時間にしたいと思っているので、名古屋大会を僕が乗っとる気持ちは凄く大きい。門口佳佑の大会だったなって最後は終わる大会になると思います」と、再び主役を奪うと言い放つ。


【写真】名古屋大会の主役となる孔稀(左)と一貴(右)の大﨑兄弟だが、門口はその座を奪うと宣言

 大﨑のことは以前から意識していたかと問われると「いや、やりたいとかはなかったですね。もちろんトップ戦線にいる選手だし、ウチの(大森)隆之介がタイトルマッチで負けているのもありますし。それで敵を打つとかは全然ないですけれど、強い選手ですし意識はもちろんありました。でも、僕はどちらかというと志朗くんの方が興味があります」とする。

 この試合がタイトルマッチではないことについては「いや別に。現時点ではベルトに興味がないので、僕を表現できればなと。このキックボクシングの興行もそうですけれど、それ以外のところでも自分を表現できればいいなっていう感覚でいるので。ベルトへの固執とかはないので、今回もノンタイトルですし、もしこれに勝ったらどうなるのかなとか考えてるんですけれど、60kgもやりたいんですよ。普通に60kgとかもちょっと興味があって。それはおいおい考えていくことになると思うので、ここはとりあえず大﨑選手っていう素晴らしい選手に向かっていくことがまず集中するところなのかなと思うので、そこしか見てないです、今は」と、いずれ上の60kgにも挑みたいとのプランも語ったが、今は大﨑に勝つことしか考えてないとした。

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