2025年3月12日(水)都内にて記者会見が行われ、RISEとGLORYが共同で開催する-65kgワールドトーナメント「Last Featherweight Standing」の概要が発表された。
昨年12月に開催されて大きな話題を呼んだ10万ドル争奪-65kg世界トーナメントは8人制によるワンデートーナメントで行われたが、今回は合計24名で優勝が争われる。
開幕戦が2大会(6月21日・横浜BUNTAI、8月2日・大田区総合体育館)で4試合ずつ。勝ち上がった8選手にシード選手・ワイルドカード8名を加えて16名で11月に2回戦が行われ、ベスト8の準々決勝を2026年2月または3月にヨーロッパのGLORY大会にて行い、決勝・準決勝は6月に日本でワンデートーナメントで争われる。
出場選手はRISE推薦選手12名、GLORY推薦選手12名で、RISEブロックとGLORYブロックに別れてトーナメント戦を行い、決勝戦で両団体の代表が激突するという方式となった。
合計5大会、1年間にわたる規模で行われ、伊藤隆RISE代表は「地球最強決定戦でもいいのかなっていうくらい興奮しています」と話した。
当初は「36人でやるという話もあった」が、「そこまで増やすのは違うと思い、厳選したいと意見を言いました。24名はGLORYの案です」とのこと。
GLORYのマッチメーカーであるロビー・ティマーズ氏はオンラインで出席し、「世界中から選手を選出する。レベルの高い選手のみを厳選しようと思っています」とし、開幕戦の対戦カード第一弾としてアイトール・クリート(スペイン)vs.アンドレ・サントス(ポルトガル)、アユーブ・ブーラス(モロッコ)vs.ボボ・サッコ(フランス)の2カードを発表。
「いずれの選手もGLORYで昨年大きな印象を残した、間違いなくこのトーナメントに出場する権利がある選手たちだと考えております。スキルを兼ね備えているだけでなく、非常に好戦的なファンが望むアグレッシブなファイトが出来る、盛り上がること間違いなしの対戦カードです」と太鼓判を押す。
対戦カードについては「3月29日のRISE ELDORADO 2025が終わった時点で発表します。決まり次第、随時発表していきたいと思います」(伊藤代表)とし、RISE側のシード選手に関しては昨年ベスト4のチャド・コリンズとイ・ソンヒョン、3・29で原口健飛がソンヒョンに勝てばシード入り、同じく3・29で対戦する白鳥大珠vs.麻火佑太郎の勝者になるとした。
これにロビン氏は「その2選手が実力あるのは分かっている。RISEと協力関係を築けて嬉しいことは、才能ある選手を選出してくれるのがいい。もし私がRISE側にいてもこの2選手は確実に出場させている。我々もそれに劣らない選手たちを選出しないといけない。この階級は世界でもレベルの高い争いが行われている。負けないように選手を選んでいるところです」との感想を述べる。
GLORY側は「まだ決まっていないので具体的な名前をこの場で発表することは出来ませんが、ランキング上位の選手になるということは間違いないと思います」とし、昨年優勝者のペットパノムルンの出場に関しては「確定していないことなので現時点で名前を出すのは難しいけれども、私ももちろんそれが見たいと思っていますし、現時点ではおそらく出場できるのではないかというような形です」とロビー氏は答えた。
なぜ決勝までRISEとGLORYの選手が対戦しないのか、との質問には「今回そのような大会形式になった一番大きな理由は、世界中 から集めた選手たちが一堂に会する形を取りたかったからです。前回の大会形式も非常に成功したと感じているんですけれども、今回は異なる大会形式を取ったことによって、より世界中のファンが望むような大会になると思います。RISEもGLORYもそれぞれ世界中からファイターを厳選して、その選手たちが最後のトーナメントで戦うので」(ロビー氏)と、互いの上位ランカーだけでなく世界の様々なファイターたちで争わせたかったと説明。
発表された4選手についてロビー氏は「出場している時点でそれに値する選手だと思っています。4選手全員に注目してほしいと思って推薦しています」とし、伊藤代表は「注目はボボ・サッコ。キャリアがあって凄くバネがある。上がってくると思います」と、過去にチャド・コリンズをも破っている2010年デビューのベテランであるサッコの名をあげた。
そして伊藤代表は「昔なら70kgに上の階級の選手も下の階級の選手も合わせていましたが、今は65kgで70kgから落としてくる選手もいる。そういう状況なのでトーナメントやる意味があると思っています。ペッチ、ミゲール、GLORYのトップ4人も出て来ると思うので楽しみです」とし、ロビー氏は「世界中のファンの皆さん、昨年のトーナメント見ていただいてありがとう。その反応があったのでさらにレベルアップした戦いをお届け出来ます。2団体が協力し合って6大会に及ぶのはおそらく史上初ではないですか。同じ情熱を共有するRISEと出来るのが嬉しいです。世界の中で誰がベストなファイターなのかを皆さんにお伝えすること、RISEとコラボすることでよりよりよいものがお届けできると思います」と語った。