2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナ『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』(U-NEXT配信)にて、ONEフライ級キックボクシングスーパーファイト3分5Rで同級1位ロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦する同級2位・武尊(team VASILEUS)が、4日(火)都内にて公開練習を行った。
ゲストとして2004アテネ・2008北京・2012ロンドン五輪金メダリストの吉田沙保里が登場。2人は2年前、テレビ番組の共演をきっかけに交流が始まったという。今では「出会う前から知っていて、出会ってからは練習のこととかを報告してくれたり、同じ格闘技で共感できることも多いので。練習している風景も見て頑張っているなって意識し合っています」(吉田)という。
最初に吉田は武尊のバッグに「最後は気持ち」とメッセージを書いた。「私もずっと練習して準備して自信に変えて戦いに行きましたけれど、最後マットに上がる時に強い気持ちを持っていないとここまでやってきたけれどマットに上がった時に大丈夫かなとネガティブになると負けてしまうので、ここに何しに来たんだってことを考えて。自分は金メダルを取りに来たんだ、何連勝するために来たんだと最後は強い気持ちでマットに上がっていました。ここまで来たのだから、最後は自分の持っているものを全部出し切ろうという気持ちになった。それをタケちゃんに伝えました」と説明。
武尊は「めっちゃいい言葉をありがとうございます。(当日は)持って行きます」と吉田のメッセージをしっかりと受け取った。
吉田は「怪我をしないように気を付けながら、でもそこだけ気を付けていると追い込めないので、さらに追い込んで1週間くらいで少しずつ落としていく感じですね。私は減量がなかったのでずっと動けたのが強みだったかなと思います」と自身の試合前について話し、「(武尊は)準備が出来ていて明日でもいけるって気合いが入っているので、その気持ちが凄い大切で。いつでも試合できるって考え方が、絶対に勝ちに行くって気持ちが出ていると感じたので私はいけると思っています」と、勝利を確信したとする。
その後は武尊のパンチをミットで受け、その威力にビックリ。「直だったら死んでます」と感想を述べたが、武尊が「2割くらいの力で打った」と言うとさらに驚いていた。
武尊は吉田について「同じアスリートとして試合前のことも聞いているし、凄い上手いなと思っていて。常に明るいし、気持ちにブレがない。僕はそういうのが出るタイプなので見習うところもあります。試合前のブレがなくなるように(霊長類最強の女なので)まずは世界最強の男になれるように頑張ります(笑)」と話した。
最後は、当日は吉田も会場へ応援に駆けつけることを約束していた。