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【Fighting NEXUS】荻輔祐輔が北野一声とのフライ級王座を賭けた再戦でスプリット判定勝ち防衛、宮澤雄大がWARDOGフライ級王者・荒木凌に完勝、全日本グレコ王者の堀江耐志が1R TKO勝ちで2連勝

2025/03/02 12:03
 2025年3月2日(日)11時より、東京・GENスポーツパレス4Fにて『Fighting NEXUS vol.38』が開催された(YouTubeメンバーシップ配信、※16時30分から『STRIKE NEXUS 04』も開催)。 ▼トリプルメインイベント第3試合 Fighting NEXUS フライ級(56.7kg)選手権試合 5分3R〇荻窪祐輔(K-PLACE/Fighting NEXUS第4代フライ級王者)王者 56.55kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×北野一声(SONIC SQUAD)挑戦者 56.3kg※荻窪が王座防衛 『Fighting NEXUS vol.38』のメインは「フライ級タイトルマッチ」として、王者・荻窪祐輔(K-PLACE/Fighting NEXUS第4代フライ級王者)に、北野一声(SONIC SQUAD)が挑戦する。  両者は2024年11月の後楽園大会以来の再戦となる。前戦ではノンタイトル戦で、組みから関節技を狙う荻窪に、テイクダウンを凌ぎながら右から左でダウンを奪った北野が判定20-18×3で勝利。「次はベルトをかけてお願いします」と王座挑戦をアピールしていた。  1R、ゴングと同時に一気に組みに行った荻窪。上組みで詰める荻窪に、北野は左差し。押し込む荻窪は四つに。しかしブレーク。  サウスポー構えの北野は右ロー。さらに左ロー。前足に右カーフの北野だが、その打ち終わりに組む荻窪は詰めるが体を入れ替えた北野はヒザを突いて左ヒジ。荻窪も右ヒジを入れて離れる。  右ハイを見せる北野。テイクダウンフェイントから左から右を突く荻窪。北野は前足に左インロー! 3連打。荻窪はニータップで詰めてシングルレッグへ。  左ヒジを突く北野を回して尻を着かせた荻窪はケージまで這う北野の両足を束ねると、手首を獲りに行き細かくパウンドしてゴング。北野のラウンドに。  2R、ここも詰める荻窪は前に。離れる北野は左ロー。シングルレッグの荻窪だが、切る北野は左右連打、そこにシングルレッグの荻窪は押し込みダブルレッグでテイクダウン。すぐに両足を束ねるが、北野はケージ背に上体立てて座る。  横に崩したい荻窪は北野の右手首を掴んで寝かせるとついに背中を着かせる。右で脇差し。頭をつけて寝かせると左パウンド。サイドに出た荻窪は押さえ込み。  ケージで立とうとする北野のバックにつくと引き込み。北野も背後の荻窪にヒジを突く。北野のカーフのダメージ、荻窪のコントロールと拮抗したラウンドに。  3R、北野のカーフに右を合わせる荻窪! 北野の左に後退する荻窪だが、右を当て返してニータップ、シングルレッグでテイクダウン。押し込み左足をかけて崩しに。  左目尻から出血した北野の両足を束ねて、手首を獲りに行く。手首外した北野は細かいパウンド。両足を外した荻窪に、北野は上半身を金網に座り、左右細かいパウンド。  背中を着かせようとする荻窪だがコントロールへ。ここで北野にドクターチェックでブレーク。残り1分15秒。カットマンが入る。  スタンド再開。左インローの北野。ワンツースリーを連打するとそこに上組みの荻窪。左足をかけて引き込み、北野の正対際にトップを奪いパウンドもゴング。  判定2-1(29-28×2, 28-29)で荻窪が勝利。カーフ、左右を連打の北野に対し、コントロールの荻窪がスタンドでも有効打でカットを奪い、接戦を制した。  試合後、荻窪は「本来、こういう試合後のインタビューは準備して備えるものですが、何も考えていません。この試合のことだけを考えて練習してきました。一番は、ジムの代表の小池さんにひたすら感謝を。前回負けてからどうするかミーティングして毎日、朝のジムを温めて、片付けもしてくれて、そのおかげで勝てました。対戦相手の北野選手もここまでかける気持ちをくれたので、ありがとうございますというのも変ですが、ありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼トリプルメインイベント第2試合 フライ級(56.7kg)5分2R(延長1R)〇宮澤雄大(K-PLACE/Fighting NEXUS初代ストロー級王者)56.55kg[判定3-0] ※20-18×3×荒木 凌(Lotus福岡 古賀道場/WARDOG第4代フライ級王者)56.25kg  メインと同じくフライ級で、宮澤雄大(K-PLACE/Fighting NEXUS初代ストロー級王者)と荒木凌(Lotus福岡 古賀道場/WARDOG第4代フライ級王者)が王者対決。  宮澤は2024年8月の前戦で村田純也に判定勝ちでNEXUS4連勝。荒木は2024年10月の前戦はGLADIATORで澤田政輝に1R、右ストレートでダウンを奪ってのリアネイキドチョークで一本勝ちでMMA3連勝中。  1R、荒木の左フックを潜って早々にシングルレッグテイクダウンの宮澤。ハーフから細かいパウンド、肩パンチを落として右で脇差し押さえ込み。荒木の立ち際にバックから左パウンドも、そのスペースで立つ荒木。  左差しで押し込む宮澤は右パウンド。さらにダブルレッグに入るが、そこで荒木は前転して外ヒール! 宮澤は慌てずパウンドを入れて正対して鉄槌を入れてゴング。  2R、右フックを当ててシングルレッグテイクダウンは宮澤。フルガードの荒木の亀からの立ちにがぶり。仰向けになる荒木にサイドを奪い、ボディにヒザ。  荒木は下からセンタク挟み狙いもすぐに抜く宮澤は、亀になる荒木の左手首をコントロールしてバックキープ。立つ荒木はバッククリンチで左足をかける宮澤にキムラで回してトップ、スクアンブルする宮澤のバックに!  しかし、左足をかけさせずに前に落とした宮澤はトップキープへ。しかし最後に立ち上がった荒木が打ち合いに向かうもゴング。  判定3-0(20-18×3)で宮澤が荒木に完封勝ち。フライ級で勝利した宮澤は、「どうですか? NEXUSのストロー級チャンピオン。荒木選手強かったですけど、もっとストロー級のベルトの価値を上げていきたいんで、強い選手とやらせてください。7月長野大会もやるんで、挑戦待っています」と語った。 [nextpage] ▼トリプルメインイベント第1試合 NEXUS MMA バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R)〇佐藤陽向(POD/NexusSPROUT North2024優勝)61.15kg[1R 1分08秒 TKO]×野村 颯(フリー)60.7kg  1R、野村の入りに右ヒザを当てる佐藤は、首相撲ヒザ。野村はダブルレッグでテイクダウンも、立つ佐藤。  佐藤はダブルレッグで野村に手を着かせてバッククリンチから崩してマウント、強いパウンド! TKO勝ちした。 [nextpage] ▼第5試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フェザー級65.8kg契約〇アポロ中山(ゴッドサイドジム)65.55kg[判定2-0] ※20-18×2, 19-19×秋山怜冬(ALLIANCE)65.8kg [nextpage] ▼第4試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フライ級56.7kg契約×藤原俊樹(MMA空手道場 鷹)56.4kg[判定0-3] ※18-20×3〇冨山シン(リバーサルジム川口REDIPS)56.5kg [nextpage] ▼第3試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フライ級56.7kg契約〇竹内 悠(トイカツ道場)56.45kg[判定3-0] ※20-18×2, 20-17×MASAMUNE(フリー)58.15kg ※1.45kg体重超過 [nextpage] ▼第2試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)バンタム級61.2kg契約×アオキング一輝(T-BLOOD)61.0kg[判定0-3] ※18-20×3〇奥村健太郎(K-PLACE)61.15kg [nextpage] ▼第1試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フェザー級65.8kg契約×大谷啓元(パンクラスイズム横浜)65.3kg[1R 2分23秒 TKO] ※パウンド〇堀江耐志(FIGHT BASE 都立大)65.8kg  フェザー級(65.8kg)では、2022年・全日本選手権グレコローマン72kg級優勝の堀江耐志(FIGHT BASE 都立大)がプロ2戦目で、大谷啓元(パンクラスイズム横浜)と激突する。  堀江は10月のMMAデビュー戦で梅津ガブリエル(K-PLACE)に2R TKO勝ち。大谷は、2023年10月のNEXUSで大久保志及夫と1R ノーコンテストとなっている。  1R、ともにサウスポー構え。大大谷が右ミドル。かわす堀江に左ローを当てる。堀江はワイドスタンスから細かくステップ。大谷は右の二段蹴り、堀江は左のカーフキックをヒット。圧力をかけて左ストレートから右で入る。  さらに詰めて左にダブルレッグからハーフガードで引き込み。大谷は下から脇を差すが、左小手巻く堀江は、大谷を潜らせず、トップから鉄槌、右ヒジ、左右パウンド連打!  大谷の動きが止まり、レフェリーが間に入った。  MMA2戦2勝とした堀江は、「まだまだですけど、世界の高みを目指して、どんどん自分のレベルも上げていきたいと思っています。応援よろしくお願いします」と落ち着いて語った。
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