久井大夢は狙われる立場となった

――対抗戦で女子の試合は初となるが、クンクメールの女子のレベルは?
山口「女子自体どれくらい行われているのか分からない。前回は1試合やっていた。これから女子に注力していくようなことは言っていたのでこれからじゃないですか」
――どういう試合を見せたい?
鈴木「今までのクンクメールの試合を見ていると野性味溢れる強さを見せていましたが、女子がどうなのか分からないけれど同じような強さを見せてくるのがあるので、自分も打ち合ってくれれば勝機があると思うし、打ち負けないように気合いを入れてって感じです」
――古村選手は、兄のセコンドで間近で見てのクンクメールの戦いをどう思った?
古村「クンクメールは凄い勢いがあってガンガン来ると思うので、自分が丁寧に作っても来ると思うので自分もグチャグチャにしに行こうかと思いますね。ガツガツ行って会場の雰囲気に飲まれないようにしたい」
――今後はフェザー級でやっていく?
古村「フェザー級でいければベストですが、1回やってみて55kgがいいのか、やってみないと分からない。とりあえずフェザーで挑戦してみないと。身体を作ってやっていければベストかなと思います」
――久井選手は2試合続けてカンボジアでの試合になったが、そろそろ日本で試合をしたいのでは?
久井「日本でも試合したいのがあります。KNOCK OUTで12月から試合をしていないのでまたやりたいなと思っています。ただ、そういう気持ちもあるんですが僕はずっとKNOCK OUTでやっているので、世界に向けてKNOCK OUTのファイターとしてKNOCK OUTの強さを証明するっていう試合をしていきたいなと思っているし 、KNOCK OUTの強さを見せていきたいですね」
――重森選手はヒジ・ヒザを使った試合が期待されるが?
重森「相手次第ではあるけれど、クンクメールは確かに強いけれど、テクニックや細かい技術は見ていると自分の方が分があると思うので、ヒジ・ヒザの細かいポイントを押さえて相手が嫌がる動きを見せたいですね」

――山口代表、クンクメールとの対抗戦が激化しているが今後の展開はどのように考えているのか?
山口「久井選手の試合が終わったあと、オファーがいろいろな国からあって。クンクメール自体がいろいろな国に広げようとしている。僕らも5vs.5がU-NEXTで生中継されるし、後楽園ホール大会もカンボジアの国営放送で放映されることが決まっています。KNOCK OUTが世界へ向けてやっていく戦略の筆頭かなと思っています。クンクメールが世界に広げようと意欲的なので一緒にやっていきたいと思っています。
それと、クンクメールのファイターは魅力的な選手が多いので、そういう選手は定期的に参戦してもらって日本人選手と切磋琢磨して、スターになってもらいたい。日本の昔のキックボクサーみたいで、技術は足りないけれど闘志があるのは日本の選手が忘れかけていた部分。刺激がある存在だと思っています」
――久井選手はクンクメール世界タイトルのベルトの価値・重みをどう感じている?
久井「ベルトを獲らせてもらったので、その価値を上げる、王者として自分の強さを見せていかなあかんと思っています」
――今後はそのタイトルも防衛していく?
久井「多分そうじゃないですかね」
――日本でクンクメールのタイトルマッチが行われる可能性は?
山口「それは今後の話し合いになります。久井選手がこのベルトを獲ったことで、次は誰が久井を倒すのかってことがカンボジアで話題になっているそうです。狙われる存在になったんですよ。打倒・久井みたいな感じでマスコミに風刺画が出ていたのも見受けられました。これは昔で言えば、藤原敏男さんがラジャダムナンのベルトを獲って、誰が藤原を倒すのかみたいな感じの状態で盛り上がっている。4月にやる対抗戦でカンボジアも気合いを入れてくると思います。久井選手は追われる立場になったと思っています」


