2025年2月24日(月・祝)東京・有明アリーナ『Prime Video Boxing 11』の前日計量が、2月23日(日)都内にて13:00より行われた。
119ポンド(約53.98kg)契約3分10Rで対戦する、WBOアジアパシフィックバンタム級王者・那須川天心(帝拳ジム)と元WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)は共に53.9kgで計量をパス。
計量終了後、囲み取材に応じた那須川は「減量はだいぶ上手くいきましたね。順調にしっかり脂肪を削って。1週間前までがっつり喰えたので、そこからずっとメシもしっかり喰って、今朝もちゃんと食べてそこからちょと走って。非常にいい感じです」と、減量が順調だったと話す。
前回は走って体重を落としたため疲れが残ったと言っていたが「今回は半身浴で軽く走って落ちちゃったので。凄くいいと思います。声もちゃんと出るし」と言うが、しゃがれていたため記者たちから笑いが起こった。「那須川も「声はいつも通りでしたね。最後はこうなっちゃうんですよ」と笑った。
当初バンタム級(-53.52kg)で発表されていたが、119ポンド(約53.98kg)契約に(※発表に食い違いがあった模様)。それでも那須川は「元々119でしたよ。普通に53.5kgまで落ちちゃったので。そこから調整しました。急に53.5になっても落ちるように。まあ、だから文句言うなよって(笑)」と、一度バンタム級リミットに落としてから調整したと説明。
「やることやってきたし、明日に備えるだけ。焦ることもないし、早くこの日が来てほしかったというのが正直あったので試合が待ち遠しいと本気で思えた」との心境を話し、「ノビシロは見てもらえれば分かると思いますが自分の中でも感じていますし、一個一個の練習の中でもそうだし、スパーリングでもそうだし、今回本当に充実していましたね。毎日怒られるところもあったし、褒められるところもあったし、それがあっという間に過ぎて。それが無くなるのはちょっと寂しい気持ちがある。
それを本番で出せないと意味がないと思いますが、このやってきた期間は無駄ではないし、試合って誰でも頑張るじゃないですか。でもその期間でどれだけ一生懸命毎日を過ごすかってことの方が大事だと思うので、そこをしっかりクリアしてきたので。僕だけじゃなくモロニー選手も他の選手も全員そうだと思いますけれど。そこプラス明日は明日の自分に任せようかなっていうのがありますね」と、試合まで充実した日々を送れたと笑顔を見せる。
ツーショット撮影が終わった後、モロニーにお辞儀をしたのは「日本に来てくれたわけだし、今回6戦目でやってくれるというのは普通ではありえないことなので、日本流のお礼と言ったらお辞儀なので敬意を込めさせていただきました」との理由から。
ウェアがシルバーだったことに触れられると「コスチュームも楽しみにしてもらって。銀河まで言っちゃおうかなと思って」と“銀河”をイメージしたものだとする。
元世界王者との対戦ということで世界タイトル挑戦への査定マッチであり、モロニーと戦ったことがある武居由樹とも比べられる試合になることについては「そこは意識してないですね。俺がどれだけ通用するかって、そこしか考えていない。自分の可能性を全部ぶつける。それが超えられるのか超えられないのか、はたまた飛び越えちゃうのか、どうなるのかは自分でも分からないので、そこが本当に楽しみだなっていうのが明日はありますね。だから記者さんもお客さんも凄い楽しみなカードになると思います」と、あくまでの自分自身の可能性の査定だとした。
判定なら那須川、KOならモロニーと言われていることには「僕はKOも狙いたいですけれど、そこまでKOしてやろうってこだわりを持ってしまうと固くなってしまうし、あまりないですね。流れの中で戦って、倒せる瞬間があれば倒すっていう。倒すというよりかは勝手に倒れている。だからそこは意識せず、いつも通り“天心流の格闘技”をすればいいと思っています」と、KOは自然の流れに任せるという。
最後には「明日、かましますから見ててください!」と力強く語った。