2025年3月22日(土)東京・墨田区体育館ひがしんアリーナ『MuayThaiOpen 50』の全対戦カードが発表された。
50回目となる記念大会で、3つのタイトルマッチを実施。メインイベントではMuayThaiOpenスーパーバンタム級王座決定戦として、壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)がシンクロン コーイ ヌムパグデェ(タイ)と対戦。
沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となった。2023年8月の初防衛戦で古村光に敗れて王座を失ったが、2024年4月のリマッチで王座奪還。
6月にはムエタイの激闘王と呼ばれたチョークディーから勝利を収め、7月の『ONE Friday Fights』で初参戦初勝利。「KICKBOXING JAPAN CUPスーパーバンタム級トーナメント」では12月の決勝へ進出したが、決勝で森岡悠樹にKO負けして優勝を逃した。戦績は28勝(10KO)10敗1分。
再起戦となる今回対戦するシンクロンの詳細は不明だが、プロモーターであるセンチャイ会長がタイから招聘する選手だけに一筋縄ではいかない相手だろう。
セミファイナルのMuayThaiOpenバンタム級王座決定戦では、矢島直弥(TSKJapan)がイティポン・シットポーチョーウォー(タイ/ノーナクシンジム)と対戦。
矢島は元WPMF日本フライ級王者&元蹴拳フライ級王者だが、第1回『NARIAGARI』でBreakingDownのとしぞうにパンチのみのスタンディングバウトルールで敗れ、第2回ではK-1に出場した元太郎に判定負け。2023年12月の第3回大会で光希に勝利してNARIAGARIで初の勝利を収めた。2024年にKrush初参戦も安尾瑠輝、心直にKO負け。11月にMuayThaiOpenに出場し、馬上一樹に判定勝ちで再起。戦績は18勝(8KO)15敗2分。
イティポンは2025年2月のシュートボクシングに参戦し、SBルールで濱田海に判定勝ち。初参戦のSBでスタンディングチョークスリーパーを仕掛け、キャッチポイントを奪ってみせた。その試合では首相撲からのヒザを多用。
ライト級王座決定戦は、弘・センチャイジム(センチャイムエタイジム)と新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)で争われる。
弘はアマチュア無敗で2023年2月にプロデビューし、ジャパン・キックボクシング・イノベーションを主戦場にしてきた。2024年3月『Bigbang] にて林京平に初回KO負け、5月には『ONE Friday Fights』に初出場もジョハン・エストゥピニヤンに27秒でKO負け。8月のMuayThaiOpenではコムキョウ・ノー・ナクシンに判定で敗れると連敗を喫していたが、11月のMuayThaiOpenで浅川大立に判定勝ち。
(C)ONE Champiosnship 新田は空手、ボクシングを経て17歳からキックボクシングを始めた。2019年2月にプロデビューすると10戦無敗の快進撃を続けたが、2021年10月の『KNOCK OUT』で力也に初黒星。2022年4月にはINNOVATIONスーパーフェザー級王座を奪取し、7月のRIZINで大雅と対戦するも判定負け。12月に初代KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定戦で久井大夢にKO負けを喫した。2023年4月のINNOVATION王座防衛戦はドローで防衛に成功。7月にはKrushに乗り込んだが、目黒翔大に判定負け。2024年5月の『ONE Friday Fights』初出場ではジャン・ジンフーに判定負けとなかなか勝ち星をつかめなかったが、8月のKNOCK OUTで山本太一に初回TKO勝ちを収めた。8月にはONEでオマール・ドリッシとダウン応酬の末にKO負け。11月にカンボジアでチョット・サレイヴァントンに3RでKO負けと黒星が増えている。ここで再起なるか。
また、稔之晟(マイウェイスピリッツ)vs.チャイヤンレック・モーコーチョーチェンマイ(タイ)など全13試合が行われる。