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【ONE】イリアス・エナッシが2.6kgオーバーもペッタノンは試合に合意、エナッシ「It’s time」。鈴木真治は対戦相手ともに計量パス※追記あり

2025/02/20 16:02
 2025年2月20日(日本時間23時45分~U-NEXT配信)にカタールのルサイル・スポーツ・アリーナで開催される『ONE 171』の計量が19日に行われた。  今大会で立ち技は3試合。コー・メイン(セミファイナル)で、ONEバンタム級キックボクシング世界タイトルマッチを争う、王者ジョナサン・ハガティー(英国)は65.09kg、元K-1王者の挑戦者ウェイ・ルイ(中国)は64.97kgでそれぞれ計量をパス。ハイドレーションテストも問題なくクリアした。  ハガティーは7歳からムエタイを学び、12歳からアマチュアで試合を開始。2016年4月にISKAムエタイ世界スーパーフェザー級王座を奪取し、2018年5月にはWBCムエタイ世界スーパーフェザー級インターナショナル王座も奪取。  2019年1月からONEに参戦すると、5月の2戦目ではサムエーを破りONEフライ級ムエタイ世界王者に。同王座はロッタンに奪われるも2023年4月にはノンオーをKOしてONEバンタム級ムエタイ世界王座に就き、11月にファブリシオ・アンドラージにKO勝ちでキックボクシング同級王座も獲得して統一王者となった。しかし2024年9月、スーパーレックに49秒KOで敗れてムエタイ王座は手放している。戦績は23勝(16KO)5敗。  散打出身のルイは、2017年2月の「K-1 WORLD GP 初代ライト級王座決定トーナメント」でK-1初参戦。1回戦で佐々木大蔵を2R KOに下すと、準決勝でクリスチャン・スペトゥクに判定勝ち。決勝で平本蓮の左ローに苦しみながらも手数を返してスプリット判定勝ち。中国人初のK-1チャンピオンに輝いている。  その後もタイトルマッチでゴンナパー・ウィラサクレックに判定勝ちするなど、怒涛の33連勝を飾るが、2018年3月の卜部功也戦で700gの体重超過。変則王座戦の末に、卜部の左ストレートを浴びて2R KO負け。キャリア初のKO負け、約3年7カ月ぶりの黒星を喫していた。K-1を離れてからは、Glory of Heroes、武林風にカムバックし、2024年5月からはONEに参戦。秋元皓貴に判定勝ちして21連勝をマークしている。戦績は70勝(26KO)3敗。  第6試合のバンタム級ムエタイ3分3Rでは、バンタム級ムエタイ3分3Rで鈴木真治(フジマキックムエタイジム)がジェイク・ピーコック(カナダ/英国)と対戦。鈴木は65.31kg、ピーコックは64.97kgで計量をパス。ハイドレーションも両者クリアしている。  しかし、第11試合のバンタム級キックボクシング3分3Rでペッタノン・ペットファーガス(タイ/Superbon Training Camp)と対戦するイリアス・エナッシ(モロッコ)は、規定時間内に体重を落とすことが出来ずバンタム級リミットの65.77kgをクリアすることが出来ず、最終計量を2.6kgオーバーの68.37kgで終えた。  ペッタノンは65.43kgで計量をパス、ハイドレーションもクリア。2024年12月の『ONE Fight Night 26』にて、ペッタノンはナビル・アナンとの試合が決まっていたが、計量およびハイドレーションテストをパス出来ず試合が中止に。今回は対戦相手の体重超過だが、2試合続けての試合中止は避けたかったのか、エナッシがペッタノンに補償金を払うことに同意し、68.37kgのキャッチウェイトで試合が行われることになった。※本日午後7時、エナッシが体調不良のため欠場することが発表された。  その後、エナッシは自身のInstagramに公開計量&フェイスオフの動画を公開。「It’s time」(時は来た)と投稿する鬼メンタルぶりを発揮した。  ペッタノンは359勝56敗1分という驚異的な勝利をあげている39歳の大ベテランムエタイ選手。7歳からムエタイを始め、14歳でラジャダムナンとルンピニースタジアムのメインイベントを務めるほどに成長。THAI FIGHTやSUPER MUAYTHAIなどで数多くの外国人選手との試合経験を積み、2016年6月と2017年8月の2度、Kunlun Fightで大和哲也に勝利している。2012年にWMC世界-66kg級王座、2015年にIPCC世界ムエタイ67kg級王座に就き、2017年Enfusion -67kgトーナメント優勝、2018年武林風World Cup -67kg優勝、2019年武林風ワールドカップ -67kg準優勝などの実績を持つ。  2020年9月のONEデビュー戦でカピタンに開始わずか6秒でKO負けを喫したが、2021年9月にジャン・チェンロンから勝利を収めると2022年11月にONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元皓貴に挑戦して判定2-1で王座を奪取。しかし、試合後に禁止薬物の陽性反応が出たためタイトルは剥奪、1年間の出場停止処分を受けて2024年6月に復帰、アラヴァディ・ラマザノフにTKO勝ちした。  エナッシは11歳でキックボクシングを始め、ジュニアからプロへ。2014年11月に18歳で来日し、森井洋介と対戦するも1RでKO負け。2016年5月にEnfusion -60kg世界王者となり、同年11月の再来日では町田光から2度のダウンを奪って勝利し、BLADE 61kg世界王者となっている。2018年にはWFL -63kgトーナメント優勝。  2019年8月にONEへ初参戦を果たすと、ペッダム・ペッティンディー・アカデミーを3RでKOし、ONE Super Seriesキックボクシング世界フライ級王者となった。同年11月にはワン・ウェンフェン、2021年2月にはスーパーレックの挑戦を退けて3度の防衛に成功したが、2023年1月に体重超過で王座をはく奪された。2023年2月、約2年ぶりの試合でバンタム級に階級を上げてアリアスガー・ゴドラティサラスカンに左フックでKO勝ち。2024年9月には秋元皓貴に判定勝ちでONEでの戦績を5戦全勝とした。
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