2025年3月2日(日)東京・後楽園ホールで開催される新日本キックボクシング協会主催『MAGNUM 61』の主要対戦カードが決定した。
スペシャルメインイベント(第14試合)で、日本フェザー級王者・瀬戸口勝也(横須賀大賀ジム)がNJKFフェザー級4位・赤平大治(VERTEX GYM)とWKBA世界フェザー級王座決定戦を行う。
鹿児島出身の瀬戸口は長らく新日本キックのフェザー級トップ戦線で活躍し、2020年2月、5度目の挑戦となった日本フェザー級タイトルマッチで平塚一郎に3R TKO勝ちし悲願のベルトを巻いた。2022年10月にはTKO勝ちで初防衛に成功している。2023年7月に同じくNJKFの大田拓真と新日本キックで対戦も判定で敗れたが、10月にはNJKFフェザー級王者・前田浩喜に右フックで初回TKO勝ちを収めた。2024年3月には元NJKFスーパーフェザー級王者の山浦俊一に左右フックの連打で2度のダウンを奪って勝利。10月に辰樹にTKO負けを喫した。打たれ強さとパンチでガンガンと前に出るスタイル。
赤平はNJKFの2023年新人賞(東)選手。2024年3月の『RIZIN LANDMARK 9』にも出場し、吉岡雄希から判定勝ちしている。一気に世界王座へ昇り詰めるか。
メインイベントは日本スーパーフェザー級タイトルマッチで、王者ジョニー・オリベイラ(トーエルジム)が木下竜輔(伊原道場本部)の挑戦を受ける。
オリベイラはブラジル出身で、長く新日本キックのリングに上がる“新日本キックの鉄人”。2016年12月には日本ライト級王座に挑戦、2019年8月には現K-1ライト級王者の与座優貴とも対戦している。2024年3月、王座決定戦で木下竜輔に判定勝ち、46歳で悲願の王座に就いた。2024年10月は匠に判定負け。
木下は右ストレートを武器に打ち合いも辞さないタイプ。2023年4月の新日本キックでメインカード消滅に伴って繰り上がりながらメインを務め、地奏人に判定で敗れるも好試合を展開。2024年3月にオリベイラと日本スーパーフェザー級王座決定戦を争ったが、判定3-0で敗れた。約1年ぶりの再戦で王座奪取を目指す。
ミネルヴァのタイトルマッチも2試合行われる。ミネルヴァ認定スーパーバンタム級タイトルマッチで王者・浅井春香(フリー)が珠璃(闘神塾)の挑戦を受け、同ペーパー級タイトルマッチで王者・上真(ROAD MMA GYM)が同級1位・撫子(GLABS KICK BOXING STUDIO)の挑戦を受ける。
浅井は2020年2月、空手こまちにカウンターを決めてダウンを奪いJ-GIRLS王者になると、韓国と中国で連敗を喫したが同年8月のJ-NETWORKでISKA四冠王エルナ・オブ・スウェーデンに判定勝ち。11月には☆SAHO☆に敗れたが、2020年1月に鈴木万李弥に判定勝ち、9月のRISEに初参戦すると村上悠佳に判定勝ち、2021年5月にはプロ無敗だったKAEDEを破り、ミネルヴァ王座も獲得した。それ以来王座に君臨する絶対王者。
珠璃は西の女子の名門・闘神塾所属でジュニア時代から活躍。
女子最軽量級であるペーパー級の初代王者・上真は2024年10月にトーナメントを制して王座に就いた。石川県出身の38歳。空手出身で二児の母である。
撫子は元キック8冠王TOMONORI会長の薫陶を受け、2023年3月に藤原乃愛にプロ初黒星を付けてミネルヴァ ピン級(-45.36kg)王者となった。女子キック最軽量となるペーパー級(43.09kg)でもトップの実力を誇る。2024年12月にシュートボクシング女王のMISAKIと王者対決を行ったが判定負け。
今大会はアマチュア4試合を含め、全14試合が行われる。