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2025年2月15日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム
※U-NEXTにてLIVE配信
▼ラジャダムナンスタジアム認定フライ級タイトルマッチ 3分5R
〇ジグソー・アールワン ムエタイ(タイ/王者)
判定3-0 ※50-45×2、49-46
×竜哉・エイワスポーツジム(=奥脇竜哉/エイワスポーツジム/挑戦者・同級9位)
※ジグソーが防衛に成功。

竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目の同世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目の同スタジアム認定ミニフライ級王者に就いた。

2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。怪我で戦列から離れていたが、2022年12月に約1年ぶりの復帰戦で秒殺KO勝ちした。現在はRWSを主戦場に活躍し、7月のRWS JAPANではゲオナーカーに判定勝ち。9月のBOMではシヴァラットに初回KO勝ちでWBCムエタイ世界フライ級王座も獲得。10月のクンクメール対抗戦でもプロエウンを初回KOと波に乗り、12月にはカムパントーンに判定勝ちと連勝している。

20歳の現王者ジグソーに挑戦するかたちとなり、王座奪取に成功すれば同門の吉成名高に続いて日本人2人目のラジャダムナン2階級制覇王者となる。
ワイクルーを舞っての試合開始。竜哉の弓矢を射るポーズ、刀で斬るポーズにもジグソーは完全無視。

1R、互いに右回りから右ローの相打ち。右ローを交互に蹴り合っていく。竜哉の強烈な右ローにややバランスを崩すジグソー。竜哉が右ハイを見せるとジグソーは右ストレートを返す。竜哉はジグソーの蹴り足をキャッチしてからの右ローを多用。さらに得意の左ボディ。左ボディからの右ローも。ジグソーはパンチからの左右ミドルを蹴るが、竜哉が蹴り終わりに左ボディを叩き込む。オープンスコアは10-9×2がジグソー、10-9で竜哉と割れた。
2R、ジグソーはジャブから左ロー、竜哉は右ローを返す。右ローと左ボディを打つ竜哉にジグソーは左ミドルを上手く当てていく。竜哉はボディへのワンツー、さらに左ボディ。ジグソーのミドルをキャッチして攻撃を返そうとする竜哉だが、ジグソーが巧みに防ぐ。ジグソーの左ミドルに左ボディを返す竜哉。ジャブからのミドルを当てるジグソーが前に出る。竜哉も左ボディを返すが、OPスコアは10-9×3でジグソー。

3R、左ミドルを当ててくるジグソーに竜哉は左ボディで対抗。ジグソーは右ローからの左ミドル、竜哉は左ミドルをもらいながらボディを返していく。左ボディを何度も命中させる竜哉は左三日月、右ローも。それでも左右ミドルを蹴り返してくるジグソー。OPスコアは10-9×3でジグソーが取った。
4R、竜哉がワンツーで前へ出ての右ミドル、さらに左ボディ。ジグソーの右ローには左ボディを返す。竜哉が右ハイを蹴るとジグソーは左ミドル、パンチを打とうと竜哉が出てきたところで前足を払って2度バランスを崩すジグソー。左ミドルをもらってしまう竜哉はワンツー、右ヒザ、左右ボディもジグソーは右ローと左右ミドルを当てていく。さらに横蹴りで竜哉のバランスを崩す。OPスコアは10-9×3でジグソー。竜哉は最終Rに倒すしか勝利への道はない状況に。

5R、連打で前へ出る竜哉に場内から歓声が沸く。竜哉の右フックにバランスを崩すジグソーだが、連打を放つ竜哉の前足を払って竜哉にマットに手を着かせる。竜哉が左フックを打とうとしたところにまたも前足を払って大きくバランスを崩させるジグソー。もう一度同じ技で竜哉は両手をマットに着いてしまう。竜哉の左ミドルにジグソーは左右ミドルを当て返す。竜哉がボディを打つとジグソーは右ヒジ。ジグソーはパンチを出してけん制し、竜哉が左ボディを打ってくるとしっかり右ストレートや右ヒジを打ち返した。

判定は3-0で王者ジグソーが勝利。竜哉の2階級制覇は成らなかった。

竜哉はリング上でインタビューを受け、「結果は負けてしまいました。でも必ずやり返すのでまた応援していただけるように頑張ります」とリベンジを宣言。両者にはファイタースピリット賞で10万バーツ(約45万円)のボーナスが贈られた.



