女子最強王者ペッディージャー(左)に挑むKANA(C)ONE Championship
2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナ『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』(U-NEXT配信)の追加対戦カードが、2月12日(水)、U-NEXTの公式YouTubeチャンネルの番組「格闘BuZZ NEWS」にて発表された。
番組のゲストには、同大会でONE初参戦を果たしアトム級(-52.2kg)ムエタイ3分3Rでラック・エラワン(タイ)と対戦する吉成名高(エイワスポーツジム)と、ONE女子アトム級キックボクシング世界タイトルマッチ3分5Rで王者ペッディージャー・ルッカオポーロントン(タイ)に挑むKANA(フリー)が出演した。
2024年12月のONE初参戦で、長年対戦を熱望していたアニッサ・メクセン(アルジェリア/フランス)との試合を実現させたが、判定3-0で敗れ黒星スタート。「キャリアもONEでの経験値も全然上だったので、いろいろな戦い方が出来る、戦い方のバリエーションに翻弄されましたね」と振り返るKANA。
1月31日には早くも再起戦が用意され、モア・カールソン(スウェーデン)を判定3-0で破ってONE初白星をあげた。「アニッサ戦が終わって2日後にオファーをいただいたんですけれど、負けてすぐにチャンスをいただけるのは自分にとってチャンスだと思ったので、即答してすぐ練習を始めました」という。
2戦を通して「ONEでのポイント基準、蹴ってパンチを当てるっていうムエタイ寄りのキックボクシングの採点基準だと思ったので、そういうスタイルの幅、やれることの幅を理解して今回試合が出来るようになったのが凄く自分の成長になりました」というKANA。
ペッディージャー戦については「タイトルマッチをやるとは知らなかったので、(2戦目)当日の会場入りする直前に(日本で行われた)会見の動画を見て知って驚いたというか。試合に集中しないといけなかったので、その時は試合に集中して出たって感じですね。試合が終わってからペッディージャー選手と向かい合った時は、ペッディージャー選手も試合間隔が開いていて、やっと試合が出来るってワクワク感が表情から伝わってきましたね」と、試合直前に勝てばタイトルマッチになると知ったと明かした。
「ボクシングもキックボクシングも全て出来るオールラウンダーで穴が少ない選手だと思います。その中でも穴はあるので、そこに集中してしっかりまずは勝つ。その先に倒せればいいかなと思っています。少ないですけれど穴はあるのでそこを突いて、練習で積んで行きたいと思います」とペッディージャーを評し、「パンチの技術もめちゃくちゃ高いし、距離感もめちゃくちゃいい。トータル的にめちゃくちゃパーフェクトな選手だと思います。自分も似たスタイルかなと思うし、KO決着もあるのかなと思うので、どっちが自分の距離で戦えるのか、そこがポイントだと思っています」とした。
もうひとつのポイントとして「3分5Rも初めてですし、ペッディージャーは3分5Rに適している選手なので、ラウンドの使い方もしっかり埋めていかないといけない。試合までに完成させたいと思っています」と、3分5R用の戦い方も完成させたいとする。
名高はこの一戦について「ペッディージャーはジュニアの頃から知っているので、元々は女子の選手じゃなくて男子の選手と試合をしていて。ONEに出ている8戦8勝のソンチャイノーイ選手にも子供の頃に勝ってるんですよ。その頃から天才と言われていた選手なので。でもKANA選手の攻撃が当たればさすがのペッディージャー選手も倒れると思うので、両選手倒す打撃を持っているので凄く楽しみですね」と、KANAの攻撃力に期待したいと話した。