2月11日(月・祝)東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ開幕戦『SHOOT BOXING 2019 act.1』のメインイベントで元ルンピニースタジアム認定ウェルター級王者ポンシリー・ポーシリポン(タイ)と対戦するS-cup65kg2018世界王者・海人(TEAM F.O.D)。昨年に敗れたチャムアトーンと並ぶ超強豪ムエタイ戦士と対戦することになった海人だが、「さらに強くなった姿を見せたい」と自信を見せる。
――2019年初戦が決まりました。
「今のところ何も問題なく順調に調整が出来ています」
――昨年は10戦して9勝(8KO)1敗とハードな1年でしたが、ご自身にとってどのような1年でした?
「ある程度は順調に進んでましたが、1戦チャムアトーン戦で落としてしまったのでそれがずっと心に残ってます。S-cupでは世界チャンピオンになれましたが、リベンジしたかったザカリア(・ゾウガリー)、チャムアトーンが参加していないS-cupだったので自分では納得出来ていません。負けた時の悔しさを忘れずに今年につなげていきたいと思います」
――今大会では、チャムアトーンとの対戦を希望していましたが、チャムアトーンとの試合スケジュールが合わず、再戦は組まれませんでしたが、モチベーションは大丈夫でした?
「チャムアトーンへのリベンジを強く希望していたのでそれがなくなってある程度ショックはあったのですが、強い相手を用意していただいたので今はモチベーションが上がってますし気持ちも集中してます」
――今回の相手ポンシリーの試合映像は見られました?
「近距離でのヒジ、蹴りは上手くて強いのを打ってくる印象を受けました。自分としてはパンチだけでなく、ヒジも組み込んで相手の土俵でも勝負しようと思います。ここで相手に何もさせずに圧倒しないと、チャムアトーンにリベンジなんて言えなくなります」
――ヒジや首相撲の練習は変わらずお父さんの克人さんとマンツーマンでやっているのでしょうか?
「そうですね。父とマンツーマンでヒジなどの技術を反復練習しています。特に新しいヒジの技術を取り入れたりはしていないのですが、ヒジの角度、自分の立ち位置など細かい調整をしています」
――ムエタイの最高峰チャムアトーンと一度手を合わせたことで得るものは大きかったですか?
「近距離でのヒジの使い方や蹴るタイミングなど素晴らしい技術を、直接身体で受けさせてもらったことで徹底して自分の頭にインプットして練習しています」
――ボクシングジムにも出稽古に行かれているんですよね?
「堺東ミツキボクシングジムに行かせてもらっていてこれまではスパーリング中心でしたが、最近はボクシングの細かいテクニックも指導いただいてパンチの技術も上がってきています。スピード、インパクトも増してきたと感じていますし自信も凄くあります」
――ボクシングジムの会長やトレーナーからは海人選手のパンチテクニックをどのように評価していますか?
「会長から上手だとは言われますが、まだまだボクサーとやると技術面で追いつけてない部分があるので改善点を指導してもらっています」
――SBの戦い方にボクシングの技術を取り入れていくことに難しさはないですか?
「ボクシングスタイルでの姿勢や立ち位置だと蹴りありのSBでは危ないとは思いますが、瞬間瞬間でボクシングの技術を上手く活かせば相手を倒すことも翻弄することも出来ると思っています」
――今回世界チャンピオンとして臨むわけですが、ご自身の意識は変わりました?
「SBを改めて背負って戦うことになるので、これからもタイ人に限らず世界の強い選手と闘ってSBの強さを見せていかなければいけないという気持ちがさらに強くなりました。一般的にムエタイは世界最強の立ち技格闘技と言われているので、僕がヒジ、ヒザなどどの技でもムエタイ選手を上回って勝つことでSBが最強というこを証明していきます」
――今年は具体的どういう1年にしたいですか?
「まずは今回の相手をしっかり圧倒して勝つこと。そしてザカリアとチャムアトーンの2人へのリベンジにつなげたいと思います」
――昨年12月にはKNOCK OUTには初参戦し、SBキラーの異名を持つ水落洋祐選手に圧勝しました(3RTKO勝ち)。
「KNOCK OUTのファンにもSBのことを覚えてもらえたと思いますし、また出て欲しいという声もいただきました。KNOCK OUTに限らず強い選手とやるチャンスをいただいてシーザー会長からGOサインが出たらどこにでも出て行ってSBの強さを見せるだけです。今回のポンシリー戦で去年よりもっと強くなった姿をお見せするのでぜひ期待してて下さい」