優勝候補の松谷はKrush王座に続きK-1王座獲得なるか
2025年2月9日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2025』の追加対戦カードが発表された。
今大会で行われることが発表されていた、菅原美優が返上した王座を懸けての「K-1 WORLD GP女子アトム級王座決定トーナメント」の出場者&対戦カードが決定。
Krush女子アトム級王者・松谷綺(ALONZA ABLAZE)が初参戦のマーフィー・ペットモンコンディー(タイ/Petchnongki Gym)と、末松晄(K.I.K team BLADE)がルシール(オーストラリア/Taylormade Muay Thai)とそれぞれ準決勝で対戦する(決勝も同日)。
松谷は2021年8月にKrush初参戦を果たし、森川侑凜からダウンを奪って判定勝ち。2022年6月の「K-1初代女子アトム級王座決定トーナメント」1回戦で菅原美優に判定2-0で敗れ、プロ8戦目にして初黒星もその後は再び連勝し、2023年7月に初代K-1女子アトム級王者のパヤーフォンを延長戦の末に降した。11月には奥脇奈々に勝利し、第4代Krush女子アトム級王者に。その後は奥脇奈々、チョン・ユジョンから共にダウンを奪って勝利し、11月にはガブリエル・デ・ラモスを初回KOで仕留めて6連勝中。戦績は11勝(1KO)1敗2分。
マーフィーはなんとまだ15歳の若さで、戦績は21歳の松谷を大きく上回る42勝(3KO)4敗1分。変幻自在の戦い方が出来る器用なムエタイファイターで、スピードを活かしたステップワークからの的確な前蹴り、相手のボディをえぐるような鋭角なヒザ蹴りで苦しめたかと思えば、アグレッシブに前へ出てパンチで追い込む戦いを見せるという。K-1ルールへの順応がカギとなりそうだ。
末松は福岡出身の19歳で、2023年4月にプロ2戦目でKrush初参戦。9戦のキャリアを持つ谷田美穂と対戦し、スピードを活かしたパンチ&キックで谷田を翻弄。しっかりサイドに動いて相手の突進をかわし、2Rには右ストレートの連打でダウンを奪って勝利。機動力とスピードを見せつけ、関係者から高く評価された。Krush2戦目では12戦のキャリアを持つKihoと対戦してドローに終わったが、高校卒業後の2024年9月は加藤りこに勝利、12月には大西日和との無敗対決も制した。戦績は5勝(1KO)無敗1分。身長159cmで今回のトーナメントでは最長身となる。
オーストラリアから参戦のルシールはWBCムエタイ世界ミニマム級(-45.35kg)王者、WBCムエタイ豪州ミニフライ級(-47.62)王者、MTL女子ミニマム級(-45kg)王者の三冠王。ムエタイベースで、オーソドックス構えからの右ローキック、左ミドルキックを得意とする。対戦相手のパンチ連打も堅いディフェンスを駆使して守り、接近戦ではボディへ突き刺すヒザ蹴りも使いこなす。2023年9月、当時9戦無敗の戦績を引っ提げてK-1に初参戦。菅原美優と対戦して判定負けも最後まで食い下がった。戦績は15勝(3KO)3敗。
優勝候補の松谷か、若さのマーフィーか、スピードと勢いの末松か、フィジカルのルシールか。新女王となるのは誰だ。
また、リザーブファイトとして大西日和(K-1ジム福岡チームbeginning)vs.チョン・ユジョン(韓国/BAEBANG KANGSUNG GYM)も決定。
大西は九州のプロキックボクシング団体『KPKB』で活躍し、2024年5月のKrushでK-1グループに初参戦。aimi-をKOしてインパクトを残した。12月のKrushでは末松晄に判定負けも、バチバチの打ち合いを見せて会場を盛り上げた。戦績は4勝(2KO)1敗のサウスポー。
ユジュンは2024年7月にK-1初参戦。松谷綺と対戦して3Rにダウンを奪われ判定負けを喫したものの、ワンツー・左右フックで前に出るアグレッシブファイト、左右ローからスイッチしての左ストレートを打つところを見せた。