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【UFC】朝倉海、次戦も「もう1回、フライ級で戦う」「5月には試合できる」──JTT改革にも着手

2025/01/08 17:01
 朝倉海(ジャパントップチーム)が、UFCの次戦もフライ級で戦うこと、鼻の手術を行ってから本格練習復帰し、5月を目途にオクタゴン第2戦に臨むことなどを、自身のYouTubeで語った。  年末のKAI Channelで『減量期間が長すぎて脳みそが壊れました…』をアップし、モンスターグリル五反田店にて1.3kgの骨付リブロース「ギャラクシートマホークマウンテンステーキ」に挑戦した朝倉。  12月に7年半ぶりのフライ級(125ポンド/56.69kg)減量を専任の栄養士のもと遂行したが、当初の予定から試合がずれたこともあり、「減量期間がすごく長くて、脳がずっと(食欲を)我慢していた反動がすごくて、試合1週間後には15kg増えて72kgまで行った」と明かした。  ラスベガスから帰国後は「脳みそが“まだ食べられる”」と指示し、コンビニスイーツをはしごしてしまうこともあったという。  2023年の大晦日に対戦したフアン・アーチュレッタについて「なぜ体重超過するか分からない」と語っていた朝倉だが、「(試合後、YouTubeでコラボした)アーチュレッタからDMが来て『俺の言ってたこと分かったでしょ』と。今回、分かった」と苦笑した。  その階級については、朝倉が王者アレッシャンドリ・パントージャに挑戦した試合を現地で生観戦したマネル・ケイプからは、「海はバンタム級に上げた方がいいんじゃないかな」と指摘されるなど、フライ級の適性について議論が起きているが、朝倉自身は今回のフライ級への減量に十分な手応えを得ているという。 「いろんな声があります。『フライはちょっと良くないんじゃないか』みたいな。計量の体がガリガリで『絶対合ってないよ』みたいな心配の言葉がめっちゃ多かったと思うんだけど、水抜き動画を見てくれたら分かると思うけど、結構、全然余裕があったんですよね。リカバリーもして体感的には結構良かった。本当は、3ラウンドとか5ラウンドやって確かめたかったというのはあるし、正直、100%どっちの階級の方がいいかは分かっていないんだけど、自分の中ではフライは結構手応えがあったんで、とりあえずもう1回フライで挑戦しようかなっていうのはある」と、計量前の61.8kgから、約5.1kgの水抜きをポジティブな姿勢で余裕を持って行えたこと、計量後は65kgまでリカバリーし、試合で身体の重さも感じず、スタミナもパワーもあったことを、フライ級継続参戦の理由とした。  一方で、現地でバスタブでの緻密な温度調整からアルミの余熱発汗を含め、最新のコンディション作り、水抜き技術を経験した朝倉は、「水抜きの仕方がすごいデカかったなと思う。やっぱ今回、UFCファイターについている栄養士さんがいて本当に楽だった。世界と日本との減量の差をかなり感じた」と語り、「今回、5.1kg水抜きしたんだけど、それって実際、かなり少ない方らしくて、本当に多い選手だとフライ級でも9kgとか1日で水抜きする選手とかもいて、そんなやつらと戦うと、多分次の日には13、14kg増えてる。例えば1、2kgしか水抜きしませんでした、となると(試合当日に)増やせても4kgとか。そうなると10kg近い体重差になる。それでバンタムに上げたとしても、その水抜きの幅っていうのは今後、変えていかないといけない。ロシアやアゼルバイジャンの選手も(朝の)本計量当日カリカリになって、(午後の)公開計量の時には、もうボンッてデカくなってるのはそういうことかと。マジ、そこも戦いだよね、正直」と、フライ級の減量の手応えとともに、筋肉量を含め、今後、改善すべき点も見つかったとした。  今後、折れた鼻の気道を確保する手術を行い、「今回の試合で気づいたこともたくさんあって、ジムのスケジュールだったり環境だったりっていうのをまた改革してる。2月までには新体制で動き出せるかなと思う」と、改善を怠らない。  UFC2戦目については、「試合は5月とかかな、きっと。早ければ4月、遅くても5月にはできると思うんで、次の試合を楽しみにしていてほしいですね。次からが本当にマジで大事なんで、相手もどうなるか全然分かんないけど、俺に選ぶ権利はありませんので、来た相手をブッ倒すしかないのかなと」と、5月を目途に誰とでも戦うという。  2Rに一本負けしたパントージャ戦後、フライ級ランキング14位に入ったことが発表された。目指すは一つひとつ勝ち上がって「2年以内にチャンピオンになる」こと。 「今回、いろんな声があって、いきなりUFC初戦でタイトル戦だったから、本当に文句がある人もめちゃめちゃ多かったと思うけど、こっから俺は、一人ひとりブッ倒して駆け上がって、またタイトルに挑戦してチャンピオンになれば、もう誰も文句はない。あと何戦必要なのか分かんないけど、本当に実力だけでベルトを獲りに行きたい。やりますよ、絶対に2年以内にチャンピオンなりますから」──朝倉海は2025年、リベンジロードを進む。  なお、動画では、鼻の手術についてや、休息中にトライしたいことなどについても語られており、最後の水抜き動画も含め、必見の内容となっている。 [nextpage] UFCフライ級ランキング(2025年1月8日付) 王者 アレシャンドリ・パントージャ(12.7 朝倉海に2R 一本勝ち。ロイバルに判定勝ち)1 ブランドン・ ロイバル(10.12 平良にスプリット判定勝ち、3.1 ケイプと対戦)2 ブランドン・ モレノ(11.2 アルバジに判定勝ち)3 アミル・ アルバジ(11.2 モレノに判定負け)4 カイ・カラ・フランス(8.17 エルセグに1R TKO勝ち)5 平良達郎(10.12 ロイバルにスプリット判定負け)6 マネル・ケイプ(7.27 モカエフに判定負け後、12.14 シウバに3R TKO勝ち、3.1 ロイバルと対戦)7 アレックス・ ペレス(6.15 平良に2R TKO負け)8 アスー・ アルマバイエフ(10.19 マテウス・ニコラウに判定勝ち)9 スティーブ・エルセグ(8.17 カラフランスに1R TKO負け)10 ティム・エリオット(2023.12.9 スムダダルジに肩固めで一本勝ち)11 タギル・ウランベコフ(2023.12.9 ダーデンにRNCで一本勝ち、1.18 クレイトン・カーパンターと対戦)12 チャールズ・ジョンソン(10.19 スムダルジに判定勝ち、3.1 テミロフと対戦)13 ブルーノ・シウバ(7.20 ダーデンに2R TKO勝ち、12.14 ケイプに3R TKO負け)14 朝倉 海(12.7 パントージャに2R RNC一本負け)15 ジョシュア・ヴァン(12.7 ダーデンに判定勝ち、3.8 シウバと対戦)  1位のブランドン・ ロイバルと、5Rに渡る激闘を繰り広げた平良達郎は5位のまま。12月のフロリダ大会でブルーノ・シウバに3R TKO勝ちしたケイプは9位から6位にランクアップし、平良を下したロイバルと3月に対戦へ。UFC4連勝でストップしたシウバは13位となり、ダーデンを下して15位にランクインしたジョシュア・ヴァンと3月に対戦へ。  12位に4連勝中のチャールズ・ジョンソンが上がり、RIZINからUFCデビュー戦で1R TKO勝ちしたラマザン・テミロフと3月に対戦する。14位に朝倉海がランクイン。15位には同じラスベガス大会でコーディ・ダーデンに判定勝ちした、ミャンマー人初のUFCファイターのジョシュア・ヴァンがランキング入り。ケイプに敗れたシウバと3月に対戦する。  15位以内に平良と朝倉の2人の日本人選手が名を連ねるなか、前戦で黒星だった両者の次戦はどうなるか。平良と朝倉は再び王座を目指すために上位ランカーとマックメイクされるか、それとも下位ランカーとの下剋上マッチとなるか。  15位外にも、日本の10戦無敗の鶴屋怜(2.9 スチュワート・ニコルと対戦)ら強豪が控えている。誰もが強豪のUFCで平良、朝倉、鶴屋の3人の日本人フライ級ファイターはいかに頂を目指すか。
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