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【RIZIN】YA-MANが大晦日の激闘を振り返る「単純に俺の方が弱かった」が「もっと強くなれるノビシロを感じてる」今年はキックボクシングの試合も

2025/01/02 13:01
 2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』にて、第8試合のRIZINフェザー級(66kg)5分3Rでカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)に判定3-0で敗れたYA-MAN(TARGET SHIBUYA)が自身のYouTubeチャンネルを更新。激闘を振り返った。 「一昨年も平本に負けて去年はダウトベックに負けて、次は勝つしかないね。格闘技だから勝たないと意味ないからね。もっと練習して来年はもっと上を目指しますわ」と、感動を与える試合だったと言われても勝たないとダメ、とYA-MAN。  試合については「1R目で向かい合った時にそんな圧力を感じなくて。これ行けるわ、みたいに思ってちょっと何発かもらってみようと思ったの。最初で1発もらってみたら意外とそんなガツンとこないな、みたいに思ったから『あ、いいや。もうこれどんどん前に出ていこう』みたいな。  最初の作戦でもダウトベックって、ステップインで入ってくるから。ステップインで入ってくる選手って後ろに下がってる選手に対してはめちゃめちゃ距離を合わせやすいけれど、前に出てくる選手に対してステップインすると距離がおかしくなって自分のパンチが自分の当てたいところで当たらなくなるのは事前に分かっていたから。俺はもう前に出るっていう作戦だったんだけどハマったよね。  頭を振って前に出るっていう作戦で行って、それがハマったなと思ったら、1R目の後半ぐらいからダウトベックが倒しに来なくなった。その前までお互いのパンチが当たる距離で攻撃を出してきたんだけど、後半ぐらいから浅いパンチに変えてきたの。ジャブみたいな踏み込まないスレートを混ぜてきて、カウンターを合わせても体重が乗っかってきてないから倒れなかった。そのダウトベックのパンチに対して俺がカウンターを合わせても、相手が思いっきり踏み込んできてなかったから倒せなかったよね。  あれが多分倒しに来てるパンチに対して俺のパンチが当たってたら倒れたと思うけど、やっぱりそこはこれ以上踏み込まない方がいいみたいな嗅覚が働いて、多分踏み込んでこなかったのかなとは思ったよ。それも含めて相手の方が一枚上手だったし、総合格闘技で負けたよね」と、ダウトベックがラウンドの途中で戦い方を柔軟に変えてきたのが敗因だと分析。  テイクダウンに関しては「ぶっちゃけ、組みに来たら負けないと思ってたの。タックルとかも切れると思ってたし、寝かされてもすぐ立てると思っていた。でも意外とそこの技術も上手かったよね。極めには来てなかったけど凄くキープが上手くて、ガードからなかなか抜け出せなかったよね。俺も別にガードからなんか技があるわけじゃないから、そこで結構膠着しちゃったみたいなのはある。そこも含めて完敗でしたね」と、想定以上のグラップリング力があったとする。 「今回の試合で課題も見えたし、俺に足りないのは総合力。まだまだだなって感じですね。単純に俺の方が弱かった」と言い、「でもなんか、自分の成長は実感できてるから今年本当に楽しみにしてて」と、総合力をさらに高めていきたいとした。  今年は5月4日に決まった『THE MATCH 2』にも出たいとし、「久しぶりにグローブのキックボクシングもやりたい」と言う。 「基本は総合をメインでやっていくけれど、今回の試合で『YA-MANはMMAに転向して良かったね』みたいな感じで結構言われてて。それもまたムカつくし、朝久選手がオープンフィンガーは2流とか言ってたじゃん。そこも見返したいから普通のグローブでも強いんだぞっていうのを見せつけたいと思って。どんな局面でも俺は本物なんだぞっていうのを格ヲタに見せつけたいので楽しみにしてください」と話した。  また、試合後に明かしたわき腹の骨折に関しては「今回の試合は普通に怪我とか関係なく負けてたなと。別に試合中とかは全く痛たくなかったし、そこは全く言い訳にならない」としたうえで、「コンディションも含めて実力だと思うから、今年はそこも含めてやっていくことが課題」だとした。  そして「今年のYA-MANを本当に楽しみにしてください。もっともっと強くなるので。自分自身もっともっと強くなれるノビシロを感じてるんでまだまだ強くなれます。2025年のYA-MANを皆さん期待しててください」と締めくくった。 [nextpage] YA-MAN「練習ではダウトベックは左フックが多いのでその内側を通す作戦だったけど、ちょっと大きくなっちゃいました」 ──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。 「いやー、これが総合格闘技っすね。難しいっスね、総合格闘技。あの、もっと練習します」 ──対戦相手のダウトベック選手と実際に手を合わせてみて印象はいかがでしたか。 「そうっすね、打撃面では最初から負けないと思っていたので、そこで負けてるつもりは試合中も全くなかったですね。やっぱでも総合力で負けたっすね。もとテイクダウンを切れると思ったんんですけど、うーん……、やっぱ、相手のほうが上手(うわて)でした」 ──激しい撃ち合いでしたが、自分が効かせた感覚、逆にご自身が受けて倒れそうな場面はありましたか。 「全然効いた感じはなかったですね。流れてちょっとフラついたところはあったけど効いたパンチはなかったですね。なんか思ったよりもガツンとこなかったっていうか。もっとガツンと来るかなと思ったですけど多分自分が前に出ていたので、そんなガツンというようなパンチはなかったですね」 ──試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。 「そうっすねえ、まあでも次の試合を勝つことを目標に頑張ります」 ──ダウトベック選手が途中からテイクダウンモードみたいに切り替えてきたことを、やっていて感じましたか? 「感じましたね。でもその、感じたんですけど、やっぱりそのタックルにくるタイミングとかもすごい上手くて、自分が打撃で入ろうとしたところにタックル来たりしていたのでやっぱりそこは上手いですよね」 ──あまりテイクダウンディフェンスすると打撃が出せないというような、判断が難しかったですか、試合中。 「テイクダウンディフェンスはそんなに考えてなかったので。もう打撃で押し切ろうと思っていて、テイクダウンに来たら来たで対処しようと思っていました。そこでテイクを意識したら、多分ああいう試合はできなかったと思います」 ──脇腹を傷めているようですが、相手のパンチで傷めた感じですか? 「脇腹はあの、試合の2週間くらい前に、練習で折れちゃって。で、それでめちゃくちゃ痛いっす」 ──それをおして、出場したのですか? 「そうっすね。まあでも、別に。うん、ベストコンディションでやりたかったですけど、多分それがなくても今回の試合の結果は変わらなかったな、という感じですね」 ──負傷した際に欠場は考えませんでしたか? 「いや考えましたね。結構痛くて。肋軟骨と、肋骨がずれちゃって、めちゃくちゃ痛くて。長南さんからは、欠場したほうがいいんじゃないかって。俺は唯一UFCで欠場したことあるのが、肋軟骨の骨折だったと言っていて。本当に最初の3日間くらいは、マジでどうしようかと思っていたのですが、順天堂(大学病院)の羽田先生に診てもらっていて、すごい回復にPRP注射とか、いろいろ手を尽くしてくれて、2週間ですごいいい状態に仕上げてくれたので、全然できるなって。あと1年に2回も怪我で欠場できないなと思って。まあそんな感じっす」 ──総合格闘技は難しいとのことでしたが、攻略している楽しさのようなものを感じていますか?今すぐはちょっと難しいというところでしょうか。 「いや、めっちゃ楽しいっすよ総合格闘技。やっぱ寝技って練習すればするほど強くなっているのが実感できて、昨日できなかったことが今日できるみたいな。本当に1日1日、上手くなっているのがわかるんで、すごい楽しいですね、やっていて」 ──リングサイドににじほさんの姿がありましたが、試合後に連絡は取りましたか。 「連絡来ました。控室があって、そこにいるから年越しそばをそこで一緒に食べようよと。“蕎麦もらったから一緒に食べよう、控室で”みたいな感じで言われたのですが、自分が気付いたのが30分後で、その30分後に“まだいる?”と聞いたら“もう帰っちゃった”と。マジか、と。チャンスを逃しました。もう多分実家に帰っていると思います」 ──来年は頑張ってください。 「いやあホント。ああ勝ちたかったな、マジで。でもいい試合はできたと思っているので」 ──試合中に痛みはありましたか。 「痛みは、そんなになかったっすね。やっぱりアドレナリンで、そこは大丈夫でした。そこは全然言い訳にならないと思っています。全然痛みはなかったっすね」 ──過去にも骨折をおして試合をしたことはありますか? 「THE MATCHのときに、右手を前の試合で粉砕骨折したみたいな感じはありましたね。だから別に、なんだろう。今後の選手生命に関わるような怪我なら欠場していた。靭帯とかは無理して出たら今後の選手生命に関わるのでひよったのですが、別に骨かは折れても別に2ヶ月くらいで治るので、出たほうがいいなって」 ──ダウトベック選手からは、ベストな選手の一人であると評価する一方、パンチの正確性に改良の余地があると。 「そうっすね、ちょっと大きくなりすぎたなっていうのは本当にダウトベック選手の言う通りで、もっとコンパクトにできたと思いました、自分で試合を見て。練習ではダウトベック選手は左フックが多いのでその内側を通す作戦でしたが、ちょっと大きくなっちゃいましたね」 ──今回出場を決めた判断のなかに、FIGHT CLUBの件もあり、お金がかかったことも判断材料になりましたか? 「そこは別にそんなに。別にあんまりお金とかは気にしていなかったですね。やれるならやらないと、と。怪物君の言葉があったっすね。怪物君が、一回欠場したときに“プロだろ”みたいな感じに言っていて“確かに”と思ったので。プロならやらないと!と思ったっすね」 ──最後リングを降りる際にじほさんに「すごかったよ」声をかけられていましたが、気づいていましたか。 「はい。普段、歓声は聞こえないけど、にじほの声だけは聞こえていましたね」 ──嬉しかったですか? 「いやあ最高ですね、勝てたらマジで最高だったんですけど」 ──ちょうど1年前の大晦日で対戦した平本選手が、YA-MAN選手を評価するような投稿をしていました。それについて何か思うことはありますか。 「うーん、何か……? アイツはよくわからないです。本当。メンヘラなんで、これ(手を上下に動かして)がすごいんで。でもその、表裏は、安保も平本もそうですけど、格闘技には純粋なヤツだと思っているので、表裏はあんまりないのかなと思っています。格闘技にはすごい純粋な奴だなと思っています」
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