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【RIZIN】朝久泰央とYURAが会見で一番の舌戦、OFGマッチ要求のYURAは「ちょっとビビってるのかよく分からない」朝久は「本当のプロの強さを教えてやる」

2024/12/22 20:12
 2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の第1部「雷神番外地」の対戦カード発表会見が、22日(日)都内にて行われた。  RIZINキックボクシングルール65.0kg契約3分3R(8オンスグローブ着用)で、YURA(チーム朝倉未来)と朝久泰央(チーム平本蓮)が対戦する。  YURAはK-1甲子園準優勝、第4代IKCウェルター級王座、初代ジャパンカップ同級王座、突破70㎏以下級王座、RKSウェルター級王座を獲得。「一番手っ取り早く有名になるため」の手段としてBreakingDown出場を選び、2023年5月から出場。2023年12月の『RISE WEST』に出場し、ねぎ魔神とダウン応酬の末に判定勝ち。2024年3月には9位のKENTAからも勝利を奪った。2024年5月のBreakingDownライト級トーナメント準決勝で山本隆寛に敗れるも、10月の『FIGHT CLUB』では木村”ケルベロス”颯太にKO勝ち、RISEスーパーライト級7位、ミドル級11位にランクインした。12月にはトーナメントを制し、BreakingDownフェザー級王座に就いている。プロ戦績は14勝(6KO)無敗。  朝久は2021年7月にゴンナパーを延長Rで破り、第5代K-1ライト級王座に就いた。2022年2月、王者としての第一戦で与座に敗れ、怪我で長期欠場に。2023年3月、与座の挑戦を受けての初防衛戦に臨んだが、判定で敗れ王座を失った。拳の粉砕骨折から2024年10月に復帰し、龍華に判定勝ち。無尽蔵のスタミナから繰り出す攻撃と変幻自在のファイトスタイルで戦績は19勝(4KO)9敗。  会見で朝久は「先日のK-1で平本蓮くん、篠塚くんからBLACK ROSEで力を貸してくれということでやってきました。はっきり言って俺一人で全員潰せると思っています。ぶち殺します」と勇ましく宣言。  YURAは「前回のBreakingDown14でフェザー級トーナメントで優勝してチャンピオンになることが出来ました。初めて出るRIZINがまさかの大晦日ってことでめちゃくちゃビックリしています。ひとつ言いたいことがあって、BreakingDownのことを朝久選手とかがバカにしていたと思うんですけれど、なぜかルールがオープンフィンガーじゃなくてグローブなんですけれど皆さんどう思いますか?」と、観客に問いかける。  これに朝久が「お前、やり取り全部バラしてもいいんだぞ。お前が体重でごねて無理って言ったからだろ。お前に合わせるためグローブにしてるんだよ。そもそもな、素人潰すために朝久出るのはダサいって言われてるけれど、お前のことだからな。本当のプロの強さを教えてやる。黙って座っとけ」と、自分は体重の部分で譲ったと主張。  しかしYURAは「KO率少ないってけっこう言われていると思うんですけれど、OFGだったらどっちかがKO決着で100%KOになると思うんですけれど、みんなどうですか。え、OFG出来ないんですか?」と、あくまでもOFGでやろうという。これに朝久は怒りの表情で「今からやってやろうか。素手でもいいぞ。はっきり言って、コイツもプロで全勝してて初黒星を俺が付けてやるって体重も相手に合わせてて。はっきり言って当日2~3階級くらい違うと思うんですけれど、それをぶっ飛ばす瞬間を見せたい」と言い返す。  YURAは「2~3階級って言ってるけれど、実際1階級しか変わらないですよ。2~3階級とか盛ってますけれど、1階級しか変わらないです」と反論。朝久が「階級アピールするところじゃないから。初黒星付けられるのが嫌なんだろ。黙って座っとけ。口喧嘩したいんじゃないんだよ。やりたいなら今すぐやってやろうか」と返すと、YURAは再び「じゃあOFGでやりましょうよ。出来ないんですか」と迫るが、グローブと階級の話で噛み合わないため、司会の鈴木アナウンサーがストップをかけた。  質疑応答で、なぜこの場に出てきたのかと聞かれた朝久は「自分が客観的に朝久泰央を見た時に、お前言ってることとやってることが違うと思うと思うんですけれども、俺の考えはずっとK-1が世界最強であると思ってやってきています。そして平本くんと篠塚くんが元K-1の仲間として俺に力を貸してくれって言った時に、誰も手を挙げなかったし誰もリングに上がらなくて、そういう会場を見た時に今のK-1選手の情けなさを感じました。その中で誰も手を上げないとK-1がナメられると思ったので、ナメられるくらいなら俺一人でも、集中砲火を浴びますけれどRIZINに上がることを決意して。結局、リングに上がって相手をぶっ飛ばせばいいだけなので。本当にぶち殺すつもりで上がりました。俺の考えはK-1が世界最強だと思っているし、それを証明するための戦いだと思っています」と話す。  するとここで、元K-1で現在はBreakingDownに上がっている野田蒼が「ほんまは知名度欲しかっただけやろ。K-1を辞める勇気もないのに知名度だけ得ようとしてたんやろ」と口を挟む。朝久は「お前、K-1で通用しなくて下に落ちただけやろ」と返答。  さらに、この試合は「K-1vs.RISE」という図式もあるがと聞かれると、朝久は「彼の試合を現地で見たことあって67kgくらいでやっていたかと思うんですけれど、ハッキリ言って階級差あっても勝つのがK-1だと思っているので。団体対抗戦というよりは、シンプルに朝久泰央とK-1の強さを見せたいなってだけです」とする。  これにYURAは「本来は65kgでやってるけれど、67kgでやった時も階級が上の人とやって、RISEデビュー戦の時も70kgで2階級も上の人とやったんですけれど、別に言い訳することもなかったんですけれど。K-1最強とかぶちめすとか言ってるけれど絶対にOFGではやらないって、ちょっとビビってるのかよく分からない。どうなんですか」とさらに挑発。  朝久は「なんなら素手でやってもいいと言ったけれど、ルールが決まって体重も向こうに合わせてるんでね。こうやって今更グチグチ言うのもダサいなって思って。BreakingDownとかMMAの選手だったらOFGでやりますけれど、ここで言うのはダサい。お前プロだろ。都合のいいことばかり言ってるんじゃないよ」と、決まった後でグチグチ言うなと話す。  YURAが「キックルールもOFGありますよ」と粘ると、朝久は「そういうのは二流なので」と、どこまでも話が平行線の2人だった。 ◆朝久泰央(朝久道場)1998年1月16日、福岡県出身身長:178cm、体重:66.0kg 第5代K-1 WORLD GPライト級王者。3歳の頃から兄の裕貴と共に、父・朝久篤のもと空手と朝久流養我(あさひさりゅうようが)で鍛練を積む。幼少期にムエタイでWPMF Jr. 55kg級、50kg級、45kg級で九州王者に。アマチュアキックでは7勝(2KO)6敗、空手は60勝(36一本勝ち)3敗の実績を残す。14年9月、J-NETWORKでプロデビュー、Next Generation Cup55kg級優勝。15年からKrushに参戦。20年3月、当時のK-1ライト級王者林健太とのノンタイトル戦で勝利すると9月に弘輝をハイキックで、12月には蓮實光をボディへのヒザ蹴りでKOを量産。21年7月には地元の九州大会でゴンナパー・ウィラサクレックの持つベルトに挑み、延長判定で勝利し王座戴冠を果たした。しかし22年2月に与座優貴に延長の末敗れると怪我で長期欠場。23年3月、ライト級王座の初防衛戦で与座にリベンジならず、判定負けで王座陥落。24年10月の再起戦はKrushにて龍華に判定勝利。 12月のK-1のリングに上がった平本蓮&篠塚辰樹の呼びかけに応じる形で大晦日の電撃参戦を発表。K-1と朝久空手の誇りをかけ、フルコンタクト空手出身のBD王者YURAを叩き潰し、その強さを証明する。 ◆YURA(ダイヤタイガージム)2003年8月18日、宮崎県出身身長:177cm、体重:66.0kg プロ14勝(6KO)無敗。日本人の父とロシア人の母を持つハーフで8歳から12歳まで、礼儀を学ぶため正道会館で空手を習い、全日本ジュニアフェス優勝、県大会で複数回優勝。14歳からキックボクシングとボクシングを始める。18年、ピーター・アーツスピリット優勝、21年、K-1甲子園-65kg準優勝、IKC第4代ウェルター王座獲得。22年にはJAPAN CUP KICK初代ウェルター級王座、RKS第3代ウェルター級王座獲得。23年5月、高校の先輩・安井飛馬から「宮崎県で1番打撃が強い」と推薦されBreakingDown(以下BD)初出場。外枦保尋斗をKOした右の破壊力で朝倉未来をうならせベストKO賞に輝く。BDで3戦後の12月、初出場のRISEでねぎ魔神に判定勝利。24年2月、西谷大成とBD引退を賭けた一戦で KO勝利を果たすと、3月にはRISE ELDORADO 2024という大舞台でKENTAに判定3-0勝利の金星を挙げた。9月、優勝候補と目されたBD初代ライト級王座決定トーナメント準決勝敗退。10月、FIGHT CLUBで木村“ケルベロス”颯太にTKO勝利で再起を果たす。12月には、BD初代フェザー級王座を獲得した。 今回、驚異的な威力を放つ右の拳で、自らもめざすK-1王者を経験した朝久を粉砕し、最強の座を手に入れる。
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