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【DEEP】9カ月ぶり復帰の松田亜莉紗がエリザベスに完勝、日拳・角野が無敗の阿部を左の突きでKO、元Krush王者・吉岡ビギンは太一のRNCに失神、MG眞介が一本勝ち=DEEP OSAKA IMPACT 2024 5th ROUND

2024/12/22 19:12
 2024年12月22日(日)16時50分から大阪・梅田ステラホールにて『DEEP OSAKA IMPACT 2024 5th ROUND』が開催された。試合は、昼の部の『DEEP OSAKA IMPACT 2024 4th ROUND』ともに、ツイキャスPPV、DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップにて見逃し配信中。  ▼DEEPJEWELS ストロー級 5分2R〇松田亜莉紗(BLOWS)52.25kg[1R 2分09秒 TKO] ※マウントからパウンド×エリザベス(チームエース)51.70k  松田は、高校時代から硬式野球を始め、2013年から女子プロ野球チームの京都フローラに入団。2年目となる2014年には.300を超える打率を維持し、ジャパンカップ個人賞の外野手を受賞した。2017年12月に、MMAファイターになるために女子プロ野球を引退。ハワイHMCでMMAを学び、2019年に結婚・出産を経験し1年間産休を挟み、2020年からMMAの練習を再開。  元修斗世界ライト級王者の中蔵隆志代表率いるBLOWS所属で、MMAアマチュア2勝、2023年11月に万智を破り、プロ4連勝無敗でDEEP JEWELS ストロー級暫定王者となった。2024年3月の大阪大会でタイのマドンナに1R TKO勝ちで5連勝。海外参戦も模索しながら、DEEPに9カ月振り復帰。  対するエリザベスは、Fighting NEXUS等に出場するパク・サンヒョン率いる韓国のチーム・エースのファイター。ハプキドー、ムエタイをベースとし、LIBBYに勝利しているという。 松田「明日の対戦相手は打撃ベースの選手で、私もこの1年、しっかり力を入れてきましたので、それを明日見せれたらなと思います。いつも通り、MMAをして勝ち切りたいと思います。そして、来週のBLOWSのチームメイトに繋げたいと思います」 エリザベス「明日の試合では必ず素敵な試合をしたいと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。松田のジャブに、エリザベスは左前蹴りで牽制。右回りの松田は左ジャブ、ワンツーで前に。右にかわしたエリザベスを詰めて、右ローを足を引いてかわすと、ワンツーのダブルでケージまで詰めて組み。両差しで回してテイクダウン!  ハーフから難なくサイドポジションにパスした松田は、右前腕でノドを押し込みながら左パウンド。足を戻そうとするエリザベスのニーシールドを逆側にパスし、右脇差し。左でパウンド。  ニーオンで左のパウンドを中腰で連打! 立ち上がろうとするエリザベスを右差しで潰してサイドからマウントへ移行。左右のパウンドに亀になったエリザベスの身体を伸ばしてバックマウントからパウンド連打でレフェリーが間に入った。  試合後、松田は「もっともっと強くなってレベルアップして海外に挑戦していきたいと思います」と語った。 [nextpage] ▼DEEPウェルター級 5分3R〇角野晃平(TEAM FAUST) 77.35kg[2R 3分44秒 KO] ※左突き×阿部光太(TRIBE TOKYO M.M.A)77.20kg  ボンサイ柔術の鈴木琢仁をKOに下した日本拳法出身のウェルター級期待の新鋭・角野晃平が参戦。4連勝中の阿部光太(TRIBE TOKYO MMA) と対戦する。  安部はアマチュアEX FIGHT4で藤波勇飛に敗れたものの、プロMMAで4勝無敗。Fighting NEXUS、GLADIATORですべてフィニュシュ勝利後、2024年10月の前戦HEATでAFCとの対抗戦で、Team MADのマ・チャンウを1R リアネイキドチョークで極めている。 角野「ウェルター級らしいド派手な試合をして、しっかり一撃で倒してここで勝って、次はウェルター級のベルトに絡めるような試合を持ってきたいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします」 阿部「明日はスポーツじゃなくて格闘技をやって、KO・一本で完全決着します」  1R、サウスポーの角野は左ハイで牽制。かわしたオーソの阿部に広いスタンスで左右にサークリングしながら右前手を狙う。  右ローで前足を突く角野。飛び込みに阿部はバックステップでかわすが、角野は右を突いて当てて右に抜ける。阿部も右フックを返すと、右で追うが、回る角野は左三日月蹴り。追う阿部は右前蹴り、さばく角野は左ミドルを当てる。  右ローを返した阿部。右ハイは空振り。左の蹴りを前蹴り、ロー、ミドルと打ち分ける角野。阿部は右を突いて前進もさばく角野。右ジャブを突くと、阿部も右ロー。前手争いから圧力をかけてワンチーの左は角野。さらに左フック。左インローで阿部の身体を流すと金網に詰めての右ストレートで阿部の鼻から出血させる。  2R、セコンドの中村優作の指示を受けた角野は、間合いを保ち、阿部の右ハイをかわすと飛び込みのフェイントから左。阿部も左フックで詰めるが右回りの角野はかわすと、左インローをヒット。阿部は右で詰めて右前蹴りからダブルレッグもがぶりの角野は首を抱える。ケージまで押し込む阿部はシングルレッグ狙いから首抜き、角野もケージから離れる。  互いに前手を突いて、角野は左ミドルをヒット。阿部の左前手フックを右にかわして左三日月蹴りから左ストレート! 被弾した安部か右を振って押し戻しもさばく角野は、組みも切って阿部の右に下がりながら左を合わせる。  左前蹴りを腹に当てた角野は、阿部の右ストレートの前進をかわして下がりながらの左! 前のめりにダウンした阿部は両手をマットに着いてダウン。立ち際に右の連打を浴びせる角野。  金網に詰まりながらも右を振る阿部をかわして「来い」という阿部の左に合わせて左直突き! 阿部は後方に倒れて、すぐにレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼DEEPバンタム級 5分2R×谷岡祐樹(パラエストラ加古川)61.65kg[1R 4分27秒 TKO] ※右ストレート→パウンド〇堂園 悠(修和館)61.30kg  MMA6勝3敗の谷岡は、2024年6月に切嶋龍輝に1R TKO勝ち後、9月の『DEEP121』で雅駿介と対戦も、1Rの偶発的なバッティングにより雅がカットしノーコンテストに。  堂園はMMA7勝5敗。2023年4月にケンヤスキーに1R TKO勝ち後、2024年6月に山﨑鼓大にも1R TKO勝ち。9月のDEEP大阪でMG眞介に判定勝ちで3連勝中。  谷岡「自分の試合はやるか・やられるか、しっかりと決着つけて終わっているんで、明日は堂園選手と盛り上がる試合をしたいと思います」 堂園「明日はしっかりKOしていい試合にしたいと思っているので応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取る谷岡に、堂園も低い手の構えから右カーフ。詰める谷岡にサウスポー構えにスイッチし、右前手を狙う。右ローから後ろ廻し蹴りも、かわしてバックについた谷岡は、右を当てて堂園に尻餅を着かせる。  すぐに立つ堂園を詰める谷岡は右のクロス。右ロー。堂園と右の打ち合いになり、サウスポー構えになる堂園を詰めると、堂園もオーソになり右ロー。サウスポー構えになると左インローの谷岡。  右の打ち合い。谷岡が詰めてきたところに右フックを当てた堂園が押し戻し。左ジャブを刺すと、谷岡のワンツーをかわして右ミドル。  蹴り足を掴んだ谷岡だが、足抜く堂園は左から右をヒットさせて、堂園の腰を落とさせると谷岡の組みからの崩しにすぐに立ち上がり。谷岡は右ローも堂園も右ローを返し、すぐに右を突く。さらに谷岡のブロッキング内側を突く右ストレート!  腰を落としてダウンした谷岡に右の鉄槌3連打でレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼DEEPフェザー級 5分2R×古根川充(修斗ジム ASH)66.20kg[1R 4分37秒 TKO] ※ケージに詰めて左右ラッシュ〇延命そら(TEAM FAUST)66.25kg  古根川は2024年6月に森俊樹も1R TKO勝ちも9月の前戦で牧野滉風に1R TKO負け。延命はDEEP大阪3連勝中。桑本征希に2R リアネイキドチョークで連続一本勝ちしている。 古根川「延命選手と一緒に会場を沸かせられるような試合をしたいと思います」 延命「明日は会場を爆発させるような試合が出来たらと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。右ローから入る延命。左インローも。中央から圧力をかける古根川にサークリングし、出入りの延命。ジャブの刺し合いで詰める古根川に左右の蹴りで間合いを取る。古根川の詰めに組んだ延命。  右で差して押し込み脇潜ると、古根川はアームロック狙い。後方に引き込んだ延命にストレートアームバーを狙う古根川。クラッチ組んだままの延命のクラッチを剥がし、ストレートアームバーをいったん伸ばすが、戻した延命はヒザを立ててバックにつくと両者立ち上がり。  腕を掴んだままの古根川にバッククリンチからヒザを突く延命は、右を送り手でつかんで左ヒザ! 正対すると左右ラッシュ。金網背に打ち返す古根川に左ハイも混ぜてラッシュすると右に回った古根川を詰めて右ストレート!  しかし古根川も打ち合いに応じて右を当てると体を入れ替え、左右連打から右フック! しかし金網背にした延命が左フックをヒットさせると、古根川がバランスを崩してダウン。その立ち際にヒザを突き、右フック、左ハイ、右を被弾した古根川は立ったままもレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼DEEP 55kg以下 5分2R×吉岡ビギン(フリー)54.40kg[1R 1分24秒 リアネイキドチョーク] ※吉岡の左フックをかわした太一がリアネイキドチョークで失神一本勝ち〇太一(blooM)54.60kg  吉岡は2020年3月大会で第4代Krushバンタム級王者・晃貴から合計3度のダウンを奪って判定勝ち。「第6代Krushバンタム級王座決定トーナメント」で池田幸司、黒田斗真、橋本実生に勝利して第6代王座に就いた。  しかし、2021年3月の初防衛戦で計量をクリアできなかったため王座はく奪。試合も減点が響いて壬生狼一輝に敗れ、そこから2023年2月の白幡裕星戦まで4連敗を喫した。2023年9月の『Krush.153』で板橋武留に判定勝ち。MMAに転向し、BLOWSの田上こゆるらと練習し、1年3カ月ぶりの試合に臨む。  太一は、アマチュアDEEPで勝利後、2024年1月の『WARDOG 45』でしゅんすけにスプリット判定負け。8月のDEEP名古屋で鶴斗に判定勝ち。 吉岡「初めまして、第6代Krushバンタム級王者の吉岡ビギンです。自分は立ち技、K-1から来たんですけど、全然、寝技でも対応できるように練習してきたんで、明日は寝技でも立ち技でもブッ飛ばすんで、応援よろしくお願いします」 太一「明日はこんなビッグネームと試合ができて嬉しいです。僕が1Rフィニュシュして勝ちます」  1R、サウスポー構えの吉岡に、太一はオーソから左ロー。じりじり詰める吉岡の前足にシングルレッグも切る吉岡は左ミドルを離れ際に当てる。  太一も左ジャブダブルから右ハイ。ブロツキングの吉岡は続く右インローはかわすと、太一も吉岡の左インローをかわす。  左ジャブを見せて左ローを当てる太一。吉岡も左ジャブから左ミドルハイだが、ステップバックでかわす太一は右の飛び込み。  これはかわした吉岡は、太一のインローにインローの蹴り返し。さらに左のヒザのモーションから左ストレートをヒット! 中央に戻す太一に左ストレートも当てる。  太一の左ローに吉岡は左フックを強振するが、これでバランスを崩すと太一はすかさずバックに。足より先に左手を首に巻き、思わず亀で両手で剥がそうとする吉岡に左足、さらに右足も差し入れて身体を伸ばすと、リアネイキドチョークで絞めて極めた。 [nextpage] ▼DEEPバンタム級 5分2R〇MG眞介(reversal gym osaka anne)61.40kg[2R 1分48秒 肩固め]×黒岡裕真(リバーサルジム新宿 Me,We)61.65kg [nextpage] ▼DEEPバンタム級 5分2R×カーレッジユウキ(VICTORY GYM)61.55kg[判定1-2] ※18-20, 19-19マストユウキ, 19-19マスト梅本〇梅本純平(パラエストラ森ノ宮)61.60kg [nextpage] ▼OPファイト DEEPバンタム級 5分2R〇木下竜馬(KING GYM KOBE)61.35kg[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マスト木下×小西澄斗(VICTORY GYM)61.20kg [nextpage] ▼DEEPフライ級アマチュア Sルール 3分2R×浦田陸翔(楠誠会館)54.60kg[1R 2分40秒 リアネイキドチョーク]〇砂田華社(TAEM AGENT)56.90k ※四つから浦田が首投げテイクダウンもバックに回った砂田がリアネイキドチョーク
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