2019年9月29日(日)東京・後楽園ホール『RISE 134』の前日計量&記者会見が、28日(土)都内にて14:00より行われた。計量は全員が1度目でパスし、明日の決戦に備える。
メインイベント(第11試合)のスーパーライト級(-65kg)王座決定戦、3分5R無制限延長Rで対戦する同級1位・山田洸誓(正道会館KCIEL)は64.75kg、同級2位・山口侑馬(山口道場)は64.65kgでそれぞれ計量をパス。
7月の後楽園ホール大会で4勝4KO無敗のホープ森香津眞(チームドラゴン)を2RにKOで仕留め、トーナメント決勝進出を果たした山口は「相手の印象は蹴りもできてパンチも上手いし速いし、強いなって感じですかね。おもろい試合ができて結果、勝てたらいいですかね」と、ベルトよりも勝敗よりも面白い試合を優先させたいと“らしい”コメント。
対する9戦9勝6KOと無敗のまま王座決定トーナメント決勝戦へたどり着いた山田は「自分今まで9戦無敗でタイトルマッチを迎えます。勝ちもあれば負けもあると思っていた自分でも怖いくらい順調に来ていて、1~6試合目までは連続KOできていたので、原点回帰をしてその勢いで試合をしたい。ここ2戦はいい試合内容じゃないので、そこですね。5R戦うつもりもないですし、KOで魅せたい。山口選手はデビュー前から見ていたし、おもろい試合をする選手だと見ていたので明日はいい試合が出来たらいいなと思います」と、こちらも試合内容にこだわる。
山田と言えば、どんなに激しい試合をしても一糸乱れぬ“鋼鉄の七三分け”がトレードマーク。山口は「それ七三分けですか? 九一分けでしょう。三もないので不調なのかなと思います。明日は勝てる気がしてきました」とそれをいじる。
山口のスタイルは倒すか倒されるか。それにどう対抗するか聞かれた山田は「倒しにくる選手なので、その分隙も大きくなってくる。自分も倒し合いをしたい。足を使っての戦い方も考えていますが、明日はタイトルマッチにふさわしいと思うのでKOで決めたい」と、タイトルマッチにふさわしい倒し合いをしてKOで王者になりたいと宣言。
「前回はスタミナがダメな部分だったのでそこはしっかり走り込んで鍛えました。対人練習も取り入れて強い選手とスパーをさせてもらいました。今回はもっと空手の技を出していきたい。そうすれば普通に勝てると思う」と、バックボーンである空手を活かした戦いで臨むという。
山口の所属する山口道場にはRISEバンタム級王者・鈴木真彦、前回の幕張大会で復活を果たした京谷祐希がRISEで活躍し、TEAM TEPPENに続く一大勢力となりつつある。そのことについて山口は「あの2人は元々強い。真彦は天心選手を目標に頑張っているので、人それぞれ役割あるのであいつはそういう役割。俺はまた違う選手やと思っていて僕にしかできない戦い方があるので、僕にできることをするだけ。僕の盛り上げ方を見て欲しい」と、自分の役割を果たしたいと話した。