2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナにて、ONE Championship日本大会『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』(U-NEXT独占PPV配信)の開催が決定。12月16日、都内会見にて下記2カードが発表された。同団体にとってさいたまスーパーアリーナでの開催は初。ナンバーシリーズのビッグマッチで、試合はリングで行われる。
会見には、ONEのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長、武尊(team VASILEUS)、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)、若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA)が出席。日本大会に向けて、意気込みを語った。
武尊は、「現役の最終章、集大成を日本のファンの皆さんの目の前で出来ることが嬉しいし、必ず勝つ姿を見せるので応援よろしくお願いします。この試合、最後のつもりですべて出し切ろうと思っています。この試合に賭けています。この試合以外のことは考えていません」と語った。
【決定カード】
▼ONEフライ級キックボクシング スーパーファイト 3分5Rロッタン・ジットムアンノン(タイ)1位武尊(日本/team VASILEUS)2位
元K-1三階級制覇王者の武尊は、2024年1月にONEへ移籍しロッタンと対戦予定だったがロッタンの負傷欠場により、ONEキックボクシング世界フライ級王者スーパーレックと5Rの激闘も判定負け。9月『ONE Friday Fights 81』でタン・ジンを2Rに左フックでKOに下して再起。リング上でロッタンと額をつけてのフェイスオフを見せていた。33歳。
ロッタンは、2019年8月にジョナサン・ハガティーに5R判定勝ちでONEムエタイ世界フライ級王者に。2023年5月には5度目の王座防衛に成功するも、2024年11月の『ONE169』で計量ミスにより王座剥奪。変則王座戦でジェイコブ・スミスに5R判定勝ちも王座は空位となっている。OFGではないキックの試合は、6月のデニス・ピューリック戦の判定勝ち以来。27歳。
▼ONE世界フライ級(61.2kg)王座決定戦 5分5Rアドリアーノ・モラエス(ブラジル)1位若松佑弥(日本/TRIBE TOKYO MMA)2位
元ONEフライ級MMA王者のモラエスは、2014年9月にゲヘ・エウスタキーオを2R ギロチンチョークで極めて王座獲得に成功。その後カイラット・アクメトフと2戦、ゲヘ・エウスタキーオと3戦し、いずれも王座を取り戻すと、2021年4月にはデメトリアス・ジョンソン(DJ)も2R グラウンドヒザ蹴り&パウンドでKO勝ち。2022年3月に若松佑弥の挑戦を受けて3R ギロチンチョークで極めて3連勝。同年8月にDJと再戦。4R KO負けで王座陥落すると、2023年5月の3戦目も5R判定負けで王座奪還ならず。2024年11月にダニー・キンガッドに2R ギロチンチョークで一本勝ちで再起を果たしている。同級1位の35歳。
若松は、2018年2月のPANCRASEで仙三とフライ級王座を争った後、2018年9月からONE参戦。同級GPでDJに敗れるも、以降5連勝。2022年3月に王者アドリアーノ・モラエスに挑戦し、3R ギロチンチョークで一本負けで王座獲得ならず。11月にキャッチウェイト戦でウ・ソンフンにも1R KO負けしたが、2023年7月にシェ・ウェイを1R TKOに下すと、2024年1月にダニー・キンガッドに判定勝ち。12月に元LFAのギルバート・ナカタニにも判定勝ちで3連勝。日本大会での王座挑戦を決めた。29歳。
会見でチャトリCEOは「日本に戻って来られることにとてもエキサイトしています。PRIDE時代から30年ぶりとなる視聴者を集める最大級のイベントを予定しています。MMAのみならずキックボクシング、ムエタイ、グラップリング、あらゆる格闘技のコミュニティを集めるイベントになります。日本で開催されることは日本のコミュニティ、選手にとってもグローバルステージに上がるチャンスになるでしょう。メインイベントは武尊vs.ロッタン。若松佑弥vs.アドリアーノ・モラエスのフライ級王座決定戦も行われます」と語り、ほか出場予定選手として、野杁正明、KANA、青木真也、秋元皓貴の名前を挙げ、「『日本vs.世界』という構図を考えている」とした。