タイソン・ナムは「たくさんひどい扱いを受けた」と主張、井原は「誰もズルなんかしてねえよ」と言い返した
2024年12月8日(日)さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ『BreakingDown 14』の前日公開計量&記者会見が、7日(土)同会場にて17:00より行われた。
【写真】タイソン・ナムは65.9kg
今大会のメイン企画である「フェザー級(-66.0kg)トーナメント」は、大会直前に外国人選手2名が入国できず、トーナメントの組み合わせやメンバーが急遽変わるというハプニングに見舞われたが、参加者は全員が計量をパス。
【写真】井原良太郎は66.0kg
その後の記者会見では、1回戦で井原良太郎と対戦するタイソン・ナムが「今までたくさんひどい扱いを受けた。そのイライラをこの大会にぶつけようと思う。対戦相手をボコボコにする」と、いきなりの怒りモード。
【写真】キャメロン・エルスは66.0kg
これに井原が「いろいろ不手際があって迷惑をかけてしまったのかもしれないけれど、いろいろな要望を言いすぎじゃないかな、2人とも」と反撃。「戻し体重がどうだとか関係ないだろ。みんな66(kg)で合わせてきているんだよ。誰もズルなんかしてねえよ。普通に試合してればいいだろ。他のこともごたごた言うな。文句言わず明日きっちり殴り合え、それだけだよ」とこちらも怒りのコメント。
【写真】NAOは65.65kg
すると今度はNAOと対戦するキャメロン・エルスがマイクを持ち「ガタガタうるせえよ。俺たちは体重を合わせてきた。俺たちはお前らが体重計に乗っているのを1回も見たことがない(公開計量の前に本計量があり、そのことを指す)。だからお前らが本当に体重のリミットまでいってるのかが分からない。後はお前をボコボコにするだけだ」と、自分たちはBreakingDownの日本人選手たちが計量したのを見ていないと主張。
【写真】細川一颯は65.95kg
井原は「こっちのセリフだ。俺らはきっちり苦しい思いをして(体重を)作ってるんだよ。それをお前らが見てないとか知らねえんだよ。他の奴らは全員見てんだよ。ガタつかねえで、戻し体重がどうとか言ってないできっちり受けろって言ってるんだよ。俺らが怖いのか? 2~3kgオーバーしたら俺らが怖いのか!」と、自分たちは契約体重を守っていると返した。
【写真】YURAは66.0kg
この言い合いが続き、エルスとナム、井原が何に対して怒っているのか会見中には明らかにならなかったが、会見終了後に井原が自身のYouTubeチャンネルにアップした動画にてその真相を語った。
【写真】急遽トーナメントに組み入れられた金森雄大は65.55kg
井原によれば「(自分たちが)会場入りしたのが10時半くらいで、海外の選手たちが3時半くらいに来たのかな。そこで、僕らが本当に66kgで来たのかって疑いをかけられて。運営とのやり取りで不手際があったのかもしれなくて不信感を持っていたと思うんですよ。それに関しては申し訳ない。でも戻し体重だけは考えてくれと言われて」と、海外勢から先に計量を終えた日本人選手たちが計量したところを見ていないから本当に計量をクリアーしたのかと疑いをかけられ、ならば戻し体重(リカバリーして体重を上げること)の制限を設けてくれと訴えたのだという。
【写真】同じく急遽トーナメントに組み入れられたリキは65.6kg
全員が契約体重を作ってきたのに疑われたことにイラついたという井原だが、さらに外国勢がトーナメントの組み合わせを変えてくれと申し出てきたとする。「1回戦で俺とタイソン・ナム、NAOとキャメロン。それをタイソンとキャメロンが2回戦で当たりたくない、決勝で当たりたいと(言い出した)」のだという。
【写真】会見で言い争いを続けるキャメロン&ナムと井原
「1時間半とか揉めてああだこうだやり合って、やっと会見の前に収まったんですよ。体重の件でも相当あったんですよ。ここに来てからずっとその話。俺らは譲歩してあげたところもあったのに、あいつは『それだったら俺はやらない』の一点張り。会見が始まる前から僕はずっといらついていたんですよ」と、会見で怒りが爆発したと説明した。
結局、体重の戻しは制限ありで全員71.5kgまで。試合当日13:00に全員が再計量することになった、と井原は明かした。