キックボクシング
インタビュー

【RISE】「日本のファンは僕のアグレッシブでプレッシャーをかけていくスタイルが気にいるだろう」GLORY代表ベルジャン・ペポシ

2024/12/06 13:12
【RISE】「日本のファンは僕のアグレッシブでプレッシャーをかけていくスタイルが気にいるだろう」GLORY代表ベルジャン・ペポシ

GLORYで3連勝、絶好調で日本に乗り込むペポシ(C)RISE/GLORY

 2024年12月21日(土)千葉・幕張メッセイベントホール『ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2024 FINAL』にて行われる「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」に出場する、ベルジャン・ペポシ(アルバニア)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 ペポシは2019年4月にプロデビューして9連勝(6KO)と波に乗っていたが、10戦目にして初黒星。その後は再び連勝街道を突っ走り、2019年11月にWFMCヨーロッパ-64.5kg王座、2022年3月にISKAヨーロッパK-1ルール -63.5kg王座、10月にWKN -65kg世界王座を手にしている。2023年2月の『GLORY 83』から参戦も3連敗を喫したが、12月にミゲール・トリンダーデにダウン応酬の大激闘で勝利すると2024年5月にアフマド・チク・ムーサ、9月にアユーブ・ブーラスを破り3連勝中。左ハイキック、左ボディに威力を持つ。戦績は30勝(16KO)4敗。GLORY世界フェザー級4位。

ミゲールとの決勝が叶えば自分にとっては理想的


――アルバニア出身と聞いていますが、現在はどちらにお住まいですか?

「ベルギーのブリュッセルに住んでいます」

――何歳くらいからブリュッセルへ移住されたんですか?

「アルバニアで生まれて、約10年前に家族と一緒にブリュッセルに移住してきました」

――ご兄弟はいらっしゃいますか?

「1人だけ年下の弟がいます」

――キックボクシングを始めたきっかけと、何歳頃から始めたのか教えてください。

「ベルギーに移住してきた時に、新しい生活で最初は友達もいなくて時間があったのでキックボクシングを始めたのがきっかけです。最初に試合をしたのは15歳の時だったという風に記憶しています」

――他にサッカーやボクシングなどのスポーツも選べたと思いますが、なぜキックボクシングを選んだのですか?

「アルバニアに幼少期に住んでいた頃は、ストリートでの喧嘩とかそういったものが頻繁に起こっている環境だったのですが、ベルギーに来てからの新しい暮らしでは、ストリートでの戦いとかそういったものが全く起こらないような環境でした。「昔のように殴り合いがしたい」となったらジムに行けば合法的にできるという理由から、キックボクシングを選びました」

――キックボクシングは自分に合ったスポーツでしたか?

「始めた頃は自分でもよく分からないまま戦っていたのですが、その後すぐにキックボクシングというスポーツのことを理解しました。そして自分がこのスポーツで成功するであろうと、自分に才能があるだろうという事にも気づきました」

――始めてからすぐかは分からないですが、アマチュアムエタイの世界選手権とかに出て、メダルを獲得していましたが、国際大会に出て活躍したことで自分に才能があると確信することはできましたか?

「アマチュア時代に20戦くらいして、それが全部無敗だったのですが、その時は自分がそんなに強いファイターだとは思っていませんでした。ただその後、アマチュアの世界トーナメントがタイで行われて、そこで金メダルを獲った時に『もしかしたら自分はやれるんじゃないか』という思いが湧いてきました」


――それからプロでAクラスに昇格してから、9連勝くらいしていると思うのですが、連勝している時はすぐに自分はプロの世界でも、世界チャンピオンになれるというような自信はありましたか?

「IFMAというアマチュアムエタイの大会で戦った選手たちが強豪揃いで、それまでアマチュアでは上手くいっていたけれど、世界には強いやつがいっぱいいると思い知らされました」

――IFMAで戦った選手の中には、現在もプロで活躍している選手もいますか?

「12月のトーナメントに出場するミゲール・トリンダーデもその大会に出ていました。ミゲールは準決勝で負けて、僕は決勝で同じ選手に負けてしまったので、僕とミゲールの対戦が実現することはありませんでした」

――プロになってから連勝を重ねていたと思うのですが、GLORYを主戦場にするようになってからは初めてプロでの連敗を喫したと思います。その連敗した理由は何が要因だったと分析されますか?

「負けてしまった要因としては、プレッシャーを背負っていたという事と、GLORYはレベルが非常に高いので、そういったところで練習をやり過ぎていたところがあるかなと思います。実は今はジムとチームを変えていて、以前のところは練習をやり過ぎていたところがあったので、疲れていたというのが要因の一つです。ただ負けたとしてもその戦いは、Fight of the nightに選ばれるような戦いをしていたかなという風に思います」

――今所属しているValon teamに移籍してから好調になったという事ですか?

「そういう事です」


――今所属しているチームの特徴を教えていただけますか?

「GLORYの過去3戦でのパフォーマンスを見てもらえたら分かるように、まずフィジカル面でも非常に改善できたと思っています。あとはジムの特色として、スパーリングパートナーも色々な階級で色んなファイトスタイルを持った選手がいるので、そういったところが過去3戦の結果に表れていると思います。

――今行っている基本的な練習の練習時間や誰と練習しているかを教えていただけますか?

「1部練が週に2日あって、2部練が4日あって、残り1日は休みでやっています」

――1回の練習ではどれくらい練習されるんですか?

「練習の時によって違いはありますが、朝の練習だったら大体1時間くらいで切り上げて、夜だったら少し長めに1時間弱~1時間20分くらいやる時もあります」

――練習ではマススパーリングかハードなスパーリングのどちらが多いですか?

「週に2回スパーリングをやるんですけど、マスみたいなものではなくて本当に相手の事を倒せるものならいつでも倒そうとしてやっていますし、それくらい強度の高いスパーリングを週に2回やっています」

――ペポシ選手の横にいる方がチーフトレーナーだと思うのですが、お名前とトレーナーから見たペポシ選手の様子を教えていただけますでしょうか?

「私の名前はバシャ・ヴァロンです。ペポシ選手の良さに関しては、元々才能とかが備わっていると思うんですけど、才能に加えて非常に優れたトレーナーと優れている選手の才能が掛け合わされば、チャンピオンになることはできると思いますし、こういった選手がジムにいることの意味というのも非常に大きいですね。精神的にも非常に優れている選手です」

――チームにはプロの選手は何人所属していますか?

「ジムにプロのファイターは25人いて、UFCに出ているような選手もいますし、GLORYに出ている選手でいうと6人います」

――UFCとGLORYに出ている選手で、主な人の名前を教えていただけますか?

「UFCにはOki Bolaji、GLORYにはAsdren Gashi,Luigj Gashi,Sarah Moussaddak,Oussaid
Abdellah,Arman Hambaryanなどがいます。あとは日本の海人と戦ったJames Condeがいます」

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