会見には米国からzoomで参加した堀口
2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の記者会見が、5日(木)都内にて行われた。
RIZINフライ級(57.0kg)タイトルマッチ 5分3Rで、王者・堀口恭司(アメリカン・トップチーム)vs.挑戦者エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)が決定。
堀口は2010年5月に修斗でプロデビュー、2013年3月に扇久保博正を破り修斗世界フェザー級王者になると、同年10月よりUFCに参戦。2017年4月からはRIZINを主戦場とし、2018年大晦日に初代RIZINバンタム級王者となった。2022年12月に「フライ級」で扇久保博正に判定勝ちすると、RIZINバンタム級王座を返上。2023年12月に神龍誠を2R リアネイキドチョークで極めてRIZINフライ級王座についている。前戦は2024年6月にセルジオ・ペティスに判定勝ち。今回が初防衛戦となる。33勝5敗1無効試合。
南アフリカ、EFCフライ級・バンタム級二階級王者のズールーは6歳から極真空手を始め、2008年に3カ国対抗戦で優勝を果たすとムエタイとK-1ルールにも挑戦。2010年にMMAに転向。2016年には『The Ultimate Fighter(TUF)24』に出場し、初戦で扇久保博正と対戦。2R 一本負けした。2023年7月にEFCバンタム級王座決定戦でムサ・セツワペを4R リアネイキドチョークで極め二階級同時王者に。2024年3月にはフライ級王座を防衛し、9月にRIZIN初参戦。新井丈に大きな後ろ廻し蹴りをアゴにヒットさせ、右ストレートで新井が棒立ちとなったところでセコンドのバトン投入とともにレフェリーが間に入って初回TKO勝ち。今回の挑戦者に大抜擢された。16勝6敗1分。
会見にはリモートで出席した堀口は「試合が決まったので面白い試合をするのでぜひ会場に足を運んでください。マジでぶっ飛ばします」と意気込み。
ズールーの印象については「相手は凄い打撃が上手いのでそこにしっかり気を付けて、いろいろ組み立てていけたらと思っていますね」とした。
(C)RIZIN FF
挑戦者の名前を聞いた時は「名前を知らなかったです、正直言って」とズールーのことは知らなかったと言うが「でも映像を見たらいい選手だなと思って。すぐに対策を立てましたね。どんな選手でも強い部分はあるので、そこで何も言わさずに倒すのが王者なので、しっかり倒したいと思います」と、相手にとって不足無しの様子。
また、RIZINが10年目の大晦日を迎えることについてコメントを求められると「凄いなと思います。記念すべき10年目でしっかりといい格闘技を見せられたらいいなと思います」と語った。
会見終了後の囲み取材で、榊原信行RIZIN CEOはアリベク・ガジャマトフ(ダゲスタン)も挑戦者候補にあがっていたことを明かし、「堀口は直近で言うと日本人との対戦が割と多い。だから若くて、今年のフライ級の中で活躍して底がまだ見えないような外国人と堀口恭司が試合をしたらどんな感じか。圧倒的に堀口が強いのかどうかも含めてファンの中では見てもらえるものがあると思いますし、ズールーは知名度としては弱いところがあると思いますけれど、試合は跳ねると思います」と、ズールーを挑戦者に決めた理由を説明。
堀口との契約についても聞かれ、「PFLの態勢もなかなか見えないところがあるし、堀口はフライ級で、との想いが強いんですね。PFLにフライ級はないので。それで言うとPFLと契約を継続する必要がない。居場所がないです。そうなると自ずとRIZINと中長期的な向き合いを改めてしていくことになるのかなと思います」と答えた。
〇ズールーのコメント
RIZINから与えられた素晴らしい機会に興奮している。世界タイトルに挑戦するために堀口と対戦する。彼は現役王者で素晴らしい選手で爆発力がある。俺はこの試合で最高のショーを見せたい。12月31日を祝う花火は俺が打ち上げる。この機会に感謝している。南アフリカにベルトを持って帰るぜ。CIT(ズールーの所属ジム)最強!