安保戦に対して自信満々のガルシア(C)RIZIN FF
2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の記者会見が、3日(火)都内にて行われた。
第1部で行われるRIZINスタンディングバウト特別ルール 153ポンド(69.4kg)契約2分8Rで安保瑠輝也(MFL team CLUB es)と対戦する、ライアン・ガルシア(米国)がリモートにて出席。質問に答えた。
ガルシアが日本の会見に来ないことを安保が批判し、その理由を問われると「集中するべきことは自分のトレーニングにある。エキシビションであることは分かっているが、自分のヘッドコーチと思うような練習時間がとれていなかったので、ここで日本へ来て時間を浪費するよりもこっちで練習に集中したいという判断です」と、練習時間を重要視したと説明。
「コンディションはとてもいい。2分8R戦える準備は間違いなくしていきます。体重に関しても前以上に作れることが出来るので心配しないでもらいたい」と、体重は問題ないと断言する。
安保との体格差については「彼の方が大きな骨格をしているのは当然。それを踏まえたうえで自分のスキルやボクシングに対する覚悟というものが試合で大きく影響するんじゃないかと思う。技術が試合を支配する。身体の大きさだけではないことを証明したい」と、技術でその差は埋められるとした。
2分8Rという変則的な試合時間はどっちが有利かとの質問には「2分で戦うことはペースが早くなると想定されます。8Rやるのは安保にとってのテストになると思っている。コンディショニングや体力も8Rになると変わってくる。キックボクシングではそういったラウンドで戦っていないことを知っています。だから彼にとってのチャレンジになると思っています。私にとって2分というは、当然戦い方が変わってくるのでそれに対応しないといけない。アマチュアでしかやったことないので調整していかないといけないと思っています」とする。
【写真】アメリカでの記者会見では両者トラッシュトークの応酬
2025年以降もRIZINで戦うつもりかと聞かれると「いかなる機会にもオープンという姿勢でいます。RIZINは素晴らしいものだし、前回見させてもらったのもアメイジングなものだったと思っています。現状としては年末に安保をKOして、美味しいラーメンを食べに行きたいと思います。その時に今後の話が出来ればいいと思っています」という。
安保のボクシングスキルの評価については「爆発力があってアグレッシブなファイターだが穴がある。自分の経験があれば彼の穴をリング上でどんどん広げていくことができると思います。パッキャオ戦でも打撃を繰り出す際にたくさん隙があった。パッキャオもやれることがあったと思っていますが、自分はそこを見逃さずに確実に仕留めに行きたい。自分の経験と技術が彼を倒すと思います」というもの。
パッキャオはなぜそれが出来なかったかとの質問には「パッキャオはスキルは持っていた。ただラウンド数が足りなかったと思います。現に試合後半に向けて安保にも着弾していましたし、大きな打撃も当てていたように見えた。安保は3Rに関しては手首のスナップもなければ前のパワーもないと感じた。若くて爆発力のある選手に対抗するためにはもっと時間が必要だったと思いますし、どんな選手であれ1Rは勢いがあって素晴らしいパフォーマンスが出来るのはないかと思っています」との見解を示した。
安保が危険なスキルを持っていると思うか、との質問には「彼のKOフィニッシュ率は把握していないが、基本的にはリングに上がる選手はみんな危険な相手だと思っています。彼の方が自分よりも大きいので、それがひとつの要素になるかもしれない。まずは実際にリングで手合わせしてみて、彼のパンチがどんなものが精査してから進めたいと思っています」と慎重だ。
安保のトラッシュトークについて聞かれると「はっきり言ってウザイですけれど、彼が自分のことを怒らせようとしているのは明確なので、それは気に触れる部分はありますがそういうのには慣れています。いかなる角度で自分のことを怒らせようとする手法も経験してきているので。何よりも自分は今回の試合へ向けて真剣だということを皆さんに伝えたい。次の試合に皆さんが注目しているのは分かっているので、本気で臨んでいます。自分はそのトラッシュトークになるべく乗らないように心がけてはいるんですけれども、当然挑発を繰り返えされるうちに本能が起きて自分もちょっとやり返したが、基本的には試合に集中しています。そういったことにはあまり関わりたくないと思っていますが、トラッシュトークや挑発は試合を面白くするためのものなのでそれ自体は気にしてないです」と、気にしないと大人の態度。
すると、電話で会見に出席していた安保は「サプリに問題があったとか言ってるけれど、問題があるのはコイツ自身のスポーツマンシップの心なんですよ。計量オーバーしといてビール飲んでフェアじゃない状態で試合をして。俺だったら勝ってもあんなに喜べないです。凄い淡々と真面目なことを話しているけれど、お前そんなキャラじゃないだろ。急に真面目ぶるなって思っています」と、ガルシアに対しての不満を口にする。
これに対してガルシアは「彼は何も分かっていない。試合も見ていないだろうし、試合の前後で何が起きたかも分かってない。彼は適当なことをほざいているだけなので、実際に会ったら乳首をつまんでひねってやる」と返答した。
8Rあれば安保をフィニッシュ出来ると思うかとの問いには「間違いなく仕留められると思います。忘れてはいけないのは私も若いので、彼が前回のように初っ端から爆発して向かってくるのであれば驚くことになるだろう。パッキャオは年齢的にも反射の部分が衰えている部分はあるので、安保がパッキャオ戦で使ったのと同じ戦法を考えていればとんでもない勘違いにぶちあたることになる」と予告した。