キックボクシング
インタビュー

【RISE】GLORYの絶対王者ペットパノムルン「12月21日の試合は面白い試合になることは間違いないし、必ず僕がチャンピオンを獲る」

2024/12/02 17:12

誰が決勝に勝ち上がってきてほしいかを言うと


――初戦の白鳥戦に勝利するということを仮定したら、準決勝ではペポシ選手かソンヒョン選手のどちらと対戦すると予想されますか?

「2人とも同等に戦う選手なので、どちらが勝つかという予想は難しいのですが、ペポシ選手が若干優勢と見ていて、僕の相手になるのはペポシ選手の可能性が高いかなと思います」

――ペポシ選手がソンヒョン選手より上回っている部分というのは、どういう部分だと分析していますか?

「ペポシ選手のそもそもの強さや1つ1つの武器の重みという所と、そこに影響する体の大きさが少し優勢なのではないかと予想します」

――続く決勝戦では、もう一方のブロックから誰が勝ち上がってくると予想されますか?

「今のはすごく難しい質問で、思わずすごく悩んでしまいました。なので誰が勝ち抜いてくるかっていうのは、想像すら難しくて選ぶことができないです。僕の個人的な気持ちとして、誰が決勝に勝ち上がってきてほしいかを言うと、チャド選手ともう1回試合ができたら良いですね」

――去年の12月末にチャド選手と日本で戦って、惜しくも負けてしまいましたが、あの試合を改めて振り返ってみると何が敗因だったと思いますか?

「前に怪我のこともお話ししたかと思うのですが、前回は僕自身が全力じゃなかったり、万全じゃなかったことによって練習もしっかりと取り組むことができなかったのでそれが敗因だったと思います。それを確かめる上でも改めてチャド選手と戦うことで、僕自身の強さや彼の強さを改めてもう一度証明します」

――日本の気の早いファンはこのトーナメントを予想して、決勝戦はやはりペッチ選手とチャド選手が対戦するのではないかという声がすごく多いです。そういったファンの予想に関してはどのように捉えていますか?

「そのようにファンの皆さんが予想してくださっていることだったり、僕やチャド選手の試合を選手として興味を持っていただいていたり、そのチャド選手と僕の試合を見たいと思ってくれていることを本当に嬉しく思います。皆さんが満足するような、皆さんに楽しんでいただけるような試合を当日お見せします」

――世界トーナメントという名称に相応しく、いろんな国の選手が出てきますけど、ペッチ選手はこのトーナメントにGLORYの代表として出る気持ちとタイの代表として出る気持ちでは、どちらの方が強いでしょうか?

「やはりこういう『世界トーナメント』という名前がつく大会においては、僕はタイ人を背負ってタイ代表として戦い、試合に挑むつもりでいますし、必ずそういった試合の中でチャンピオンになろうと思います」

――タイ国内では、海外で活躍する選手に関してもの凄いリスペクトが送られますが、それはペッチ選手も感じていますか?

「前よりは僕のことを知ってくれている人が増えたような気はします。ただその程度です」


――海外で活躍するという意味では、ブアカーオ選手やロッタン選手がいますが、彼らのことを意識する事はありますか?

「ライバル心とかは全くなく、同じタイ人を代表して世界で活躍し、ムエタイのことだったりタイのことを世界に広めるために活躍している選手たちのことを僕は本当に尊敬していますし、応援する気持ちでい
っぱいです」

――同じブリラム出身のブアカーオ選手とは、最近話した事はありますか?

「昔お会いしたことがあって、最近はお会いできていないですね。ただタイミングがあった時に会うことはあります」

――ペッチ選手はもう220戦以上戦っていますが、試合前は必ずこれをするとか、試合の日はこれを食べるというようなルーティーンはありますか?

「特別やっているような行動とか、毎回食べているような食べ物はないです。ただ毎回試合前には必ず集中すること、リングに上がる前までにしっかり集中して、その日の試合のイメージを想像するということを行っています」

――今まで何度も日本で戦っていますが、日本でいう所の勝負メシというのは何を食べていたのでしょうか?

「日本にいる時は試合に備えていることが多いので、やはりタイ料理を食べることが多かったり、日本食で言えば力になる焼き肉を食べるようなことが多いです。試合当日の食事は急いで会場に向かうケースが多いので、ホテルでの朝ご飯を食べた後は試合会場で配布される食事を食べています」

――少し気の早い話になりますが、来年5月で30歳になります。大きな節目を迎えるという事で、次の人生を考えることもありますか?

「今はやはり試合に集中することだけを考えているので、あまり将来のことは考えていないのですが、今後35歳から40歳の間には自分のジムをオープンしたり、後は何か別のビジネスをできるようであればやってみたです」

――ペッチ選手と会話をしていて、学があり非常に思考が深いように感じたのですが、普段から勉強などをされているんですか?

「学校に行って勉強をしたことはありますが、実際にはあまり成績は良いものではなかったです。ただ学びたい姿勢は常にあって、尊敬できる人だったり周りにいる強い人だったり、人間として尊敬のできるような人たちから学んで色々得るようにしています」

――ちなみに学校は大学や専門学校まで進んだのですか?

「大学はバンコクの学校へ行きました。ビジネスを専攻して勉強していました」

――ではその大学で学んだビジネスを今後の人生に役立てたいというのは、来年以降に出てくるかもしれないですね。

「そうですね。それができたら良いですね(笑)」

――では最後にペッチ選手の活躍を待ち侘びているファンの皆さまにメッセージをお願いします。

「日本のファンの皆さま、そして世界のファンの皆さま、12月の試合を楽しみにしてくれている皆さまに、まずはありがとうと感謝の気持ちを伝えたいです。この12月21日の試合は面白い試合になることは間違いないですし、必ず僕がチャンピオンを獲りますので楽しみにしていてください」

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