山本歩夢「関原翔選手の伊藤裕樹戦、あれを見てから──」
▼バンタム級 5分3R
合島大樹(ROOTS)12位 11勝9敗2分
山本歩夢(K-PLACE)5勝2敗
山本は柔道のエリートでインターハイ5位入賞の実績を持つ。柔道の動きを武器にDEEPで3連勝。2022年3月の『RIZIN 34』でRYUKIにTKO負け後、7月の『ROMAN ZERO』で2年4カ月ぶりの再起戦を道衣ありのMMAで戦った。ついにMMAに本腰を入れる覚悟を決めた山本は、PANCRASEバンタム級に参戦する。
対する合島は、佐藤ルミナ率いるROOTSに移籍し、2024年5月の『PANCRASE 343』で6年ぶりにカムバックした。小原統哉を相手に2R TKOで見事復活勝利を飾っている。ベテランの上手さを見せるか。
会見に出席した山本は、「期待どおりの試合をします。(合島の)試合映像はまだ見てないんですけど、イケオジっていう印象です。今までの貯金だけじゃなく“総合格闘技”をやりたい」という。
「団体はどこでも良かったんですけど、2年ちょっとのブランクがあったので、それを埋めるためにハイピッチで試合を重ねていきたいなと思っていて、タイミングが合ったPANCRASEに出場することになりました」
これまでの試合は勝利も敗北も1R決着が多い山本だが、「K-PLACEに所属する前は、BreakingDownが出る前からBreakingDown(のような戦い方)を意識してたので。でも、今練習するようになって、3R判定で“塩試合”って言われてもいいので、とりあえず勝利したいと思ってます。復帰戦からは3Rの戦い方してるつもりですけど、1Rで終わってますね」と、勝っても負けてもムラのある戦いから、勝利を目指す戦いにしたいとした。
PANCRASEの試合から離れ、沖縄で道衣ありのMMAをROMANで戦った。
「石垣島にいる間から格闘技はやりたいなとは思ってたんですけど、いったん大口叩いて引退しておいてそこに戻る性格ではなかった。でも、K-PLACEの小池代表から2年ぶりではなく、2年間毎月1回ぐらいはLINEが来たりしてたのと、あとは石垣島からK-PLACEの関原翔選手の伊藤裕樹戦、あれを見てからちょっと自分の中で気持ちが変わって、もっとやりたいのにできない人がいるっていうのも色々考えて、できるうちにやりたいことをやっていこうってことで復帰を決めました」と、関原vs.伊藤の死闘と、そこでの大怪我から復帰を目指す関原の背中にも刺激を受けて、ケージに戻るという。
山本は、「2年前まではパラエストラ柏に所属してたんですけど、当時は週1だった練習を、今K-PLACEで週5にしているので期待してください。3R塩漬けで判定勝ちで。いい年末を送ります」と年末決戦に向け、勝利を渇望した。