2024年12月25日(水)『Breakthrough Combat』の第2回大会の開催が決定。Progressルールの対抗戦3試合が発表された。今回もライブ配信に特化した大会となる。
10月30日の第1回大会ではモンゴル、韓国からの海外勢が来日し、MMAの国際戦が3試合とProgressマッチが3試合、その全試合で熱い戦いが繰り広げられ、試合後には国内外の選手から出場要望が届くなど上々の船出となった。
「日本のMMA、グラップリングを世界レベルに引き上げるために選手と手を取り合って前進するBreakthrough Combat」は、さらなる現状打破のために、今回「グラップラー×MMAファイター」のProgressルール対抗戦3試合(うち2試合はタイトル戦)を発表した。
まず、旗揚げ戦で泉武志を三角絞めで破り、Progress暫定ウェルター級王座防衛に成功した森戸新士が、北岡悟の挑戦を受け、2度目の防衛戦に臨む。
▼Progress暫定ウェルター級選手権試合 5分3R森戸新士(Leos&藤田柔術)王者北岡悟(パンクラスイズム横浜)挑戦者
日本のブラジリアン柔術界をリードする実力者で、道衣のみならずノーギでもサブオンリー、そしてProgressのようなトップ&スクランブル重視のルールでも結果を残し続ける森戸。
対する北岡は、日本MMA界屈指の組み技の実力者でProgressルールにおいてもケージ際の攻防とサブミッションに対する防御力の高さは絶対。ベテランが「MMAで勝つためのグラップリング」=Progressでベルト奪取に挑む。
主催者を通じて森戸は「北岡選手は日本格闘技界のレジェンドなので戦えることを光栄に思います。試合はいつも通り積極的に一本狙いにいきます! 応援よろしくお願いします!」とコメント。
北岡は「Breakthrough Combatのケージで、組技が日本で指折り強い選手と思いっきり真剣勝負の練習試合をやります!! よろしくお願いします」とのコメントを寄せている。
▼Progressライト級王座決定戦 5分3R中原由貴(マッハ道場&MAJESTIC)安楽龍馬(BAMF)
2つ目の対抗戦及びタイトルマッチは、ライト級王座を賭けて安楽龍馬と中原由貴が相対することとなった。
安楽は、2022年のU23世界選手権フリースタイル65kg級銅メダリストで、バリ五輪出場を狙いつつグラップリング界の世界の頂点を目指すようサブミッションのある組み技への転向を視野に入れていた。本格的な転身から1年弱、11月10日に『Level-G』の内田タケルとの試合でプロデビューを果たし、レフェリー判定勝ちを収めている。
対する中原はPANCRASEからONE、そしてRIZINと戦ってきた日本を代表するMMAファイター。『Breakthrough Combat』旗揚げ戦でProgressルールに初挑戦し、同じくMMAから挑んだ中川晧貴からケージ際でテイクダウンを奪い2-1で勝利を収めている。
その際にProgress特有のMMAで強くなるためのグラップリング、打撃のないMMAを体感しその有効性を見出した1人だ。MMAが本職とはいえ、Progressの戦いで試合感覚を維持すべきワールドクラスのレスラーとのタイトルマッチを戦う。
この「ライト級王座決定戦」に向け、安楽は「今回このような大きな舞台で中原選手と戦える事嬉しく思います。ポイント制であったり、ケージで下になると相手に点数が入るなどアグレッシブ性を求められるルールで試合をするのはすごく新鮮です。当日は全力でプレーします」と意気込み。
中原は「今回、レスリングで素晴らしい成績を収めている安楽選手と戦う事で自分にとってはかなり良い経験になると思いオファーを受けました。MMAに活かす為にも、前回とは違いプランを立てて勝ちに行きます」と連続参戦を決めた思いを語っている。
▼Progress71kg契約 5分2R城戸泰介(Leos&藤田柔術)椿 飛鳥(トライデントジム)
加えて森戸の道場から城戸泰介がProgressルールで修斗世界フェザー級1位の椿飛鳥に挑戦する71kg契約マッチが対抗戦の先陣を切って組まれた。
MMA経験もある城戸は森戸の連戦を支える相棒で、全日本ノーギを茶帯で2連覇し、ASJJワールドではノーギで頂点に立っている強豪だ。
対する椿は2022年5月にHEATで実施されたProgressルールの一戦で竹浦正起と対戦しヒールフックで一本負けを喫したものの、その後も同ルールでの試合を希望していたという。MMAでも結果を残していた椿は第1回大会で一度は中川とのProgressルールでの対戦が決まったが、プロ修斗で世界王座挑戦が決まり、怪我のリスクを回避するため欠場に。
そのプロ修斗世界戦が王者SASUKEの負傷により流れ、あくまでも修斗の世界王座を目指すプロセスとして今大会の出場を望んだ。
城戸は「ずっと出たかったプProgressに参戦できてとても嬉しいです! 椿選手はMMAで実績を残している強豪なので、しっかり準備して極めることができるよう頑張ります。応援よろしくお願いします!」とコメント。
椿は「11月30日に予定されていた修斗フェザー級タイトルマッチが、相手のケガにより中止となってしまいました。Breakthrough Combat第1回大会に出場予定でしたが、その後に修斗のタイトルマッチのオファーが有り、ご相談させていただいた際に快く送り出していただいたこと改めて感謝申し上げます! 仕事が繁忙期で大変なのでサクッと終わらせて業務に戻れるよう頑張ります! 来年修斗のチャンピオンになるために弾みをつけられるような試合をできるよう頑張りますので、ご注目ください!」と意気込みを示した。
主催者は、これらの選手の起用について、「グラップリング技術の向上は打撃と同様にMMAファイターが世界で戦うために不可欠。しかし、道衣ルールやノーギでもサブオンリーでは勝敗という形で鎬を削ることは難しく、テイクダウン&スクランブル重視のProgressルールをケージのなかで戦うからこそMMAに直結する攻防を経験できる。同時に柔術家は下になることが不利となる一方で、極めへの感覚を養い、ADCCやCJIルールに活かすことが期待でき、レスリングベースのグラップラーも自身の得意分野を伸ばしつつ防御力の強化に役立つはず」と意図を説明する。
「打撃のないMMA、組み技の異種格闘技マッチ」のProgressでMMAファイターとグラップラーがどのような攻防を繰り広げるか。なお国際戦を含めたMMA戦のカードも逐次発表される。
【大会概要】
12月25日(水)午後6時30分~ザ・ワンTV YouTubeチャンネルにて生中継オフィシャルホームページ