▼第2試合 ONEアトム級ムエタイ 3分3R
〇タンタン(タイ)
判定3-0
×辻井和奏(BRING IT ONパラエストラAKK)
【写真】コール時に仮面ライダーの変身ポーズをとった辻井
辻井は空手を経て2021年にキックボクシングでプロデビューし、タイでタイ国イサーン&ラーナー王座、KARALEボクシングスタジアム王座とローカルタイトルを2つ獲得。昨年10月22日には、和奏がスック・ワンキントーン女子フライ級王座決定戦、妹の和花がKROSS×OVER GIRLS-KICKアトム級タイトルマッチにそれぞれ挑み、勝利して姉妹で同日にチャンピオンになったことが話題となった。
今年2月には『RWS』に初出場、ペットジュンチャイ(タイ)を序盤から多彩な蹴り技で圧倒し、2Rにはハイキック、顔面前蹴り、ボディでの前蹴り、蹴りからのワンツーを次々とヒットさせてペットジュンチャイの心をへし折り、ペットジュンチャイの蹴りはバックステップでかわす完璧な試合運びで判定3-0の勝利を収めた。6月のスックワンキントーンでもトゥン・セッペンを2RでKOし、7勝(2KO)1分と無敗記録を更新。東洋大学に通うJDキックボクサーだ。168cmの長身を誇る。
今回はオープンフィンガーグローブ着用のONEアトム級ムエタイ3分3Rで、同じくONE初参戦のタンタンと対戦する。タンタンは5連勝中のフィームー。戦績は60勝12敗。
1R、辻井はサウスポー。タンタンがどんどん前へ出て蹴りからパンチを放って突進。辻井も蹴りで応戦するが、手数で先手を取られる。パンチから首相撲に持ち込んでヒザ、ヒジを打ち込むタンタン。辻井は顔面前蹴りで止めようとし、左ミドルから左ストレートもタンタンは首相撲からのヒザに持ち込む。右ストレートを顔面、ボディに打ち分けるタンタンは辻井の蹴りをキャッチする番絵mが目立つ。残り1分を過ぎると、タンタンの勢いがやや衰えるが、右ミドルの連打と首相撲からのヒザ、さらに浴びせ倒すタンタン。パワーで辻井を制したラウンドとなった。
2R、ジャブと左右の蹴りで距離をとる辻井。蹴り足をキャッチするとタンタンがすかさず連打を見舞ってくる。乱戦に持ち込むタンタンが首相撲からのヒザ。ジャブ、前蹴り、顔面前蹴りで距離をとる辻井。タンタンが打ち合いに来ると辻井の右がヒットする。辻井は左ミドル、前蹴り。手数が減ってきたタンタンに辻井が逆に首相撲からのヒザを見舞う。タンタンは前へ出て連打を繰り出し、見栄えがいい。1Rよりはタンタンの手数に対応できた辻井だが、タンタンの前へ出る攻めが目立った。
3R、前へ出るタンタンをジャブで迎え撃つ辻井。タンタンはパンチでボディを狙い、右ストレート、右フックも打つ。辻井はもらいながらも前へ出て左ローとジャブ、ワンツー。辻井の左インローに下がるタンタンだが、ボディは打って来る。ワンツーを打つタンタンだが辻井は下がらない。顔面前蹴りを当てる辻井だが、タンタンは蹴り足をキャッチして押し倒す。辻井の前蹴りに右ストレートを返すタンタンが、ワンツーをクリーンヒットさせて辻井をよろめかせた。