ターザンのK-1初参戦が決定、KO旋風を巻き起こすか
2024年12月14日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD GP 2024 in TOKYO~FINAL~』の追加対戦カード発表記者会見が、11月19日(火)都内にて行われた。
K-1クルーザー級3分3R延長1Rで、RUI(K-1ジム福岡チームbeginning)とティアン・ターザン(オランダ/Luc Verheije Fight Club)が対戦。
RUIは193cmの長身を誇るサウスポーで2017年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。2019年の初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントでは1回戦で愛鷹亮を3R2分31秒、顔面ヒザ蹴りでKO粉砕。5月の準決勝では植村真弥を判定3-0で破り、決勝へ勝ち上がったが元同門のK-JeeにKOで敗れた。K-1グループでは2020年1月以来6連敗中だが、地元九州のKPKBではヘビー級王座に就くなど活躍。戦績は16勝(8KO)14敗1分。
ターザンはヨーロッパを中心に驚異のKO率(26勝24KO無敗。そのほとんどが1RでKO)を誇り、今回が初来日。まだ23歳と若く、身長189cm・体重93kg。子供の頃から陸上競技をしており、オランダとゼーラントで優勝経験あり。12歳からは体操も経験。キックボクシング歴は5年で、Enfusion世界ライトヘビー級&クルーザー級王座の2階級制覇、特技は「ノックアウト」。
7月の『LEGEND vol.1』に初来日し、遊笑を初回KO。噂通りの強さを見せつけるとサッタリに宣戦布告。トレーナーはかつてオランダの名キックボクサーとして知られ、MA日本キックボクシング連盟に来日経験もあるルック・フルヘイヤー。
ターザンからは「日本のファンの皆さん、このジャングルの王者ターザンが、次の試合で素晴らしいKOをお見せします。楽しみにしてください。押忍」とのコメントが読み上げられた。
リモートで会見に出席したRUIは「K-1には2年半ぶりの登場となります。11月3日に九州でKO勝ちして、宮田さんに試合を打診したところターザンに決まりました。無敗で自分の中では挑戦ですね。その二文字で準備に燃えています。12月14日にジャイアントキングを起こせるように頑張ります」との意気込み。
ターザンの印象を聞かれると「どんな技でも倒せる。隙がないです。それをどう崩していくか。下がればボコボコにされると思うので、前へ前へと日本を代表して潰していきたいと思います」とする。
負けなしの相手とのオファーを受けた理由を聞かれると「久しぶりのK-1参戦で、上がって満足ではない。自分らしく挑戦したい。今が一番強いと感じています。だからやりますと返事しました」と、今の自分に自信を持っているからと答えた。
8月には谷川聖哉にKO負けを喫しているが、「谷川戦は前に出るだけだった。その反省点を洗い出した。11月の九州では前に出ながら攻撃を出しました。信頼しているトレーナーに見てもらって、理想とする前に出るスタイルが出来れば勝機があるとトレーナーと話しています」と、谷川戦の反省からただ前に出るだけではなく、手を出しながら前に出るスタイルを構築しているのだとする。
「下がってしまったら終わるので、絶対無理と言われる状況で前に出る。気持ちの勝負です」と、ターザンの圧力に下がったら自分の負け、必ず前に出ると宣言。
「映像を見てもどんどん調子を上げていくタイプ。そこを最初に潰して行きたいなと。外国人も日本人も重量級は前に出ると強いですからね」
そしてRUIは「福岡のKPKBで技を磨いていました。それがやっとファンの前で見せられることを楽しみに思っています。RUIに期待してください」と、無敗のターザンに初黒星を付けると燃えていた。