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インタビュー

【Krush】復活を期す瓦田脩二「感覚自体は取り戻せてきている気がする」vs.初回KO負けの悪夢を払しょくしたい永澤サムエル聖光「次は自分がワンパンでKO」

2024/11/08 22:11
【Krush】復活を期す瓦田脩二「感覚自体は取り戻せてきている気がする」vs.初回KO負けの悪夢を払しょくしたい永澤サムエル聖光「次は自分がワンパンでKO」

元Krush王者の瓦田(左)とWMOインターナショナル王者の永澤(右)が対戦(C)K-1

 2024年11月16日(土)東京・後楽園ホール『Krush.167』にてライト級3分3R延長1Rで対戦する、瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)と永澤サムエル聖光(林商店)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 瓦田は伸びのある右ストレートを武器にアグレッシブなファイトスタイルでデビューから5連勝。東本央貴、川崎真一朗、ワン・ジーウェイに敗れたが、その後は覚醒して2021年7月・9月の「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」で優勝し、王座に就いた。2019年12月から8連勝と快進撃を続けていたが、2022年2月のK-1で篠原悠人に判定で敗れて連勝がストップ。4月には初防衛戦に臨んだが大沢文也に敗れ王座を失った。2023年10月にKPKBで勝利しているが、K-1グループでは泥沼の5連敗。戦績は15勝(7KO)6敗。

 永澤は新日本キックボクシング協会で日本ライト級1位まで昇りつめ、トップランカーとして活躍。ジャパンキック旗揚げ後は2020年1月大会で興之介を右フックでマットに沈めて第2代ライト級王座に就き、9月にはNJKFで鈴木翔也からダウンを奪っての判定勝ちでWBCムエタイ日本統一バンタム級王座も獲得。2022年7月にWMOインターナショナル王座決定戦をコンデートと争い、判定勝ちで三冠王となった。2024年8月、Krushに初参戦も里見柚己に初回KO負けを喫している。戦績は28勝(12KO)12敗4分。

とにかく自分の持ち味を出したい


──1月の児玉兼慎戦以来、10カ月ぶりの試合になります。KO負けの後で、ダメージのために間隔が空いたんでしょうか?

「いえ、一度気持ちを入れ替えるために、このまま同じことをやっていても…と思って、ちょっと期間を置いたという感じです。練習もムエタイのジムに出稽古に行ったり、たまにボクシングのパーソナルを受けたり、レオナ・ペタスさんと同じところで練習したりして、環境をちょっと変えてみました」

──そうなんですね。ムエタイジムはちょっと意外な気がしますが。

「もともと僕はムエタイベースでやっていて、タイにもよく行ってたんですよ。以前はタイから帰ってきてからの試合は調子がいいことが多くて、今はタイには行けないけど、もっと蹴り込んだりミットを打ち込んだりしたいなと思って、PHOENIXさんに行ってみました」

──では、試合スタイルも少し見直した?

「見直したというより、最近は自分の調子がちょっと崩れちゃっていたところがあったので、それを立て直すために、一回自分の中で考えて、環境を変えてみたという感じですね」

──そういう時期を経て、また試合をしようというところまで整えられたという感じですか?

「そうですね。整えることもできて、いろんな刺激ももらって調子も上がってきたので、いい状態になったかなとは思います。試合でどうなのかはやってみないと分からないですけど、練習の中ではいい状態で来れていると思います」

──というところで、今回は永澤サムエル聖光選手との対戦です。どういう印象ですか?

「体が強そうだなというのと、足元は多く蹴ってきそうだなという印象はあります。でも、自分のスタイルをしっかりとやり込めれば問題ないのかなと思います。いい選手だとは思うんですけど、自分のいいところが出せれば大丈夫かなと」


──永澤選手が前回、Krushに初参戦した里見柚己戦については、どう思いましたか?

「まあ、うまく合わせられて、もらっちゃったなという感じですね。何度かは見ましたけど、早い段階でパンチをまとめられちゃったので、あんまり参考にはならないかなと思います」

──では、その永澤選手を相手に、どういう試合をしてどう勝ちたいですか?

「自分の持ち味を見つめ直してきたので、それを出して勝てればいいかなというのはありますね。それがどういう勝ち方になるかは分からないですけど、とにかく自分の持ち味を出したいですね。ヘタな試合をして勝つよりも、持ち味が出せて結果がついてくればと思っています」

──その「持ち味が出た試合」というのは、連勝していた頃のイメージですか?

「そうですね。むしろそれ以上のものを出せたらと思っているんですけど、その感覚自体は取り戻せてきている気がします。なかなか調子が出なかった時期は、いいイメージが湧きづらかったところもあるんですけど、ここ最近はちょっとずつ湧いてくるようになったので、悪くないかなと思っています」

──Krushライト級は激戦区になっていて、同じ大会では里見柚己選手も試合しますし、前後の大会でも注目カードが多く組まれています。また宮田充プロデューサーは「来年、ちょっと考えがある」とも言っていました。そういう状況はどう見ていますか?

「今は、次の試合しか考えていないので、正直、『来年、面白いことがありそうだから燃えている』みたいなこともないですし、とにかく次に集中している感じです。その先のことは勝ってから考えたいです」

──また所属のK-1ジム総本部チームペガサスでは、軍司泰斗選手がK-1フェザー級のベルトを落としたり、先日は白幡裕星選手がKrushタイトル獲得ならなかったりという状況です。そこについては?

「まあ、選手それぞれ頑張った上での結果だと思うので。選手をやっている以上、いい時もあれば悪い時もありますからね。だからそんなに気にはしていないです。あと、以前とはチームのメンバーもガラッと変わっているし、自分もいろんなところに練習に行っているというのもあるんですけど、今回自分が勝って、チームも勢いがつくといいとは思います」

──では、瓦田選手自身の、今回一番のテーマは?

「まずは自分の持ち味を出すということ。それと、今までは迷いすぎているところがあったんですけど、試合までに自分をしっかりと作り上げて、リングの上では迷わずに、何も考えずにできればと思っています」

──では最後に、改めて今回の試合についての“決意”を教えていただけますか?

「うまくいかない時も応援してくれていたファンの皆さんに、強い姿を見せられるように、自分も精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします。勝ったら勝ったで、またいろいろ考えて進んでいこうと思っているので、期待してもらえればと思います」

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