▼第12試合(メインイベント)フライ級 ムエタイ 3分3R
〇ヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)
KO 3R 0分52秒 ※左フック
×プンルアン・バーンレンバー(タイ)
メインイベントでは、“ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペットがプンルアンとフライ級ムエタイ3分3Rで対戦。
ヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。
ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、4連勝(3KO)するもムアンタイ、タギール・カリロフに連敗。2024年6月のコムアウット戦で連敗を脱出したのも束の間、8月にコンスックに敗れた。89勝36敗3分(KO数は不明)。
対するプンルアンはダイナミックで破壊力のある蹴りを駆使して、2023年6月からONE Friday Fightsで6連勝(3KO)。2024年5月にジャオスアヤイにKO負けを喫してONE初黒星を付けられるも、8月のサミンダン戦で勝利して再起。
25歳のプンルアンが29歳の歴戦の勇者ヨードレックペットを狩ってトップクラスに仲間入りするのか、それともヨードレックペットが格の違いを見せつけるのか。
1R、サウスポーのヨードレックペットは左インロー、左ローを蹴っていき、プンルアンは右ミドルを返す。左インローで攻めていくヨードレックペットにプンルアンが右ストレートを合わせてダウンを奪う。立ち上がったヨードレックペットは再びガードを固めて前へ出ていき、プンルアンはヒジでけん制。ジャブと右ミドルで離れていくプンルアンはヨードレックペットが接近すると首相撲で抑えてしまう。ラウンド終了のゴングが鳴ると両手を上げて優勢をアピールするプンルアン。
2Rはさらに前へ出てパンチを繰り出していくヨードレックペット。プンルアンは右ミドルとワンツー、ヨードレックペットが左ボディストレートを打つとプンルアンも右ボディストレート。至近距離で危険なパンチ、ヒジを交わす両者。ヨードレックペットの左右ボディにプンルアンはヒザで応戦。
ヨードレックペットが左右フックとヒジでプンルアンをコーナーへ詰める。プンルアンの右ボディに左フックを合わせるヨードレックペット。前へ出て来るヨードレックペットにプンルアンが縦ヒジ。ヨードレックペットは左右フックとボディで攻めるが、プンルアンは左右に動いて右ミドルやヒジを打って行く。
3Rも前に出るヨードレックペットにプンルアンはヒザで迎え撃つ。ロープやコーナーに詰めて左右フックを打つヨードレックペットは、左フックでついにダウンを奪い返す。右ミドルとヒジを打つプンルアンだが、ヨードレックペットの左ヒジからの左フックが再びさく裂。崩れ落ちるプンルアン。ヨードレックペットが逆転KO勝ちを飾った。