キックボクシング
レポート

【DEEP☆KICK】吉岡龍輝が初回KOで決勝へ進出、数島大陸が神の左なら「僕のは"魔の左"ですかね」

2024/11/02 18:11

▼第3試合 DEEP☆KICKヘビー級 3分3R
〇武中秀武(魁塾 中川道場)
TKO 1R 0分49秒 ※セコンドのタオル投入
×RYOMA(NJKF健心塾)


 DEEP☆KICKにおいて久方ぶりのヘビー級の1戦が開催。互いに1戦1勝1KOでありそのKOも1RKOという両者、武中とRYOMAのプロ2戦目同士が激突する。昨日に行われた前日計量では武中が109.05kg、RYOMAは90.20kgでクリアしておりその差はなんと約20Kg、正に無差別級であるヘビー級だからこそ成し得るマッチメイクだ。


 ヘビー級の試合となればやはりド派手な打ち合いを期待したい、だがそうもいかない事があるのが現実だ。しかし当試合はそんな期待を大きく上回る試合となる。リング中央に揃い見合う両者、互いに身長190cm近くあることもありリングが小さくみえる、そして始まった第1R、互いに見合いながら距離を縮めると早速互いに左右のフックにローで近距離で打ち合い客席からも歓声が沸く。


 中間距離になるとRYOMAは鋭いローにミドルを放ち距離が近づくと再びの打ち合いに、最中、RYOMAの右ストレートで武中が少し効いた様子を見せると今度は武中がお返し右ストレートをヒットさせ今度はRYOMAが大きく後ろに下がらされる。まるで怪獣同士のぶつかり合いを見てるようだ、客席からはこの日最大と言えるほどの歓声が沸いていたがその多くは驚きの声であった。


 そして怪獣同士の一戦は瞬く間に終了となる。前述の通り下がらされたRYOMAにダメージが見えると武中はどんどんとパンチで前に打ち出る、そしてRYOMAが右フックを放ったところに武中の右ストレートがカウンターでクリーンヒットするとRYOMAはスイッチが切れたように崩れ落ちた。ダメージは想像に難くない、動けないRYOMAを見たセコンドがタオルを投入し試合終了、1R49秒、早々のKO決着ながらも今大会ベストバウトと言ってもいい大迫力の打ち合いとなった試合を武中が制した。


 これでプロ2戦2勝2KOとなるもなんと武中はこれでキックボクシングは引退と話し、そして次はボクシングで世界ヘビー級ランカーになると宣言した。

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