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2024年11月2日(日本時間3日)『UFC Fight Night: Moreno vs. Albazi』で、元UFC世界フライ級王者のブランドン・モレノ(メキシコ)と対戦するUFC5連勝中のアミル・アルバジ(イラク)が、UFCデビュー戦で王者アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に挑戦する朝倉海(日本)について、「イージーな相手じゃない」と語った。
MMA17勝1敗。UFC5連勝のフライ級3位として、2位のモレノとの試合にこぎつけたアルバジは30日の会見で、朝倉海のオクタゴンデビュー戦にして王座挑戦について問われ、「みんなショックを受けたと思う。この階級でタイトルに挑戦できる選手はほかにもいるから。でもなぜUFCがそうしたのかも分かる。パントージャはトップ5、6を全員一掃してしまったから。ただ1人、俺がそうじゃない。なぜUFCが彼にタイトルショットを与えたかは理解している」と、ランキング戦を行わずに王座挑戦権を得たことにショックを受けたものの、UFCがそうした理由は分かると語った。
その上で、朝倉の実力について「朝倉海は(パントージャにとって)タフなマッチアップだと思う。別の団体から来たけどイージーな相手じゃない。彼はいいファイターで、フライ級をよりエキサイトなものにしてくれると思う。自分はまず土曜日の夜の試合をフィニッシュで勝つこと。その後でタイトルについて話すよ」と、王者にとってタフな試合になると予想した。
現在フライ級トップ戦線は、今回のモレノvs.アルバジの2位と3位の対決に加え、5位の平良達郎が1位のブランドン・ ロイバルにスプリット判定負け、4位のカイ・カラ・フランスが9位のスティーブ・エルセグをKOするなど、新たな顔ぶれで回りつつある。
そのほかにも、ムハンマド・モカエフ(現BRAVE CF)に敗れて再起戦の8位マネル・ケイプが、4連続フィニッシュ中のブルーノ・シウバとの対戦が12月15日に決定するなど、年内にも注目カードが並んでいる。
強豪ストライカーとして、ミャンマーのジョシュア・ヴァンが14位のコーディ・ ダーデンに挑み、DWCS出身の元K-1戦士ロニー・カヴァナが、LFAでスタンディングのアナコンダチョークを極めたペルーの無敗ホセ・オチョアと対戦。日本でも戦った8勝無敗5一本勝ちのモンゴルのニャムジャルガル・トウメンデムベレルもオクタゴンデビューを迎える。
日本の平良、鶴屋怜の今後も気になる新たなフライ級戦線に注目だ。
『UFC Fight Night: Moreno vs Albazi』
11月2日(日本時間3日)カナダ ※選手名から前戦
▼フライ級 5分5R
ブランドン・モレノ(メキシコ)21勝8敗(UFC9勝5敗)
アミル・アルバジ(イラク)17勝1敗(UFC5勝0敗)※UFC5連勝中
『UFC Fight Night: Yan vs. Figueiredo』
11月23日 マカオ
▼フライ級 5分3R
カルロス・ヘルナンデス(米国)9勝4敗(UFC2勝3敗)
ニャムジャルガル・トウメンデムベレル(モンゴル)8勝0敗(UFC0勝0敗)GLADIATOR、『ROAD TO UFC』出身
▼フライ級 5分3R
ロニー・カヴァナ(英国)7勝0敗(UFC0勝0敗)DWCS出身
ホセ・オチョア(ペルー)7勝0敗(UFC0勝0敗)
『UFC 310: Muhammad vs Rakhmonov』パントージャvs朝倉海
12月7日(日本時間8日)ラスベガス
▼UFC世界フライ級選手権試合 5分5R
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)王者 28勝5敗(UFC12勝3敗)※UFC6連勝中
朝倉 海(日本)挑戦者 21勝4敗(UFC0勝0敗)※RIZINバンタム級王者→UFCデビュー
▼フライ級 5分3R
コーディ・ダーデン(米国)17勝6敗(UFC6勝4敗)
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)11勝2敗(UFC4勝1敗)
『UFC Fight Night』
12月15日(日本時間16日)タンパ
▼フライ級 5分3R
マネル・ケイプ(ポルトガル)19勝7敗(UFC4勝3敗)
ブルーノ・シウバ(ブラジル)14勝5敗(UFC4勝2敗)※UFC4連勝中