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【ONE】勝って武尊戦へ――ロッタン6度目の防衛戦「KOするためにベストを尽くすが強靭なフィジカルは侮ることができない」、挑戦者スミス「今回は彼に勝てる気がする」

2024/10/29 15:10
 2024年11月9日(土)タイ・ルンピニースタジアム『ONE 169:Malykhin vs. Reug Reug』(U-NEXT配信)で、ロッタン・ジットムアンノン(タイ)は、6度目となるONEフライ級ムエタイ世界タイトルの防衛戦に臨む。挑戦者は同級3位のジェイコブ・スミス(英国)。  ロッタンは2018年3月にスアキムを破り日本でも名が知られるようになり、同年6月にRISEに初来日。那須川天心とRISE世界フェザー級王座を争い、延長戦の末に敗れるも那須川を追い詰めて一躍人気選手となった。同年9月からONEに参戦し、2019年10月にボルター・ゴンサルベスを破りONEムエタイ世界フライ級王座に就いた。同王座は5度の防衛に成功。 【写真】チャトリ代表は9月の武尊、11月のロッタンが勝てば次は2人の対決が実現すると明言した 2023年9月、スーパーレックとのキャッチウェイト戦(当初はロッタンが保持するONEフライ級ムエタイ世界王座を懸けたタイトルマッチで行われる予定だったが、スーパーレックが体重超過したためノンタイトル戦となった)で判定負け。2024年1月のONE日本大会で武尊との激突が発表されるも、左手の負傷で欠場。6月の再起戦ではデニス・ピューリックに判定勝ちした。また、9月のONE Friday Fightsではリング上で武尊と額を押し付け合ってのフェイスオフを展開している。戦績は271勝43敗10分。  スミスは初参戦となった2022年5月の『ONE 157』でロッタンと対戦も判定負け。2023年12月に『ONE Fight Night 17』でボルター・ゴンサルベスにヒザ蹴りでKO勝ちしてONE初勝利を収めたが、前戦は2024年4月にデニス・ピューリックに判定で敗れた。 【写真】初対戦、ロッタンはヒジ打ちでスミスの顔面を血に染めた 両者は2022年5月にONEフライ級ムエタイ世界グランプリの準々決勝で対決しており、その際はロッタンがユナニマス判定で勝っている。  ロッタンは「ジェイコブの最大の武器は耐久力だ。この耐久力のために、どんな対戦相手にとっても手強い相手になる」と、初対決で猛攻に耐えたスミスのタフさを警戒。「彼との試合では、自分のスピードがアドバンテージになる。初対戦ではスピードと敏しょう性を生かして戦った」とスピードがカギになるという。  それは「彼のスタイルは以前と変わっていない。まるでエンジンが温まるのが遅い車のようだ。考えるのも、動くのも、両方とも遅い」と、判断力も攻撃のスピードも遅いと感じているからだとする。 「ノックアウトするためにベストを尽くす。(前回は)ボーナスが欲しかったから、ノックアウトをしたかった」とKOで決着をつけたいとするロッタンだが「相手も侮れない。ジェイコブ・スミスはタフで打たれ強いからだ。その強靭なフィジカルは侮ることができない」とKOするのは簡単な相手ではないとした。  また、ロッタンは前回のピューリック戦で計量をミスしており、「同じ間違いを繰り返さないためには何でもするさ。同じ間違いを繰り返したら、ベルトを剥奪されるから」と、ウェイトコントロールにも万全を期するとONEの公式取材に答えている。  一方、挑戦者のスミスは「前回の対決は、彼にとっては楽勝だった。自分は対戦するまで彼の実力がどれほどか、わかっていなかった。最初から最後まで、彼は常に自分の一歩も二歩も先を行っていた。それだけのことだ」と、2年前の対決では大きな差があったことを認める。  しかし「あまり細かいことは話したくないが、あの試合から多くのことを学んで、現在やこの先のスタイルに取り入れている。だからこそ今回は彼に勝てる気がするんだ」と、2年前から進化して打倒ロッタンに自信。 「今はあらゆる面で以前より進化している。以前とタフさは変わらないうえ、ファイトIQは高まったし、総合的なスキルは10倍以上向上している。それに、あの試合以来ずっとONEに出場し続けてきた。今では何度も出場しているのでかなり慣れて、今回の試合に向けての準備もできていると感じる」  そしてスミスはこう予告した。「今回の試合では、以前と変わらず荒々しくてタフなジェイコブ・スミスを見ることができるだろう。それに加えて、ファイトIQがより高く、気持ちのコントロールも上手にできるようになっている」  前回の対戦は3R、今回はタイトルマッチのため5Rで行われる。これがどう試合に影響し、どちらに有利をもたらすのか。スミスは「試合展開を考えてみよう。5Rは自分にとって有利だ。調子はいいし、いつも後半のラウンドで強くなる。ロッタンも同じだと思うが、自分が言えるのは、この試合に100パーセント勝つつもりで臨む、ということだ」と、5Rは自分の方が有利だとする。 「どうなるかは誰にもわからない。隙があればそこを狙う。だが、そうでなければゲームプランに基づいて、仕事をやり遂げるつもりだ」と、KOチャンスが生まれればそこで倒しに行くが、ゲームプランはすでに出来上がっているとONEの公式インタビューで語っている。
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