MMA
インタビュー

【修斗】斎藤裕「激闘の末に自分が勝つ」vs 高谷裕之「残り時間は少ない。僕らしい真っ向勝負の全開で、最後まで終わらせたい」=9月22日(日)後楽園

2019/09/21 21:09
9月22日(日)プロ修斗公式戦「SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 第7戦 Supported by ONE Championship」後楽園ホール大会にて、フェザー級ノンタイトル戦で対戦する斎藤裕(パラエストラ小岩)と高谷裕之(EXFIGHTFARM)が21日、計量。ともに65.8kgでパスした。 現世界王者と、プロ修斗デビューから16年のレジェンドの対戦。それぞれにとっての戦う意味とは? 計量後に聞いた。 斎藤裕「いい“作品”として残さないといけない」 ──計量でのコンディション、良さそうに見えました。 「はい、いつも通り、完ぺきに仕上げてきました」 ──リリースでは今回、高谷選手とヘルフォートの試合が暗礁に乗り上げ、対戦相手不在のときに、斎藤選手が名乗りを挙げたと、説明がありました。 「もっと若い選手がやるのかと思っていましたが、誰もいないということなので、いまの修斗では高谷選手の相手として自分が相応しいと思ったので、自分がやるといいました」 ──本来であれば、10月13日のONE Championship日本大会で行われるPANCRASEとの対抗戦に出場していてもおかしくはなかったと思いますが、ISAO選手はカイル・アグゥォンとの王座戦での再戦(10.20 PANCRASE 309)が決定しました。そんななかでどんなテーマを持って臨む試合になりますか。 「うーん……難しい部分もありますが、対抗戦に出ない、となっても、すぐにこうして高谷選手との試合が決まりました。なかなか先が見えないこの業界のなかで試合が出来る。とにかくこの試合にすべてを出して、いい“作品”として残さないといけないと思っているので、そこの部分でのモチベーションは大丈夫です」 ──5月の前戦ではオランダのアギー・サルダリと対戦し、ローキックを軸に下半身から崩していきましたが、フィジカルも強いサルダリのテイクダウンに苦しめられての判定負けでした。あの試合以降、どんな取り組みを? 「あの試合では、細かいところで自分のよくないところが随所に出ていました。そこを課題とした練習を──今回の試合で出るかどうかは分かりませんが──、それを埋める練習を前戦以降やってきてはいます。特に組みの部分で。レスリングでたとえばクラッチの切り方、ケージ際での立ち上がり方など、ぼやーっとした全体的なレスリングではなく、細かいところをやり直してきました」 ──今回の相手は“レジェンド”といわれる高谷選手です。 「これまでも宇野薫選手やリオン武選手ら“レジェンド”との対戦があったので、高谷選手をあまり大きくとらえすぎず、今までの試合と変わらない、今まで自分のやってきたことも間違っていないと思っているので、そういったすべてを高谷選手にぶつけたいと思っています」 ──ファンにメッセージを。 「あの……激闘の末に自分が勝つと思っているので、ぜひ期待していてください」 ──激闘もしますか。 「そうしなくても、そうなるだろうと思っています。それでも自分が勝ちます」 高谷「坂本(一弘)さんにしごいてもらいました」 ──久しぶりの修斗での計量でした。減量はいかがでしたか。 「今回、減量は割とうまくいきました。早めに挑戦できて安心しました」 ──後楽園での試合は……。 「シュートボクシングで出て以来(2013年11月トビー・イマダとドロー)ですかね。久しぶりです」 ──高谷選手は2003年にプロ修斗デビューしました。2戦目以降を後楽園で連勝して、2004年のステファン・パーリング戦での左ハイKOが伝説となっています。後楽園という会場をどう感じていましたか。 「お客さんと近いんで盛り上がるし、あの頃は……友達が酒飲んで暴れたり(苦笑)そういうイメージです」 ──たしかに高谷選手の応援団は熱かった。そして同世代の仲間もいまや落ち着いているんじゃないですか。 「今回、あの頃と同じ面子が来るんですけど、さすがにみんな大人になって(笑)。父親になってますからね。酔っぱらうわけにはいかない(笑)」 ──デュアン・ヴァン・ヘルフォートとの対戦が浮上していましたが、前回のリオン武戦で怪我。その代わりに名乗りを上げたのがフェザー級チャンピオンの斎藤裕選手でした。どのような印象を持っていますか。 「チャンピオンですし、実績もあるし楽しみですね。いまのチャンピオンがどれだけ強いのか」 ──MMAでは、2017年10月の日沖発戦で1R TKO勝ち。同年12月のRIZINでのバータル・アズジャブハラン戦も判定勝利で2連勝中でした。 「いい形だったんですけど……キックで下手こいて怪我しちゃったから(2018年6月のRISE125でHIROYAに3R KO負け)、だいぶ時間が空いてしまって。今回は久しぶりの試合で久しぶりのメインイベントですが、もう長年やっているので、きっちり仕上げてきました。問題なくいい試合ができると思います」 ──「きっちり仕上げた」ということは辛い練習をしてきた、ということですね。 「そうですね。修斗(ジム)東京にも出稽古して、坂本(一弘)さんにしごいてもらっていますし」 ──うわさのタフな黒豹ミットもこなしてきたと。明日はファンにどんな試合を見せたいですか。 「そうですね。明日は僕らしいKOで終わらせたいと思います。もうあと残りの選手生活も少ないと思うので……、全開で僕らしい真っ向勝負で、最後まで終わらせたいと思います」
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