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【Eternal MMA】豪州で神谷大智が極めたスコティッシュ・ツイスターとは?「より密着して圧迫される」「ETERNALライト級のベルト獲りでUFCへ」

2024/10/28 12:10
【Eternal MMA】豪州で神谷大智が極めたスコティッシュ・ツイスターとは?「より密着して圧迫される」「ETERNALライト級のベルト獲りでUFCへ」

(C)Eternal MMA, PFL, Zuffa LLC/UFC

 2024年10月26日(土)豪州パースのHBFスタジアムにて『Eternal MMA 89』(UFC Fight Pass 配信)が開催され、メインイベントでPANCRASEライト級11位の神谷大智(BRAVE GYM)が参戦。オーストラリアントップチームのレイマート・クィンタナをモデファイドツイスターで極めてタップを奪った。

▼ライト級→キャッチウェイト75kg契約 5分3R
〇神谷大智(日本/BRAVE GYM)6勝0敗1NC
[1R 4分19秒 ツイスター]
×レイマート・クィンタナ(フィリピン/Australian Top Team)7勝2敗

 試合後に、この一本勝ちについて神谷に聞くと、「バックチョークからおたつロックでツイスターに変更したときに、いつも練習だと両手で抱えて極まるんですけど、今回のように試合になると我慢されるので、相手が自分の方を向いて起き上がろうとしたのを左脇で挟んで極めました。そうするとより密着して圧迫されるので極まりが強くなって相手がタップしました」と、普段の練習から使っていたことを明かした。

 神谷が極めたモデファイドツイスターの形は「スコティッシュ・ツイスター」あるいは「エクスキューショナルチョーク」と呼ばれ、2024年2月の『Road to UFC Season 2』フライ級トーナメント 決勝では鶴屋怜がジー・ニウシュイエを極めかけ、2024年9月28日の『PFL Europe 3』では、スコットランドのスティーヴィー・レイが、ルイス・ロングを1Rで極めている

 今回のおたつロックで向き直りをさせない形でのスコティッシュ・ツイスターは、レイが2022年6月の『PFL 5』でアンソニー・ペティスを極めた形に近いものだ。

 神谷は、スクランブルの展開のなかで最後にバックを奪い、ボディトライアングル&おたつロックのポジションを奪ったことが、フィニュシュに繋がる何よりの勝因となった。

 試合後、今後について聞くと、「まず今回、コメインからメインに変わったり、対戦相手変更、体重変更といろいろありましたが、最後に極められてすごく嬉しいです。応援ありがとうございます。次の目標は、ここで一本勝ちしていい印象を与えられたので、ETERNALのライト級のベルトを狙っていきます。その先は、絶対にUFCの切符を取って、UFCで活躍してベルトを獲ります」と、確かな目標を語っている。

【試合展開】

 神谷は、MMA5勝無敗1NC。PANCRASEでは芳賀ビラル海にスプリット判定勝ちすると、吉村天弥には相手の反則による白星。余勇利に判定勝ち後、2024年3月に平信一に3R リアネイキドチョークで一本勝ち。しかし、2024年6月の前戦『PANCARSE 345』の西尾真輔戦で、バッティングにより1R ノーコンテストとなっていた。

 6月の『ETERNAL MMA 85』では、同門の伊藤空也がロッド・コスタに判定勝ちでEternal MMAバンタム級のベルトを巻いており、先輩の勝利に続くか。

 対するクィンタナは、MMA7勝(3KO・TKO/3SUB)1敗で、判定勝ちは1つというフィニッシャー。2023年7月にはUrban Fight Nightスーパーライト級王者になっている。前戦は豪州Eternalのライバル団体HEX Fightで元GLORYファイターでUFC3敗のマイク・マテサに、サウスポー構えからスイッチしての右アッパーで1R 77秒、KO勝ち。Australian Top Team所属で、11月30日『Eternal MMA 91』で谷口武と対戦するシェーン・パーカーと同門だ。

 試合は1R、サウスポー構えの神谷。オーソのクィンタナ。細かいステップで詰める神谷にクィンタナは右を振って入り。左ローをかわした神谷は右ロー。そこに右をかすめたクィンタナに右で差して組んだ神谷はボディロックテイクダウン。すぐにマウントを奪うが、ケージ際でブリッジで返したクィンタナが上に。

 シングルレッグでレッスルアップした神谷にバックに回ろうとするクィンタナ。前に落ちながらも腕十字狙いのクィンタナにヒジを抜き、バックを奪う神谷! 両足をフックし、ボディトライアングル&おたつロックでリアネイキドチョーク狙い、背後からパウンド。

 クィンタナが腰をずらし向き直りに、ツイスターを合わせる神谷は両手で頭をひきつけるが、いったんクラッチを外して上になりながら、左脇に頭を挟んで腕一本で絞めるモデファイドツイスターでタップを奪った。

 試合後、神谷は「前回、ノーコンテストになって5-0になって、今回めちゃくちゃ気合入って、相手も体重も変わったりいろいろと大変だったけど、こうしてEternalに出られて幸せです。(フィニュシュは)バックチョークに行こうとしていて、相手が背中をずらしてこっちを向こうとしてきたのでツイスターに切り替えました。今日ここに来ている家族、父と母と、チームメイト、ケイさん、南(友之輔)に感謝したいと思います」と語った。

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