ムエタイ
インタビュー

【ONE FF】2連勝なるか笠原友希「堀口恭司選手の様に、自分は冷静になって機械的にやるようなスタイルが一番自分に合っていると考えた」=今夜21:30

2024/10/25 13:10
 2024年10月25日(金)タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE FRIDAY FIGHTS 84』(U-NEXT配信)の第4試合キャッチウェイト(60.78kg)ムエタイで、ソンラック・シット・ポー・ジョー・ウォー(27=ミャンマー)と対戦するシュートボクシング王者の笠原友希(23=シーザージム)。試合前のインタビューで現在の心境を語った。  笠原は第16代SB日本スーパーフェザー級、第5代SB日本フェザー級とSBの2階級制覇王者。4月の『ONE FRIDAY FIGHTS 59』でONEデビュー。ペットシーモック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)を初回KOで下した。現在7連勝中と波に乗っている。  笠原のONE2戦目の相手ソンラックは、名門フェアテックス・トレーニング・センター所属のミャンマー出身選手。今年3月に勝野雅也をKOするなど2連勝中だ。 『僕のレベルはこんなもんじゃないぞ』っていうのをONEに見せたい ――現在のコンディションは? 「やることはしっかりできたので、今のところはものすごく良い感じです。残りの時間はしっかりと調整して、あとはやるだけです」 ――今回は何を重点的に準備してきましたか? 「いつも相手はオーソドックスが多いですけど、今回の相手がサウスポーだったので、サウスポーの選手に慣れるために、サウスポーの強い選手がジムに来てくれて、サウスポー対策をしてきました。サウスポー相手に慣れた上で、新しい技を出せる様に練習したり、新しいステップを踏める様な練習をしてきました」 ――“新しい技”というのは、これまで笠原選手が出さなかった技やコンビネーションという意味ですか? 「そうですね。これまで出してこなかったコンビネーションとか、カウンターの取り方とか動き方とか。本当に全般的にやってきて、試合のルールもヒジや首相撲もあるので、その辺りの練習も行いました」 ――前回のペットシーモック戦を振り返ってください。 「僕的には本当に上手く行き過ぎたというか。アウェーの状況の中でもしっかりと戦えて、逆に上手く行き過ぎた面があると思っているので、今回は初戦の良いイメージだけに捉われずに行きたいと思っています」 ――その中で特にハマったと感じた瞬間はどこでしたか? 「会場の歓声がすごくて、特に相手選手の技に対しての掛け声がすごくて、僕の技に対してはないっていう場面がすごく多かったのですが、その歓声に巻き込まれないように、一瞬熱くなりそうな場面もあったんですけど、1回自分を落ち着かせられたのが、試合の中でそれができた。これは凄く大きくて、相手に飲まれず自分のペースでできたので、そこがすごいバッチリはまったかなと思います」 ――その“一回自分を落ち着かせる”というのは、いつから意識する様になったのですか? 「前回自分が負けた時(2022年9月 常陸飛雄馬戦)です。相手が効いている瞬間、技術も何もなく、パンチを振り回してただ倒しに行くだけみたいな感じになってしまい、それで負けたので。その失敗を絶対にしないため、そこから全試合そうですが、心を落ち着かせ、冷静になる事を意識をしています。これは日常の生活でも心がけていますね」 ――兄の弘希選手もそうですが、笠原選手は兄弟共にアグレッシブな熱いファイターの印象ですが、その上で自分の意識をコントロールできると、“無双状態”ですね。 「本能的に強い選手もいるとは思います。ですが、僕はそれを考えた時に、堀口恭司選手の様に、自分は冷静になって機械的にやるようなスタイルが一番自分に合っていると考えました。それで 日常生活の小さいことから冷静さを意識しています。イラつくことがあっても、冷静になろうとか、そういった事を日頃から意識してやっていますね」 ――今回対戦するソンラック選手の印象を教えてください。 「体が強くてタフな選手。結構パンチを振ってくるので、 距離感がちょっと難しそうな印象です。戦う距離を間違えて、あのパンチをもらったら危険です」 ――自分のアドバンテージはどの点にあると考えますか? 「まずは自分の技術力。それとスピードやタイミングも僕の方が全然上だと思っています。技の種類もそうですし、僕が出来る事の方が多いと思います」 ――その上で、今回はどの様な試合展開したいと考えていますか? 「相手は強くてタフな選手なので、自分の攻撃を的確に当てて、いつも通り冷静に自分のやりたいことを忠実にやっていくような試合にしたいです」 ――今回はONE2連勝が期待される試合ですが、それ以外で自分のテーマはありますか? 「テーマはこれと決めていません。ONE2戦目でソンラック選手とマッチメイクしてもらい大変ありがたいですが、この試合を通し、『僕のレベルはこんなもんじゃないぞ』っていうのをONEに見せたい。まだまだ上の選手を出してきて欲しいです。今、とても良い練習環境で、これまで以上にしっかりと練習ができているので、自分でも想像できないほどの強さが出せると思います。本当、自分自身に期待したいと思っています」 ――因みに、会場のルンピニー の雰囲気はいかがですか? 「声援がすごくて。タイ国民の格闘技への熱っていうか。もの凄い感じがしました。めちゃめちゃ熱い場所だなって思います」 ――笠原選手はSBを主戦場として戦う一方で、他団体へも積極的に参戦しています。その中でONEにはどの様な展望を持っていますか? 「やはりONEは世界的にすごい人気で、一番デカイ団体。今で言うと世界で輝ける舞台は、立ち技の中だとONEだと僕は思っています。最終的にはONEのベルトを狙っていきたいですし。そのためにはどんどん強い選手とやってくしかないんで。しっかり一戦一戦をクリアして、最終的にベルト狙いたいです」 ――最後にファンへのメッセージを。 「ONE2戦目が決まりました。 最強の自分を見せてバッチリ勝つので、皆さん日本から応援お願いします。そして現地の方も僕にも声援お願いします」
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